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リタイヤメントビザ取得・更新の必須条件になるかも!? 医療保険(入院保険)に加入する

チェンマイの病院 医療・健康・美容
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この記事は、ガネッシュがチェンマイ(タイ)で医療(入院)保険に加入した際の見聞や体験をまとめたものです。
内容の正確性などについて、いかなる保証をするものではありません。
ご自身の加入にあたっては、契約条件などを十分納得がいくまで確認することを強くおすすめします
この記事は、旧サイトにアップしていたのを改訂・移設したものです。
直近の保険の更新状況などについては、下記リンク先を参照してください
チェンマイの医療・健康・美容
チェンマイで楽しく暮らす上で最も重要なことがらのひとつである医療や保険、健康維持関連に加え美容系の情報を紹介

2019年11月現在、日本の在京タイ大使館でO-A(ロングステイ)ビザを取得するためには医療保険への加入が必須条件となっている
以下は、在東京タイ王国大使館のサイトより抜粋。

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10.医療保険証
タイ国内で治療費用補償がある保険で、保険金額が怪我の場合は40,000バーツ以上、病気の場合は400,000バーツ以上であり、補償期間はそれぞれ1年以上であること、又はそれ以上の滞在予定の方は滞在期間が補償されていること。(これらの補償内容は必須条件となります。)

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タイ国内でのリタイヤメントビザの取得・更新ではこの条件は適用されていないようだが、いつ保険への加入が必須になったとしても不思議ではない状況にある、ということは認識しておいたほうがいいかもしれない

はじめに

医療保険という観点で言えば、3か月程度までのシーズンステイであれば日本で海外旅行保険に加入してくる、あるいはクレジットカードに付帯する海外旅行保険でカバーするのが一番いいだろう。

また、日本で国民健康保険に加入している人は、こちらの主要な大病院で必要書類を揃えてもらえば帰国時に治療費の還付が受けられる

還付が受けられるのは日本の保険が適用になる治療や医薬品のみで、いったん全額を立て替える必要があるが、それでも特に費用面ではかなりの安心になるだろう。

自分がリタイヤしてチェンマイに移り住んだ時、日本では国民健康保険には加入していなかったので、まず出発前に3か月間の海外旅行保険に加入してきた。

そしてこちらに到着後、医療(入院)保険についてリサーチなどをして海外旅行保険が切れるのと入れ替えるような感じで当地の医療(入院)保険に加入した。

現在、タイでは所得の高まりに伴って人々の間で一種の「保険ブーム」のようなものが起きており、テレビを見ていると日本とまったく同じパターンのCMがいやというほど流れて来る。

まったくあてがないのであれば、それらの保険会社(多くは日本でも事業を展開しているなじみのある名前だ)のウェブサイトにアクセスすればたいていの場合英語のページも用意されており、補償内容や保険料などについて確認したりシミュレーションができたりするので必要な情報は入手できる。

コールセンターも英語の話せるスタッフの直通電話番号が記載されているので、そこにアクセスして詳しい話を聞きたい旨相談すれば、たぶん対応してくれるだろう。

なお、医療(入院)保険の書面で使われる英単語は通常と意味が異なるものも結構あるので注意が必要だ。

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事前リサーチとプラン比較

自分は当地のお友達からご紹介いただき、タイで保険の販売代理業務を行っている複数の方(タイ人)とお会いした。

これらの方は、日本の保険代理店と同様独立開業している個人事業主のような立場でビジネスをしているようだ。

タイでも医療(入院)保険を提供する会社はいくつもあるので、できることなら複数の保険会社と販売代理契約を結んでいるエージェントの方からいくつかのプランを提案してもらって比較検討したほうがいいと思う。

外国人でも、自分のような長期滞在者だけでなくチェンマイの企業や団体などで働いている人の多くが医療(入院)保険に加入するので、自分がお会いした方の一人は完ぺきに、もう一人の方もある程度の英語ができ、相談・提案説明・加入にあたって意思疎通で困ることはほとんどなかった。

自分の条件や希望などを説明し、エージェントの方から詳細なご提案いただいたのは、AIA(American International Assurance)とBupa(British United Provident Association)という2つの保険会社のプランであった。

