2か月半の一時帰国を終えチェンマイへ
昨年亡くなった父の一周忌と新盆のため少し長めの日本への一時帰国だったが、それらも無事に執り行うことができ少し安心してチェンマイへと戻る。
コロナ禍以降、日本からタイへはいつもZG(ジップエア)の「ジップフルフラット」という前方のフルフラットのシートを片道で買っている。
今までは予約時に預け入れ荷物の許容重量アップに機内食、ブランケットやスリッパなどのアメニティが組み合わされたパッケージを一緒に購入していたのだが何となく割高な気がしていたので、今回はそれらをなしにして荷物の重量アップだけをセットしてみた。
そういう意味では、ZG(ジップエア)の基本スタイルであるLCCの実態にこちらもさらに合わせてみたということだろうか。
チェックインは機械が原則だったが自分は使えず
前回ZG(ジップエア)に搭乗したのは半年ちょっと前の2023年3月。
その時はチェックインがかなりの行列だったので今回は気合を入れて(?)成田空港第一ターミナルの北ウイングに行ってみると、ビックリするくらいガラガラ。
どうしたのかと思いチェックインカウンター方向に向かうと手前にいたスタッフの女性が「チェックインは機械でお願いします」と言う。
どうやらこの半年の間にチェックインのメイン手段はカウンターではなくマシンに変わったらしい。
早速自分も画面の指示にしたがってパスポートをスキャンしようとするが、何度やってもエラーになってしまう。
そのうちにスタッフが来てやってくれたのだがやはりダメで結局は「カウンターでお願いします」ということになった。
しかたがないのでカウンターのチェックインの列に並び直す。
機械でチェックインした人はここではなく隣の島にある専用カウンターで荷物預け入れだけを行うので普通ならそんなに混みあうことはないと思うのだが、同時刻に出発するシンガポール行きと同時受付だからか少し待たされた。
結局チェックインできなかった理由はわからなかったが、カウンターでは何の問題もなく普通にチェックインが完了し荷物を預けボーディングパスを手にした。
片道チケットなのでビザの確認は前回同様あったが、機内持ち込み荷物の計量は行われなかった。
預け入れ荷物(2個)がいずれもリミットを余裕でクリアしていたからだろうか。
搭乗はブロック分けされたがかえって混乱
車を運転がてら見送りに来てくれたカミさんと別れ、セキュリティーチェックと出国手続きを済ませ制限エリアへ。
前回もそうだったが、もうすっかりコロナ禍前のにぎわいを取り戻した感じでマクドナルドや一風堂の前には列ができていた。
自分は今年7月にオープンしたプライオリティパス【楽天プレミアムカード があれば無料で作れます!】で使える「希和(ノア)ラウンジ」で搭乗までの時間をつぶした。
世界の空港ラウンジが使えるプライオリティパスも無料で作れるラウンジから搭乗ゲートまではほんの1~2分なので、時間ギリギリまで滞在してから向かった。
予定時刻よりも少しだけ遅れて搭乗開始となったが、アナウンスもなく(少なくとも自分には聞こえなかった)いつの間にか人がゲートに集まり機内へと向かい始めたという感じ。
自分は元々ゆっくり入るつもりだったのでその様子をボンヤリと眺めていたが、ふとゲートの上の液晶画面を見ると「1~5列目、45列目以降のお客様」と表示が出ている。
以前はそんな設定がなかったが、なぜかこの日はそのアナウンスすらなかった。
なので他の席の搭乗客なのだろうゲートの前に集まってしまったが通過できず、ふさぐようにして大勢が立ちつくしている。
ゲート前には人がいっぱいいてゴチャゴチャしているが、よく見るもうゲートを通過している人はほとんどいなくなっていたので、それならということで人をかき分けて搭乗だ。
何か、以前に比べてかえって混乱してしまったような気がするぞ。
そもそも「1~5列目と45列目以降」みたいな細かな設定をするというところからして無理があるだろう。
自らが決めたオペレーションをうまくコントロールすることができないのなら、何もしないほうがかえっていいのだけどね。
ゲートを通過してボーディングブリッジに入ると、ここも変わっていた。
今まではジップフルフラットの乗客は左、その他は右と分かれていたのだが、今回はひとつに集約されていた。
もしかしたら、ひとつだけ使用したほうがコストが削減できるのだろうか。
ブリッジは混みあってもおらずすんなり機体に入り、左に曲がってフルフラットのキャビンへと向かった。
すぐにCAさんが来て搭乗のお礼のあいさつとともに上の物入れの棚の扉を開けてくれた。
こういうところは一応上級クラスの乗客だからなのだろうが、LCCらしからぬところだよね。
シートは固いが寝心地は悪くない
今回搭乗したのは、ZG(ジップエア)が8月に受領した新造機。
まだ営業飛行を初めて1ヶ月もたっていなかったからか、機内に入った瞬間に新車に乗った時とまったく同じニオイがしていたのはちょっとうれしかった。
だが、シートは新造機だからだと言ってもどこかがこれまでと異なるわけではない。
フルフラットシートとはいえLCCなので、設備はものの見事に省略されている。
残っているのはシートコントローラーと電源コンセント、USBポートくらいだろうか。
レガシーキャリアならモニター画面がはまっている前席の頭の部分もただのネットだ。
ともあれシートは間違いなくフルフラットなので、席に座った瞬間から脚を伸ばせるのは大きなメリットだ。
今回はアメニティセットも注文しなかったので、スリッパは使い捨てを自宅から持参した。
定刻より遅れて離陸したが30分早着
滑走路が離陸順番待ちの飛行機で混雑しているとのことで、予定時刻より15分ほど遅れての離陸となった。
今回は機内食も何も事前オーダーしていないので、あとはバンコクまで寝るだけだ。
なお、ZG(ジップエア)では機内無料Wi-fiが提供されている。
速度が遅くSNSの投稿(文字のみ)が何とかできる程度ではあるが、それを使ってスナックやドリンクを注文したり、フライトマップを見たりすることができる。
途中何回か目がさめたが、しっかり起きたのは搭乗機がダナン上空を通過してインドシナ半島に入ったあたりだった。
ここからだとバンコクまでは1時間ちょっとで、トイレに行ったり身支度を整えたりしていたらあっという間だ。
結局、スワンナプーム空港には予定時刻より30分近く早着となった。
スワンナプーム空港もガラガラ。あっという間に外へ
ZG(ジップエア)はいつもスワンナプーム空港の一番はずれのゲートに到着する。
入国手続きなどが行われるコンコースDがある中央ターミナル(?)までは歩くと10分以上かかり、動く歩道があるとはいえ手荷物が多かったりお年寄りやお子さん連れだとなかなか大変だと思う。
タイ現地時間21時過ぎのZG(ジップエア)が到着するタイミングのスワンナプーム空港はいつも人が少ない。
自分は入国手続きなどはファストトラック(優先レーン)で行うのだが、通常のカウンターのエリアも見た感じガラガラだ。
入国手続き後の預け入れ荷物受け取りエリアもたいてい空いている。
この日はオペレーションも順調だったのか、ターンテーブルに着いてから10分もしないうちに自分の2つの預け入れ荷物も出て来た。
前回は荷物が出て来るまでターンテーブルの前で30分近く待ったので、今回はかなり早く感じた。
降機からあっという間に一般エリアまで出て、手配していたリムジンに乗り込んでホテルに向かう。
毎回これくらい順調だと助かるのだが。
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