日本よりもバリエーション豊富な固形石鹸
今や、日本と同じ商品がいくらでも手に入るチェンマイ(タイ)。
シャワーの時に使う液体ボディソープ(シャワークリーム)も、街なかにあるスーパーマーケットやドラッグストアに行けばライオンの植物物語を筆頭に日本でもなじみのあるブランドのものがたくさん売られており目移りしてしまうのだが、それ以上に売り場の棚を占めているのが固形石鹸だ。
日本では、マツキヨとかに行っても固形石鹸はほんの2~3種類しかないので、シャワーでは液体ボディソープ(シャワークリーム)しか使ったことがなかった。
そのためチェンマイに移り住んだ当初ももっぱら液体ボディソープ(シャワークリーム)を愛用していたのだが、ある時たくさん並んでいる固形石鹸に眼が行きそのうちのひとつを使ってみたら香りや泡立ちもよく液体よりも洗いあがりがさっぱりして気持ちがよくすっかり気に入ってしまった。
幸い液体ボディソープ(シャワークリーム)に比べて減るのが早いので、買い替えのたびに別の使ったことのないものにしていたのだが、商品ごとに使用感がかなり異なって楽しい。
長年のチェンマイ暮らしでメジャーな固形石鹸はたいていの商品を試してみたと思うのだが、中にはオシャレなパッケージで日本へのお土産にも向いている(ただし重量があるので数が多い時は注意が必要)ものもある。
そこで、実際に自分が使ってみて気持ちよく、かつお土産にもおすすめできそうな固形石鹸を4商品紹介することにした。
女性とは評価する点、そしてもちろん使った感想も違うと思うが、せっかくチェンマイ(タイ)に住んでいるのであれば、男子も色々な固形石鹸を試してシャワータイムを楽しんでみてはいかがだろうか。
ガネッシュおすすめの固形石鹸4選
マダムヘンのオリジナル・ハーブソープ
スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアの固形石鹸売場では必ずと言っていいほど見かける「マダムヘン」。
真ん中の写真の女性がマダムヘンだろう。
マダムというよりも、おばあちゃんと言ったほうがいいような写真だが(笑)
一番上には「ハーブ抽出石鹸」と書かれている。
確かにハーブの香りで原材料も記載されているが、たぶんマダムヘンが調合したのだろう何がメインなのかはよくわからない。
実は、マダムヘンの石鹸はこれ以外にも色々なバージョンが出ているのだが、自分もカミさんもこのオリジナルが一番のお気に入りだ。
パッケージの裏と中に入っている紙には日本語の説明もある。
形も工業製品のようにキッチリしていないところがよい
もっとも、これだけ大量に売っているのだからイメージ戦略としてわざわざこのような形にしている(手作り感を演出)のかもしれないが。
香りは結構強く、バスルームに置いておくと芳香剤がわりになるくらいだ。
ただちょっとクセがあり、人によっては樟脳(もう死語かな?)臭いと思う人もいるかも。
泡立ちのきめはそれほど細かくないもののかなりよく、洗い流した後はかなりさっぱりして気持ちがいい。
De Leafのタナカ石鹸
「タナカ」というのはウィキペディアによれば
タナカは、ミャンマーで使用されている、天然の化粧品である。
色は主に黄土色で、茶色っぽいものや白色っぽいものもある。化粧としてだけでなく、日焼け止めとしての意味もある。原料であるタナカの木で
<中略>
ロンジーと共に、ミャンマーのお土産としても人気がある。
<中略>
タナカの原料となる樹木は数種あり、ミャンマー中央部で豊富に成育する。
タナカの木が良質な原料として十分なほど成熟していると認められるまでには、少なくとも35年は必要とされる。タナカの木は、小さな丸太状のものを個々にあるいは束にして販売される。しかし今日では粉末状またはペースト状の商品も利用できる。
とのことだ。
昔はチェンマイでは見かけることはなかったのだが、近年は出稼ぎ労働者として当地にやって来ているミャンマー人も多いせいか、タナカを塗って頬が白くなった女性を見かけることも多くなっている。
この「De Leaf」というブランドのタナカ石鹸はタイの会社のもので、パッケージがしゃれている。
パッケージ裏面の説明書きも英語中心で、ブランド名からしても輸出を意識しているのかも(ミャンマーのマンダレーでも売られていた)。
タナカ以外にターメリック、ビタミンB3やEを配合している。