AIAは、チェンマイではお濠の南西角にある大きなビルに社名を掲げオフィスを構えているのでよく名前を知っていたが、ウィキペディアによれば、元々はAIG(American International Group)のアジア部門で2008年の金融危機で米国政府がAIGを救済した際に切り離されたとのこと。
日本では日本生命と提携しているようだ。

Bupaは日本人にはなじみのない社名だが、英語版のウィキペディアによれば、1947年設立の英国最大手の非営利健保会社で世界190か国に2,200万人以上の顧客がいるということなので、日本では知られていない(事業展開していない?)だけなのだろう。

BUPA Health Insuranceは、2018年1月19日に社名を「Aetna Health Insurance」に変更した。
Aetnaは「エトナ」と読むようだ。
これは、Aetna InternationalによってBUPA Thailandの事業が買収されたことに伴う措置で、自宅に送付されてきた通知レターによれば、Aetna Internationalは160年の歴史を持つメンバー約4,600万人、収入600億USD超のアメリカでは医療保険第3位の企業とのこと。

自分が提案をいただいた保険の内容(抜粋)を以下の表にまとめてみた。なお、プランを作成してもらうにあたって、自分の年齢・職業・収入・他の生命保険への加入の有無(補償額)、妻の居所・職業・収入などをたずねられた。

保険会社名AIABUPA
死亡保険プラン名AIA 20Pay LifeNew Personal Care Emerald08
補償内容死亡時合計受取保険金150,000THB死亡または四肢切断一時金60,000THB
入院保険プラン名H&S Plus GoldNew Personal Care Emerald08
補償内容室料&食事代最高2,000THB/日室料&食事代最高4,000THB/日
ICUの部屋代・食事代&看護代最高4,000THB/日ICUの部屋代・食事代&看護代最高5,000THB/日
診察代最高1,200THB/日診察代900THB/日
退院時の薬代最高1,500THB/入院専門医診察代……手術あり5,000THB
入院後30日以内の2回の通院治療代最高1,000THB/回専門医診察代……手術なし4,000THB
入院時に外来患者として受けたレントゲン診断、臨床検査代最高10,000THB/入院治療代40,000THB/疾病
事故後24時間以内の怪我外来治療代最高10,000THB/怪我緊急治療代5,000THB
外来による腎臓透析、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療代最高60,000THB/年救急車代1,000THB/疾病
思いやり死亡給付金10,000THB外科的治療代50,000THB/疾病
備考上記すべての最大補償額1,000,000THB/年上記すべての最大補償額500,000THB/疾病
500,000THB/入院
1,000,000THB/重大事故
プラン名Hospitalization Benefit 
補償内容入院給付金1,000THB/日
備考最大補償額500,000THB/年or365日/怪我
合計支払保険料30,342THB24,683THB

実際には、補償内容(金額)によってこれ以外にもたくさんのプランがあるのだが、「病気やけがでチェンマイの病院にかかるならこれくらいあれば十分だと思う」というエージェントの方からのお話で、この2つのプランを比較検討した。

これは重要なポイントだが、「チェンマイで」ということは、もしバンコクの大きな病院に行きたいという場合はこれでは足りないということだ。

ちなみに、BUPAではバンコクの大病院にかかる時にも十分補償で医療費をカバーできるプランが別に用意されており、補償金額(=必要な医療費)はほぼ2倍、保険料もほぼ2倍になっていた。

また、余談だが、重篤な状態になるなどで日本に帰国して治療したい、となった場合だが、病状によっては飛行中に体調が急変したりした時の責任を回避するため、航空会社が搭乗を拒否、もしくは家族・医師の付き添いを搭乗の条件にしたりすることがある。

なので、あまり気軽に「何かあったら日本に帰って病院に行けばいいや」と考えないほうがいいのかもしれない。

この2社のプランを検討して、最終的に自分はBUPAの医療(入院)保険に加入した。

理由はいくつかあるが、

(1)BUPAのほうが保険料が安い
(2)現在の年齢で加入しておけば、70歳以上になっても加入し続けることが可能(会社によっては70歳に達すると更新できなくなるらしい)
(3)BUPAのエージェントの方がAIGの代理店もしており、AIGが外国人向け海外旅行保険も取り扱っていることから、今後タイから旅行に出かける時にこのエージェントとの方とお付き合いしておくと便利

