場合によっては現状とそぐわない可能性がありますのでご留意ください。
台北の南西にある隣町、板橋にある観光スポット林本源園邸の見学に思いのほか時間がかかってしまい、邸を出たらお昼をはるかに回った14時近くになっていた。
昼食を抜いて、あるいは軽めにして夜に備えてもいいのだが、カミさんが台北中心部で買い物をしたいと言うので、それなら向こうに行ってから何かおいしいものをしっかり食べて夜をサクッと済ませよう、ということになった。
どうやらカミさんには店のあてがあるらしく、連れて行ってもらうことにした。
MRT(地下鉄)の府中駅から板南線に20分ほど乗って、台北中心部の忠孝敦化駅へ。
駅を降りてすぐのビルの中に、その店はあった。
「京星港式飲茶Part2」という名前のようだ。
「港式」と書いてあるからには、香港スタイルの飲茶なのだろう。
Part2ということは、Part1がどこかにあるということだ。
後で調べてみたら、200mも離れていないところだった。
入口を通り過ぎて階段を昇ったらビックリ。
午後の3時過ぎだというのに、イスが置かれたスペースに大勢の人が待っていた。
自分一人だったら「さて、いったいどうすればいいのやら」と戸惑うところだが、カミさんが中国語(北京語)が多少できるのでサッと店員にどうしたらいいのか確認して順番待ちの手続きを済ませてくれた。
人気店ぽくって期待が高まる中、置いてあるメニューを眺めながら時間をつぶしていたのだが、「24時間営業」と書いてある。
さすが台湾、24時間営業の飲茶の店があるのね~。
15分ほど待たされたであろうか、名前が読み上げられて席に案内された。
途中、アヒルや腸詰などが吊るされたキッチンの脇を通る。
お腹がペコペコなところに加えこういうのを見て、ますます気分が盛り上がる。
席について店内を見回すと、この広さなのに人がギッシリだ(手前の円卓は予約済)。
店員から、待合いスペースに置かれていたのと同じメニューを渡された。
漢字なのでたいていの料理は見当がつくのだが、やはり写真があったほうが注文しやすい。
まずは、お茶。
飲茶にはぜったいにポーレイ(プーアル茶)だよね。
以前香港駐在のお友達のところにおじゃました時に深圳に連れて行っていただき飲茶のブランチを楽しみ、さらに10階建てのビルが丸ごと全部お茶屋さん、というところを案内してもらって以来、ポーレイ(プーアル茶)にすっかり目覚めてしまった。
タイでも特にメーサーイに行くとポーレイ(プーアル茶)はたくさん売っているのだが、品質とかが怪しすぎてとても買う気になれずすっかり飲む機会が減ってしまったので、ここぞとばかりにいただいた。
頼んだ料理がドンドン出てきて、あっという間にテーブルの上はいっぱいだ。
料理名のメモを取り忘れたので、写真だけでお許しを。
周りのほとんどの客も頼んでいた、お店イチオシのカスタードクリーム饅頭。
中を割ってみると、クリームというよりもとろみのついたカスタードソースみたいな食感で、もちろん熱々。
口の中をやけどしてしまったが、確かにお店のおすすめだけあって実にいい味を出していた。
この数年の間に、中国系旅行者の急増に伴ってチェンマイでも飲茶の店が急速に増えた。
が、中には冷凍作り置きのものを蒸して出したりするところもあったり(店がそう公言しちゃってるケースもある)して、正直「これはっ!」というような店にはなかなか出会えていない。
改めてここ台北で食べてみて思ったのだが、やっぱりひとつひとつの料理の洗練度がぜんぜん比較にならないんだよな。
自分は専門家ではないので、素材のせいなのか、はたまた火の入れ方なのか、他の要因なのか理由はわからないけど。
台北や香港にはなかなか気軽には行けないから、チェンマイでもこのくらい洗練された飲茶が食べられるところがあるとうれしいんだけどなあ。
日本からも近くて、数日間でも十分楽しめる台北……なんだけど、大きな問題はホテルが高いこと。
ヘタをすると日本よりも割高に感じるくらいなので、自分は台北に泊まる時は市内ではなく郊外に宿を取ることが多い。
台北から地下鉄でたった5駅の板橋(バンチャオ)にある「グランド・フォワード・ホテル(馥都飯店)」は地下鉄の駅前、徒歩30秒。
それでいて、市内中心部の同クラスのホテルに比べると2割くらいは安い感じで超おすすめです。
下をクリックして詳しく見てね。
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