また、SLES(ラウレス硫酸ナトリウム)、SLS(ラウリル硫酸ナトリウム)不使用と表示されているが、これはともに陰イオン性界面活性剤として石鹸だけでなくシャンプーや歯磨き粉などにも広く使用されている化学物質だ。
主に発泡や皮脂の除去のために添加されるが、人によっては炎症を引き起こしたりする可能性があるそうなので、そういう意味では安全な石鹸なのかも。
実際に使ってみると、SLESとSLSは不使用でも泡立ちはじゅうぶんだし汚れ落ちが悪いということもない。
色は本物のタナカに近いし、シトラス系のさわやかな香りで洗い上りももさっぱりさわやかで気持ちがよい。
タナカはおそらく日本ではあまり知られていないし、パッケージのセンスもよくおみやげに好適だと思う。
ちなみにこの石鹸、タイ最北部のミャンマー国境の街メーサーイでもたくさん売っているのだが、値段はチェンマイのスーパーの2倍くらいしていた。
ミャンマー側から買い出しに来た人なのか、コロナ禍前はメーサーイに押し寄せていた中国人観光客なのかターゲットはわからないが、まあいい商売である(苦笑)
Twin Lotus(ドークブアクー)のマンゴスチン石鹸
元々この石鹸を使ったきっかけは、パッケージの写真に眼を引かれたから。
いかにもタイ、と言ってよいと思うマンゴスチンの石鹸だ。
「ドークブア(ดอกบัว=蓮の花)・クー(คู่=対の、ペアの)」というブランドで、英語では「Twin Lotus」と言うようだ。
ブランドロゴのイラストも、2つの蓮のつぼみが描かれている。
タイは熱帯なのでハーブ類が非常に豊富で、一番有名なのはそれを多用したタイ料理だが、ほかにもこのような石鹸をはじめとする美容健康商品にもハーブ入りをうたったものが山のように出ている。
あと、サプリメントなんかもモノによっては日本で買うよりもとんでもなく安いものもあるので、気軽に試すことができるのもチェンマイ暮らしのよいところだ。
「Anti-bacterial(抗菌性)」と書いてあり、箱の側面には配合しているものが全部で6種類写真つきで載っているが、メインは箱の表面にあるマンゴスチンとウコン、アロエベラなのだろう。
ほかには、樟脳や竜脳も入っているようだ。
また、薬のように使用方法がキチンと書かれていて、1日2回これで身体を洗ってから流すと書かれている。
石鹸そのものはブランド名の蓮のつぼみをかたどっているのだろう、なかなかオシャレな形状をしている。
100%天然有効成分(香料無添加)とのことで、マンゴスチンの香りがプ~ンとするわけではなく、ほかのハーブ類の香りも強くない。
また、泡立ちはよいがきめはそれほど細かくはなく、洗い上りはさっぱりしている。
石鹸の形状とかなかなかかわいらしいので、お土産にピッタリかも。
BENNETT(ベネット)のアロマ石鹸
一番最初に紹介したマダムヘンと同じくらい、スーパーマーケットなどの固形石鹸売場で大きなスペースを占めているブランドに「BENNETT(ベネット)」がある。
詳しくは知らないがかなりの大企業なのだろう、テレビ番組でもしばしばCMを目にする。
売り場にはいくつもの種類の石鹸が並んでいるのだが、これはアロマ石鹸だ。
パッケージの下部には「5種類の自然の植物の価値」というコピーとともに、ショウガ、マンゴスチン、アロエ、うこん、タマリンドのイラストと植物名が書かれている。
ベネットの石鹸というとテレビコマーシャルで使われている人工的なオレンジ色のものがたぶん有名なのだが、こういう自然派のものもある。
パッケージには、タイ語、英語とともになぜかフランス語の説明書きがある。
「ベネット」という名前もフランスっぽい感じだし、もしかしたらフランスの企業との合弁とか何か関係があるのかもしれない。
石鹸は、かなりくっきりとした白さが目立つ。
実際に使ってみると、上記の5種類の個々の植物の香りはあまり感じられないが、かんきつ系の香りがメインになっている。
泡立ちや洗い上りに大きな特徴はないが、逆にチェンマイ暮らしで使っていると妙な安心感がある。
パッケージにはしっかり入っているハーブ系のものの写真が載っているし、右上には緑十字が描かれていて何となく医薬品っぽい雰囲気もあって、日本へのお土産にも向いていると思う。
コメント
こんにちは、
お土産に喜ばれそうな石鹸ですね、
参考にさせていただきます。
賀茂左近さん、コメントありがとうございます。
値段も安いですし、タイっぽいのでおすすめです(^^)