といったことがあげられる。

また、AIAの保険代理店の方が英語で説明しきれなかった部分について同社のコールセンターに問い合わせたところ、「ワークパーミットがないとAIAの保険には加入できない(ロングステイヤーの保険金詐欺や保険金殺人などが起きたため)」と言われたのも大きな理由となったが、これについてエージェントの方は「そのような条件はない。コールセンターが間違っている」とのことであった。

実際のところはどちらが正しいのかわからないが……。

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契約前後の手順

保険契約にあたっては、日本と同様に申込書や健康状態などの質問書への記入、パスポートのコピーなどが必要となる。

これらの書類はすべてタイ語・英語併記となっているので困るようなことはないだろう。質問書には病名などが書かれているためすぐ理解できないこともあるが、日本同様「いいえ」にチェックを入れてしまえば間違いない(笑)

補償は保険料を支払った時点から始まる(自分はエージェントの方とスケジュールが合わず、BUPAのオフィスに行って直接保険料を支払った)が、病気については支払後30日間は免責となるため、その間に病気になっても保険は利用できない。

自分と同じように海外旅行保険と組み合わせて利用する場合には注意が必要だ(自分はそのため、20日間くらい無保険状態になった)。

加入後しばらくすると、もし病気・けがで病院に行った場合に提示する、保険に加入していることを証明するプラスチック製のカード(病院には保険会社と結ばれているコンピュータがあり、このカードに記載された契約番号などを確認して支払能力が担保されてから治療にあたるらしい)や、提携しているタイ全土の病院が記載された冊子、契約書などがまとめられたファイル一式が郵便で送られてくる。

保険契約を終えて

実際に個人で医療(入院)保険に加入してみた実感としては、タイ語ができなくても何とかなるが、英語がある程度できないとかなり辛いと思われる。

が、それはイミグレーション・オフィスをはじめとするさまざまな公的機関での手続きなどでも同じなので、総じて長期滞在生活を送る上での手続き面ではタイ語よりもむしろ英語の能力のほうが重要かもしれない(お金をかけて通訳を雇ったりすれば話は別)。

もしハードルが高いと思う場合は、日本の海外旅行保険でも半年や1年の長期間プランがあるので、それに加入してくるといいだろう。

ただし、保険料がかなり高くなるし、海外から更新(延長)はできず契約が切れるたびに帰国しての再加入が必要だ。

また、一度保険を利用して治療などを受けてしまうと、次からの加入が難しくなるという話を聞いたことがあるが真偽は不明だ。

次年度以降の更新と還付

2年目の更新(保険プランなどは変更なし)は、25,327THBであった。

初年度契約満了のおよそ半年後に、BUPAから保険を利用しなかった還付金として、2,392.80THBの小切手が書留郵便で送られてきた。

払い出し人は香港上海銀行になっており、チェンマイには支店がないのでコールセンターに問い合わせたところ、どこの銀行でも受け取りが可能とのことで口座を持っているクルンシー銀行の支店に行き手続きをした。

直接現金を受け取ることはできず口座に入金する形になるとのことで、通帳を見せるように言われたが身分証明のためのパスポートなどは不要。

手数料は無料でまるまる全額が即時入金された。

保険会社では契約時には還付金についての説明はなかったので、予期しないちょっとした臨時収入であった。

3年目の更新(保険プランなどは変更なし)は、24,959THBであった。

2年目の契約満了からおよそ半年後に、前年と同様BUPAから保険を利用しなかったことによる還付金の小切手が送付されてきた。

この年は2,455.20THBであった。

4年目の更新(保険プランなどは変更なし)は、26,196THBであった。

3年目の契約満了からおよそ半年後に、前年と同様BUPAから保険を利用しなかったことによる還付金の小切手が送付されてきた。

この年は2,485.90THBであった。

カードを持っているだけで海外旅行保険が使える
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