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王室設立の山岳少数民族支援財団「ロイヤルプロジェクトショップ(ドーイカム)」はお土産探しにもおすすめ

チェンマイにあるロイヤルプロジェクトショップ ショップ・工芸村
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王室が設立した山岳少数民族支援財団

「ロイヤルプロジェクト」はその名の通り、故プミポン国王が中心となって王室が設立したタイ北部の山岳少数民族の貧困解消ならびにケシ栽培撲滅を目的とした財団だ。

山岳少数民族にケシの代替作物としての農産物生産を指導するところから活動が始まり、現在では農産物以外にもさまざまな産品を生産・管理・販売している。

取り扱っている商品についている共通ブランドは「ドーイカム」で、これはチェンマイの西にそびえるドーイ(山)ステープのすぐ南、花博の会場となったラーチャプルック公園の奥にある小山の名前から取られたものだ。

ロイヤルプロジェクトショップのジャム

メインの商品はHACCP(アメリカ発祥の食品衛生管理手法)の認証を取得している農薬使用などを適切に管理した、あるいはオーガニックの野菜を中心とした農産物で大型スーパーマーケットやショッピングモール、チェンマイ空港内のショップで簡単に買うことができるが、パッケージやデザインもすぐれた加工食品やアロマ製品、美容健康関連グッズなど日本へのお土産にも使えるものも数多くあり、それらは市内に複数ある直営店で取り扱っている。

店内の雰囲気もよく、自分は普段の買い物以外にも友人知人が来チェンした時によく案内している。

旅行者がのぞいてみても損はない店だ。

なお、2018年10月1日からロイヤルプロジェクトショップ以外の店を含め敷地内のすべての店舗でプラスチックバッグ(ビニール袋)が完全に廃止されている。

レジでお金を払っても商品をただそのまま渡されるだけなので、買い物に行く時は必ず袋類を持参しよう。

おすすめはステープ店、ドーイカム店はアウトレット併設

自分が知る限り、食品以外も取り扱っている直営店は3か所ある。

以下に個別に紹介しているが、個人的に一番のおすすめはチェンマイ大学の構内にあるステープ店で、市内中心部からも簡単にアクセスできロイヤルプロジェクトショップ以外にもいくつかの店舗があってそちらも楽しめる。

バイクなど自前の足がある場合はプチドライブも兼ねて、あるいはワット(寺院)・プラタートドーイカムやラーチャプルック御苑に観光に行くなどのついでがある場合にはドーイカム店もいいと思う。

売り場面積は3か所の中で最も広く、アウトレットも併設しているので掘り出し物がみつかるかもしれない。

また、斜め向かいにはプロジェクト直営のレストランもある。

89プラザは規模が小さいが、商品は一通り揃っておりウィアン・クム・カーム遺跡群のすぐそばなのでそちらを訪れた時には立ち寄ってみるといいだろう。

ステープ(チェンマイ大学構内)店

ロイヤルプロジェクトショップステープ店の外観

チェンマイ市内西部のチェンマイ大学キャンパス内の南東角ある。

中心部からだと、ステープ通りを西進して運河のあるクローンチョンプラターン通りとの交差点を越してすぐの中央分離帯が終わったところを右折して門の中に入って20mほどだ。

カフェも併設されているオシャレな店内

通りから敷地内に入るといくつか建物が建っているが、右奥の茶色の建物がショップだ。

店内はレンガ造りの解放感のある空間になっている。

ロイヤルプロジェクトショップステープ店の店内概観

お土産物に好適なアロマ製品を中心とした美容関連商品は右手の壁沿いに並んでいる。

シャンプーやトリートメント、シャワークリームなどのバス関連商品は容量の少ないボトルがなくて日本の持って帰るのはやはり少々辛いものがあるが、ハンドクリーム、アロマオイル、虫よけスプレーなどは値段もそれほど高くなく、かさばらないのでまとめ買い用のお土産として特に女性におすすめだと思う。

