父の一周忌で日本に一時帰国
昨年7月に父が亡くなり、一人息子の自分は葬儀や四十九日が終わった後も相続手続きや遺品整理などに忙殺され、以前のように1年のうちのほとんどをチェンマイで過ごすことができなくなってしまった。
今回も3月に日本を発ち当地で暮らしていたが、父の一周忌が控えているため3か月ちょっとの滞在で一時帰国だ。
今回はTG(タイ国際航空)のバンコクを朝7時半に出る成田行きが安かったのでまずは予約を入れ、続いて国内線のチェンマイからスワンナプームへの便の予約を入れようとしたのだが前回同様バンコクで2~3泊しようとするとPG(バンコクエアウェイズ)を含め高い料金のチケットしかなく断念。
そのため、すぐ前日で調べてみたらタイスマイル航空WE111便が一番安かったのでブッキングした。
ちなみに、チェンマイからバンコク経由東京へはTG(タイ国際航空)のサイトで2区間分まとめて購入するよりもそれぞれの会社で別々に予約を入れる方が安い場合がほとんどだ。
少しづつ変わりつつあるチェンマイ空港の出発
WE(タイスマイル航空)のチェンマイ→スワンナプーム間は通常1日5便が飛んでいるが、今回利用した111便は15時半発。
なので、午前中いっぱい自宅でノンビリしてから空港へと向かった。
チェンマイ空港の国内線チェックインカウンターは人が少なかった。

WE(タイスマイル航空)のカウンターもガラガラで、あっという間にチェックイン完了だ。
チェンマイ空港は特に中国(大陸)からの旅行者が増えてからあらゆる場所がキャパシティオーバーに陥っておりかなり不便な時もあるが、市内中心部にあるためこれ以上ターミナルビルを拡張するのは不可能と思われる。
だがそれを少しでも解消しようとしているのか、行くたびに細かなところで改修が進んでいる。
チェックインカウンター前の通路の近くには、スワンナプーム空港にあるのと同じ自動チェックインの機械が置かれた。

自分が見た時には、利用している人は誰もいなかったが。
また、以前はチェックインカウンターで預けていたスーツケースなどは向かって右手の専用スペースでリリースする方式に変わった。

ただし預け入れ荷物の計量はチェックインカウンターで行うので、自分でカウンター脇のベルトにスーツケースをあげ、グランドスタッフがタグを取り付けたら自分で降ろしリリース場所まで運ばなくてはならない。
重い荷物のある人は、かえって手間が増えてしまったかも。
荷物を預けて身軽になったら、エスカレーターで2階に上がって手荷物検査場に向かう。

セキュリティーチェックもやはり空いていた。

写真がないのだが、このセキュリティーチェック手前のテープが張られた通路に入る前に電車の自動改札のようなゲートが新設されており自分で搭乗券をスキャンさせて通過、すぐ先にいる職員にパスポートととともにもう一度提示して確認を受けなければならない。
確かに搭乗券だけでは別人が制限エリアに入ることが可能になってしまうので二度手間のように思えるチェックが必要なのだろう。
セキュリティーチェックを受けて制限エリアに入ると、搭乗ゲート前にはイスに座れない人も大勢いてコロナ禍前のにぎわいをすっかり取り戻していた。

場をわきまえない中国大陸の田舎者ツーリストがいないので、同程度の人数でも以前に比べれば静かだったが。
自分はこの人混みを避け、いつも通りプライオリティパスを使ってロイヤルオーキッドラウンジで搭乗までの時間をつぶした。
LCCで時間がないのだろう、テーブルを開けたら……
自分が搭乗するタイスマイル航空WE111便バンコク・スワンナプーム行きはほぼほぼ定刻にボーディングが始まった。

チケットと身分証明書のチェックを受けたら、通路を少し歩いて機内へと向かう。

タイスマイル航空が保有している機材はエアバスA320-200型機一種類だけだ。
これで国内線はもとよりカンボジアやラオスなどの隣国、インドやネパール、台湾まで就航している。
TG(タイ国際航空)が2020年に経営破綻したことにより、一部の路線の譲渡を受けたからだ。
170席ほどのキャパシティのようだが、今回は一番安いカテゴリのチケットだったので、最後部に近いブロックの席しかアサインできなかった。

機内は満席だった。
サイズを調べたわけではないが、LCCとはいえシートピッチなどはエアアジアとかと比較すると少しだけ余裕がある気がする。

搭乗便は定刻からほんの2~3分遅れでチェンマイ空港を離陸した。
【動画】WE111便のチェンマイ空港離陸風景
チェンマイからバンコクのスワンナプーム空港まではちょうど1時間ほどのフライトだが、スナックとドリンクが提供される。
シートベルト着用のサインが消えるとすぐにCAさんたちのサービスが始まった。
出されるのはスナックとドリンク程度だが、ずっと手で持っていることもできないので前席についているテーブルを開いて出したらビックリ。

う~ん、汚い!
というか、気分が悪い。
後でフライトレーダー24で調べてみたところ、この機材は夜中にインドのコルカタからスワンナプーム、その後ホーチミンシティを往復してバンコクからチェンマイに飛んできており、いずれも空港での駐機時間はおおむね1時間程度しかないので、おそらくテーブルの清掃まで手が回らなかったのだろう。
清掃の問題だからよほどひどくなければガマンすればいいのだが、機材の整備とかはまさか手を抜いてないだろうな、と思わず疑ってしまった。
この日のフライトで配られたのはこんな感じ。

写真のように汚れているカップ用のくぼみの周囲を避けて置き、さっさといただいてテーブルを前席に格納した。
フライトは順調で、おそらくスワンナプーム空港が混みあっていたのだろう、着陸直前に少しジグザグに飛行して時間を稼いでから着陸となった。
【動画】WE111便のスワンナプーム空港着陸風景
人は多くなかったが荷物受け取りには時間がかかった
この日のタイスマイル航空WE111便が着いたのは、スワンナプーム空港のA6番ゲート。
ターミナルの一番端だ。
後方のシートだったので降機は最後のほう、しかもターミナル内をひたすら歩く(実際はほとんどが動く歩道)ことになり、預け入れ荷物が出て来るターンテーブルに着くまで結構時間がかかった。

ようやく着いた預け入れ荷物のピックアップエリアは3ヶ月前と同じ程度の混雑具合だった。
降機からかなり時間がたっていたと思うのだが、まだ預け入れ荷物はまったく出て来ていない。

結局預け入れ荷物が出始めたのは、自分が着いてから15分くらいたってからだった。
他国に先がけていち早く観光客への開国に踏み切ったタイだが、やはり空港などではまだ人手不足が解消していないのだろうか。
スーツケースをピックアップして到着ロビーに出ると、この日泊まる空港近くにある乗り継ぎ用のホテルの迎えの車との待ち合わせ場所(係員がホテルに電話して車を呼んでくれる)へと向かった。
コメント