チェンマイでは、あちらこちらで「タラート・ナット(ตลาดนัด=定期市)」が開かれている。
タラート(ตลาด=市場)・ナット(นัด=約束された=定期的な)という意味で、週のうちのある決まった曜日だけ開かれる露店市だ。
地元の人の生活に根差しているものなので、観光客が多く集まるお濠の中の旧市街やニマーンヘミンのようなエリアではおそらくやっていないと思うが、ほんの少し郊外に出ればいたるところで開催されている。
中には、ビッグCやロータスといった大型スーパーマーケットの駐車場で開かれるタラート・ナット(定期市)もあり、その日は駐車スペースが少なくなるので周辺の道路が車で大渋滞したりもする。
ローカルな雰囲気が味わえて観光客にもおすすめめだと自分は思うのだが、どこで何曜日に開催されのるかは地元の人しか知らないので、なかなか行きにくいのが難点だ。
で、郊外(といっても市内中心部から車で15分ほどだが)の自分が住んでいる家の近くでも、このタラート・ナット(定期市)が頻繁に開かれている。
自分が知っている限りでは4か所あり、競合しないようになっているのかすべて別々の曜日に開催されている(うち1か所は2曜日開催)ので、やっていないのは日曜と木曜だけだ。
水曜日は、自宅から特に近い場所にある小さなショッピングモールの駐車場を閉鎖してタラート・ナット(定期市)が開かれていて、中をブラブラ歩いて店などを見ているだけでも楽しいので、自分もちょくちょく出かけている。
この日は雨季の真っただ中だが久しぶりにいい天気となったので、夕食を調達するためにバイクで出かけた。
会場に着くと、すでに駐輪場はバイクでいっぱいだった
このタラート・ナット(定期市)は、100m四方ほどの敷地の中に直角折れ曲がりの通路を作ってその両脇に露店を配している。
通路の出入口は2カ所しかないので、一度中に入ってしまうとUターンしない限りはすべての店を見ないと外に出られない仕掛けだ。
もっとも、混んでいなければ10分もあれば十分な程度の長さなのだが。
この日はかなりの混雑で、なかなか先に進めない場所もあって時間がかかった。
単価が10THB(約34JPY)や15THB(約51JP)と安いスナックのような食べ物も結構あるので、地元の人達だけでなくおそらくミャンマーから出稼ぎに来ているのだろうタイヤイ(シャン族)もたくさんいる。
店を眺めながら食べたいものを適当に選んで購入し自宅に戻って、「さて、夕食を」と思ったのだが……
いつものことながら、買って来たのはおかずというよりもビールのおつまみのようなものばかりであった(苦笑)
ホーイマレンプー・オプ(ミドリイガイのミント蒸し)
ヤム・ムーヨー(ベトナム風蒸しソーセージのタイ風和え物)
ムーピン(豚串焼き)とトート・マンプラー(タイ風さつま揚げ)
買い物を終えて野菜類がまったくないことに気がつき、タラート・ナット(定期市)が出ているショッピングモールの中にあるロイヤル・プロジェクト・ショップ(王室が設立したタイ北部の山岳少数民族の貧困解消ならびにケシ栽培の撲滅を目的とした財団によって管理・生産された農産物を販売するショップ)に寄ってサラダ用の野菜を調達した。
そこで買った生野菜とナムプリック・ターデーン
ナムプリック・ターデーンは、「赤い(แดง=デーン)目玉(ตา=ター)の唐辛子味噌(น้ำพริก=ナムプリック)」とでも訳したらいいのだろうか。
写真ではビニールを広げてしまっているが、本当はチュッパチャプスのような形に丸めて売っている。
自分はちょっと発酵したような独特の風味がとても好きで、今ではチェンマイ名物のナムプリック・ヌムよりもよく食べているくらいだ。
このナムプリック・ターデーンだけでも、カーオヌン(もち米=カーオニヨウ)がいくらでも食べられてしまう。
しかし、この料理のラインアップでは今日はとてもお米を食べる気にならない。
よって、主食(?)はビールになった。
家にあったビア・チャーン(象印ビール)を開けたのだが、冷蔵庫に入っていなかったのでタイ式に氷をグラスに投入した。
すぐにお腹がふくれてしまうので普段はあまりビールは飲まずもっぱらワインが多いのだが、この料理だとやっぱりビールだよな~
かなり料理の量が多かったのだが、ビールをカパカパ飲みながらつまんでいたら、あっという間に完食であった。
たまには、こういう夕食もいいものだ。
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