ただし、商品はコンスタントに補充されないのかタイミングによっては棚にものがない、あるいはあっても数が揃わないということがしばしばあるのが残念だ。

店に入って左手の壁側のちょっと独立したスペースはバッグやインテリア雑貨などのハンディクラフト商品コーナーになっている。

品数はそれほど多くないが、商品の質はよく値段も街なかのお土産物店などに比べれば安いので、ぜひのぞいてみよう。

その向かいにはお茶やコーヒー、米にお菓子などの食品類が並べられている。

ジャムやコーヒー豆(ただしいずれも重たい)、お茶などはパッケージもしゃれており、お土産にするにはいい。

なお、ここで売られているお米はほとんどが玄米か半搗き米(五分搗き米)で、作った山岳民族のイラストが描かれたパッケージに入っており、その手の米が好きな人にはいいと思う。

ただし、スーパーマーケットにあるような普通のカーオホームマリ(香り米、ジャスミン米)はない。

さらにその奥は、生鮮食料品のコーナーになっている。

ロイヤルプロジェクトショップステープ店の生鮮食品売り場概観

主にチェンマイ県北部のドーイ(山)アンカーンにある専用農場で作られた生鮮野菜をメインに、スモークハムや牛乳、ヨーグルト、チーズなどの畜産品、あんこ(「こしあん」とローマ字で書かれている)などの加工食品が並んでいる。

また、時期によっては日本人が技術指導しているらしいニジマスや水菜があったりする。

生鮮食料品はさすがに旅行者で購入する人はいないだろうが、ロングステイの下見などで来チェンした場合には見る価値があるだろう。

店に入って右手一番奥はカフェスペースだ。

ショップの商品を使ったコーヒーやお茶をはじめ、店で作っているスコーンなどの軽食がいただける。

また店の中央付近にあるレジの手前にはサラダバーもあり、ここで買ったものも奥で食べることができる。

買い物に来た裕福そうなタイ人や外国人居住者、チェンマイ大学の学生などが飲食をしており、いつも混んでいる。

少し落ち着かないかもしれないが、買い物で疲れたら一休みするのにピッタリだ。

周囲のショップにもお土産向きの商品あり

ロイヤルプロジェクトショップの周囲には、いくつかの別棟があり、それぞれ特徴的なショップとなっているので、ぜひ見てみよう。

ロイヤルプロジェクトショップを背にして左手はチェンマイ大学農学部のショップの入ったビルがある。

チェンマイにあるチェンマイ大学農学部ショップの外観

店内は殺風景だが、アロマグッズやオーガニック化粧品、花や野菜の種、お菓子類などが並んでおり、ロイヤルプロジェクトショップとは違った商品(ブランド)がある。

チェンマイにあるチェンマイ大学農学部ショップの店内

このショップの前には、通常庭木や果樹、花の苗などを売っている露店が出ている。

ロイヤルプロジェクトショップを背にしてすぐ右側には、チェンマイ大学農学部の卒業生が作った商品を売るショップのAGGIE HUTとカフェがある。

チェンマイにあるチェンマイ大学農学部卒業生ショップ

こじんまりとしているが、農産物以外にサプリや化粧品、ハチミツのほかオーガニックの洗剤や肥料(農薬)といった少し変わり種のものもあったりする。

その裏手の道路に近いエリアには、山岳少数民族の人達が作った野菜や果物を売る草ぶきの細長い東屋がある。

ロイヤルプロジェクトショップステープ店の山岳民族の果物屋台

おそらくこれも山岳少数民族に対する支援の一環なのだろう、さまざまな野菜や果物が売られており値段も大変安いが、正直言って質はあまりよくない。

また、気のせいかもしれないがお店の人もあまりやる気がない。

東屋の前は通常は駐車場になっているのだが、毎月第1水曜と木曜は東屋も含め閉鎖して大きなタラート・ナット(定期市)が開催される。

ロイヤルプロジェクトショップステープ店の定期市概観

料理屋台が中心だが、その場で食べられるようなイスやテーブルは並べられていないので、お持ち帰りするしかない。

パンや串焼き・揚げなどは食べ歩きが可能だろうが……

中には、カーオクワプ・モーン(モン族のおせんべい)といったちょっと変わったものもあったりして、見ているだけでも楽しい。

ロイヤルプロジェクトショップステープ店のせんべい屋

また、普段は山岳少数民族がフルーツなどを売っている東屋の場所は衣類などファッション系のアイテムを売る店が並ぶ。

ロイヤルプロジェクトショップステープ店の洋服屋

こじゃれた民族衣装風のものを売っている店が多いので、興味のある人は見てみるといいだろう。

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ドーイカム店(アウトレット)

