朝の便でタイに戻るのに便利な桃園のホテル
今回の旅では、朝7時の便でバンコク経由チェンマイに戻ることになっていた。
台北市内に泊まってもタクシーを使えば桃園空港にはアクセスできるが1,200~1,500元はかかるし、バンコクほどではにしろ渋滞に巻きこまれる可能性もあり、相当時間に余裕を見て移動しなければならない。
自分は過去の経験で、飛行機(特に国際線)での移動の時にはなるべく余裕を持っていたいので、桃園空港から近い街に宿を取ることにした。
桃園空港近くで泊まるとなると、エアポートホテルももちろんあるものの例によって非常に高くてとても利用できない。
それ以外の街だと中壢と桃園がメジャーだが、今回は予約サイトでリサーチし空港への無料リムジンサービスがついていて日本人客も多そうな桃園にある「大爵商務飯店(マジェスティ・ホテル)」に泊ることにした。
桃園の街の中心部にあり新光三越も歩いてすぐ
「大爵商務飯店(マジェスティ・ホテル)」は、台鐡(台湾国鉄)桃園駅から徒歩で7~8分の街の中心部にある。
TEL:3338-1729
WEBSITE:http://www.majestyhotel.com.tw/
桃園の街は台鐡(台湾国鉄)の駅前に新光三越などのビルが並んでいるもののあとは大きな建物が少なくこじんまりとしている。
「大爵商務飯店(マジェスティ・ホテル)」も細い路地に面してすき間なく建物がびっしり建ち並んでいる中にある。
そのため最初はホテルに気がつかず通り越してしまい、100mほど行き過ぎてから「あれっ?」と思い引き返してようやく入口を見つけた。
客室は開放感がないが無料のお菓子などが揃っている
フロントはこじんまりとしているが、スタッフは日本語がペラペラで翌朝の空港行きの車の希望時間などを確認すると、キーを渡してあっという間にチェックインは完了だ。
このホテルの客室は6~7の細かなグレードに区分されているが、今回は「デラックス・スイート」と呼ばれている部屋に宿泊した。
客室は、1人で寝るにはもったいないくらいの大きなダブルベッド、チェア、ライティングデスクなどごくごく普通の設備。
乗り継ぎ客で夜遅くに到着する客とかも多いからだろう、テーブルの上には飲料水だけでなくバナナやお菓子も置かれ、しかもすべて無料というのはうれしいサービスだ。
インスタントコーヒーやティーバッグもあるが、カップや電気ケトルが見当たらない。
よく見てみたら、壁に給湯器(?)が埋め込まれていてそこにカップも置かれていた。
以前北京で泊まったホテルに同じようなものがあったけど、これはタイやマレーシアなど東南アジアでは見たことがない。
そういう意味では、純中華系のサービスなのかも。
バスルームも広々としており、アメニティもタイでは置かれていることが少ない歯ブラシを含め必要十分なものが揃っている。
この客室で一番びっくりしたのは、何とサウナルームまでついていることだった。
中は非常にきれいで特に使用するのに問題はなさそうだったが、ここでひとりでサウナだけ入っても楽しくなさそうなので自分は使わなかった。
自分の滞在時間は賞味12時間ほどで部屋はまったく問題はなかったのだが、大きなデメリットがあった。
窓がないのだ。
正確には、バスルームに小さなガラス窓がついてはいるのだが、その30cm先は隣の建物の壁になっていて、まったく窓としての役目ははたしていないのだ。
窓のない部屋だと、どうもラブホテルにでもいるような気分になってきて自分はくつろぐことができない。
最初はフロントに戻って部屋を換えてもらおうかとも思ったのだが、どうせすぐに夜になるし翌日は朝4時半にホテルをチェックアウトするので面倒くさくなってそのまま使うことにした。
新光三越は日本食だらけ、黒塗りのカムリで空港へ
自分がチェックインしたのは15時過ぎで窓のない部屋にずっといるのも辛いので、荷をほどいて風呂に入ったら街をブラブラしてから夕食を食べに台鐡(台湾国鉄)桃園駅前の新光三越に行ってみた。
日本に住んでいた時は台南を年2~3回旅していたので見慣れているはずなのだが、久しぶりに行ってみると「ここは日本ですか!?」と思うくらい日本食の店がテナントとして入っていて改めて驚いてしまった。
自分はチェンマイでは会食以外で日本食をいただく機会がない(というか食べたくならない)のだが、今回はそのチェンマイにはない丸亀製麺でうどんを食べてカフェでコーヒーを飲み、部屋に戻るとすぐに寝てしまった。
翌朝は4時前に起床してシャワーを浴びてチェックアウト、予約時間の朝4時半きっかりにホテルを出発して桃園空港へと向かった。
用意されていたのはホテルの雰囲気には不釣り合いに思えるくらいのピカピカに磨かれた黒塗りのトヨタカムリで、乗ったのは自分一人だけ。
まだ真っ暗な桃園の街を抜け、空港までは15分ほどで到着した。
台北を早朝に出る便に乗るために宿泊するならそんなに長い時間は滞在しないだろうし、あまり部屋の設備や居心地のよさは気にする必要なないのかもしれないが、今回宿泊したこの「大爵商務飯店(マジェスティ・ホテル)」は普通の旅行者ならまず問題なく滞在できるだろう。
また、たいていは別料金になっている空港への送りの車代が含まれていることを考えればかなりコストパフォーマンスは高いと思う。
今回はプロモーションで安かったのでデラックス・スイートに宿泊したが、もしまた泊まるならどうせ乗り継ぎ用だし、スーペリアとかでもぜんぜんいいかもしれない。
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