常に混雑気味のスワンナプーム国内線TGラウンジ
自分は、日本に一時帰国した際のチェンマイへの帰路でバンコク経由の場合、通常はTG(タイ国際航空)のビジネスクラス(ロイヤルシルククラス)を利用している。
理由はいくつかあるのだが、一番大きいのは日本からチェンマイに戻る時は荷物がたくさん(50kg近いことも多い)あって、エコノミークラスだとエクセスチャージ(超過手荷物料金)を請求されたりしてチェックインでもめたりするのが面倒くさいからだ。
国内線なので、エコノミークラスとの料金差は2,500THB程度と目の玉が飛び出るほど高くなるわけでもないので、快適料だと思えばどうってことはない。
で、タイ-日本間は安い経由便(今回利用したベトナム航空など)を使うとバンコクに1泊しなければならず、翌朝の便でチェンマイに戻るというパターンになる。
その場合は朝8時から9時の間くらいのチェンマイ行きに乗ることが多く、かなり早い時間にチェックインを済ませラウンジに入る。
この時間のスワンナプーム空港国内線ターミナルのTG(タイ国際航空)のラウンジは激混みだ。
ヨーロッパや日本などから早朝バンコクに着き、プーケットその他の目的地に向かうために乗り継ぐという旅行者に加え、タイ国内都市に仕事で向かうというような雰囲気のタイ人も多く、運が悪いとまったく空席が見当たらないということも多い。
最近はラウンジ内に係員がいて空いている席を案内してくれることもあるが、空いている席がなければどうしようもないし、それほど広くもない空間にギッシリ人が座っている場所ではおちおちくつろぐこともできやしない。
が、そんな時でも心配はいらない。
実はこのラウンジ、入ってすぐの場所以外に「ガーデンゾーン」という別のスペースを有しているのだ。
ガーデンゾーンはあらかじめ存在を知らないとアクセスできない
この「ガーデンゾーン」、もともとあったレセプション脇のラウンジスペースがあまりに手狭なので後から付け足したため、とてもアクセスしにくい。
しかも大きな案内看板などが出ているわけでもないので、知らなければこういう場所があることにすら気づかないだろう。
ラウンジに入ったら、そのまままっすぐトイレの方向に進んでいこう。
すると、トイレへの通路の入口に「Garden Zone」と書かれた小さな木製のボードが見えるはずだ。
それに従って進むと、何回か直角に折れ曲がる細い通路が続いている。
ほんの30~40mも行けば、広々とした空間が目の前に開けるはずだ。
天井が高くてイスもゆったり配置で落ち着ける
このTG(タイ国際航空)国内線ラウンジの「ガーデンゾーン」、もともとは何に使われていたのかわからないが、とにかく広々としている。
手前のもともとあったラウンジスペースと違い天井が高く、ターミナルのガラス壁をそのまま利用(手前はわざわざ内側にもうひとつガラス壁を立てている)しているので太陽光が自然と入ってくるようになっていて明るい。
窓側の席は、ところどころに布製の日よけ傘が立てられラタンのイスとテーブルがゆったりと配置されている。
窓の下には電源コンセントも用意されているので、席を取るならここが一番のおすすめだ。
ただ、時間によっては直射日光が入り込むのでまぶしかったり暑かったりすることもある。
その反対側、コンコースの通路沿いは同じような席に加え大人数が座れるソファ席が用意されている。
深々と腰かけることができるし、人が少なければ占有して靴を脱いで横になることも可能だ。
手前のラウンジスペースが満席の場合でもこちらは空いているイスが必ず見つかるはずなので、気に入った場所を確保しよう。
飲食物は少ないので手前スペースから持って来よう
もともとラウンジ用に造られた場所ではないため調理や食器の片づけなどをするスペースがないのだろう、飲食物は最小限しか置かれておらず、それも手前のキッチンから運んでくる形になっている。
あるのは、冷たい飲み物の入った冷蔵ケース、コーヒーメーカーにクッキー類、あとはカップ麺程度だ。
しかも面倒を見る人が常時いるわけではないので、コーヒーメーカーの中のお湯が切れていて作れなかったり、クッキーの入れ物がカラだったりすることも珍しくない。
なので、もし飲み物や食べ物がほしければ、ちょっと面倒だが手前のスペースに置かれているものを持って来たほうがいいと思う。
手前の飲食物コーナーには運びやすいようにトレイも置かれている。
飲食メインでないなら圧倒的にこちらがいい
冒頭にも記した通り、自分がここを利用するのはたいていが朝の早い時間で、しかもバンコクからチェンマイへの便は1時間ほどのフライトであるにもかかわらずかなりしっかりとした食事が出る。
なので、何か食べたり飲んだりするといってもせいぜいコーヒーくらいなので、飲食物が貧弱なこの「ガーデンゾーン」でもまったく問題はない。
というか、とにかくこちらは開放的で落ち着くので、手前のスペースに多少の余裕があったとしてもこちらに席を取りたいくらいだ。
ガッツリ飲み食いしたいというならともかく、搭乗までのひと時をまったり過ごしたいというような自分のような人には、圧倒的におすすめだ。
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