ロイヤルプロジェクトショップドーイカム店外観

ドーイカム店は、南部郊外のワット(寺院)プラタート・ドーイカムに向かう道の途中にある。

建物は殺風景だが、通り沿いに大きく「Royal Project」と書かれているのでわかりにくいということはない。

ロイヤルプロジェクトショップドーイカム店の看板

以前は大きな東屋で野菜や果物を少しだけ売っている程度の店だったのだが大規模なリニューアル工事を終えて2022年に新装オープンした。

店は大きくカーブした屋根のついた細長い平屋の体育館のような建物だが、2つに分かれており、東側がアウトレット、西側が通常の店舗になっていて入口も別だ。

通常の店舗エリアはステープ(チェンマイ大学構内)店よりも広いし、できたばかりなのできれいで買い物しやすい。

ロイヤルプロジェクトショップドーイカム店の店内概観

野菜などの生鮮食品のほか菓子類にお茶やコーヒー、ハチミツ、ジュース、ジャムといった加工食品、ハンドクリームや虫よけなどの化粧品系、バッグや小物などの雑貨と品揃えは変わらないが、店舗面積が広いので1品あたりのストック点数が非常に多い。

特にお茶やコーヒー、フリーズドライのフルーツや菓子などの加工食品の数が非常に多いので、バラマキ用などでまとまった数を買いたい人はこちらに来るほうがいいだろう。

ロイヤルプロジェクトショップドーイカム店の商品棚

一方のアウトレットスペースは、基本的に野菜などの生鮮食品のみの取り扱いで、店頭に並んでからある程度時間がたった売れ残りが中心だ。

ロイヤルプロジェクトショップドーイカム店のアウトレット

値段は格安で、食堂などの商売で使うのだろうか大量に買い込んでいる人を時々見かけることもある。

なお、斜め向かいにはロイヤルプロジェクトで生産した野菜などを使ったレストラン「ロイヤルプロジェクトキッチン」がある。

森の中にあるような雰囲気で、2022年にメニューを一新して料理も一段とすばらしくなったので、この方面に来たらぜひ食事をしてほしい。

チェンマイ89プラザ店

ロイヤルプロジェクトショップチェンマイ89プラザ店の外観

チェンマイ市内南部にある、ここで紹介する3か所の中では一番規模が小さい店だ。

店は、チェンマイ-ラムプーン通り(国道106号線)沿いにある「89プラザ」というミニショッピングモールの中にある。

マヒドン通りとチェンマイ-ラムプーン通り(国道106号線)とが交わるノーンホーイ立体交差点から後者を700mくらい南に進むとメーピン警察署のある信号のついた交差点があるが、そのすぐ手前の道路の左右に広がるのが「89プラザ」だ。

店は市内方向から来て右側になる。

モールの中央あたりの道を入ると左側にマーリーというチェンマイでは有名なクエティオ(米麺)のチェーン店がある小さなモールがあるが、店はその一番奥の角にある。

店は小学校の教室をひと回り小さくした程度だろうか、こじんまりとしている。

ロイヤルプロジェクトショップチェンマイ89プラザ店の店内概観

入ったする正面と左側にお茶やお米などが、右手には少しだけ造花のようなインテリアグッズもある。

その先中央と左側の冷蔵ケースには野菜類が置かれていて、輸送トラックが着いた直後などは大量の商品が無造作に積み上げられていたりする。

その先の右手はレジになっており、左側にはジュースやジャムなどの加工食品が並んでいる。

規模が小さいのでこの店のためにわざわざここまで足を運ぶ必要はない(ステープ(チェンマイ大学構内)店に行ったほうがよい)が、すぐ近くに今のチェンマイが建都される前に2年間だけ王都だった場所の遺跡群「ウィアン・クム・カーム」があるので、そちらに観光で訪れたら、あるいはラムプーンへのデイトリップの帰りなどに立ち寄るのには便利だろう。

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