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【チェンマイで暮らす】路上などにある自動販売機の水はそのまま飲まないほうがいい理由

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機 食関連
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この記事は、旧サイトにアップしていたのを改訂・移設したものです

この数年で飲料水の自動販売機が急速に増えた

日本とは違い、水道の水が飲用に適さないチェンマイ(タイ)では、昔からボトルに入った飲料水を買うのが普通であった。

大昔はビールで有名なシンハー・ブランドのガラス瓶が多かった(今でもたまにホテルの冷蔵庫で見かけることがあり懐かしくなってしまう)が、今はプラスチック製のペットボトルに入ったものを近所のよろず屋やコンビニ、スーパーなどで買うか、ランナムと呼ばれるビールケースのようなものに入ったものを自宅に届けてもらうかすることが多いようだ。

自分が住んでいる郊外だと、ランナム(ลังน้ำ=ケース入りの飲料水)はこんな感じで近所の家で売っていたりもする。

チェンマイのよろず屋などで売られているケース入りの飲料水

コンビニなどで売られているものとは異なり、白くて固いプラスチック・ボトルが使われている。

チェンマイのよろず屋などで売られているケース入りの飲料水のボトル

ボトルは使いまわしで、よく見ると1本1本入っている水の量が微妙に異なっていたりして「いったいどういう作り方をしているのだろう???」と疑問の念を抱いてしまう。

実際、たまにボトルの中に小石やゴミが入っていることもあったりするらしく、タイ人も人によってはボトルの水をいきなり飲むようなことはせず、いったんガラスのコップに移してから飲んでいる(人によってはコップを持ち上げて異物が入っていないか確認したりする)。

そんな状況でも、コンビニやスーパーで売られている水は高くて日常使いには厳しく、これ以外にいい選択肢がなかったのでしかたなく利用している、という面もあったのだろうが、7~8年前からだろうか、新しい飲料水の販売方法が誕生した。

路上に置かれた、自動販売機である。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機

自動販売機の使いかた

この飲料水の自動販売機、お濠の中の旧市街のど真ん中やバイトバザール周辺といった観光地で見かけることはあまりないが、住宅地、とりわけ若者向けのアパートのような集合住宅がある場所では頻繁に目にすることができる。

値段は500mlで50サタン(=0.5THB、約1.7JPY)と格安だ。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機の価格

操作パネル。当然タイ語しか書かれていない。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の操作パネル

が、使い方は簡単だ。

上の赤ランプがついていたら水切れなので、まずは緑が点灯していることを確認する。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機の販売中ランプ

水を入れる容器は持参しなければならない。空いたペットボトルなどを注ぎ口にセットする。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機

なお、値段は500mlで50サタン(=0.5THB、約1.7JPY)となっているが、実際には50サタンコインは使えず1バーツを入れることになるので、最低1リットルの水が出てくる。

なので、水を入れる容器は1リットル以上入るものを用意しよう。

お金を投入したら、すぐ上にある緑の小さなボタンを押す。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機の注ぎボタン

注ぎ口から水が出て来るので、それを容器で受け止める。

チェンマイの路上などに置かれている飲料水の自動販売機から水を買う

動画で見ればこんな感じ

自動販売機の飲料水が安全でないという報道

こんな感じで今は街じゅうにある飲料水の自動販売機だが、自分は基本的にこの水を買うことはない。

なぜかというと、安全性に不安があるからだ。

というのも、これだけの数の飲料水の自動販売機が設置されているにもかかわらず、掃除などのメンテナンスがされているところをいまだかつて一度も見たことがないのだ。

実際、やはりこの自動販売機の飲料水には問題があるようで、これまでいくつものメディアで取り上げられている。

●チェンマイの飲料水自動販売機の92%は不衛生
消費者団体の調査によれば、チェンマイ市内の飲料水自動販売機を検査したところ92%が不衛生であった。
他の調査では9割以上が法律で義務付けられている登録・点検日などを示すシールがなく、不適格だった。
《Chiang Mai News 2017年9月23日》
●保健省、自動販売機の飲料水は4割が不衛生
保健省保健局は5月24日、自動販売機で売られている飲料水の約40%が飲料水としての基準を満たしていないとの調査結果を発表。
調査は全国の自動販売機を対象に昨年に実施された結果、飲料水の約4割はバクテリアが多く下痢をする恐れがあるなど飲用に適さないものだったという。
《バンコク週報 2017年5月25日》

安全性が担保されないのは契約形態が理由?

以前住んでいた家の斜め向かいにあって、引っ越した後でも買い物以外でいろいろとお世話になっているよろず屋を営んでいるおじさんも店先にこの飲料水の自動販売機を設置している(上記の動画もそこで撮らせてもらった)。

そのおじさんに、この飲料水の自動販売機についてちょっとたずねてみたら、おもしろい話が聞けた。

この販売機の契約内容についてだ。

細かいことはわからないし、契約(商売)なのでこれ以外にもいろいろな条件で設置されているものがあるであろうことはあらかじめお断わりしておくが、こんな話だった。

自動販売機のセールスマンが来て、設置の営業をかけてくる

条件は、販売機を購入すれば一定期間(半年とか1年が多いらしい)水の補充や機械のメンテナンスをすべて無料で会社が行う、という内容

一定期間が過ぎた後は、購入した人がすべての作業を行う

つまり、契約後の一定期間は販売機を売った会社が(たぶん)きちんとした飲料水を使って水を補充し、機械の掃除も(たぶん)するが、その後はすべて設置した人の裁量になるということだ。

なので、設置した人から見れば、会社が機械の面倒を見てくれるうちは売上=利益だが、一定期間が過ぎると経費を自分で持たなくてはならないので、それを少なくするために問題行動を取る人が出てくるわけだ。

ちなみに、知り合いのおじさんのよろず屋では、販売機の掃除は週1回、月400THBで近所の人を雇ってやらせているとのこと。

といっても、この機械の構造とかに詳しいわけでもないだろうから、どこまできれいにできているかは心もとないが……

補充用の水は、この店ではランナムを売る業者から買った大きなポリタンク(食堂などではこのタンクをセットした飲料水サーバーを置いているところも多い)から入れているが「客にはわからないから、水道水をそのまま使ってる人もいるよ」という話だった。

販売機の水を飲むなら煮沸してからにしよう

自分は上記の通りこの自動販売機から水を買って飲むことはない。

普段の生活では水をそのまま飲むことはほとんどなく、主にお茶を淹れて(=お湯を沸かして)飲んでいるのでそれ用の水はケースで自宅に届くランナムを使用し、そのまま飲む水は大した量にはならないので、スーパーやコンビニで1.5リットル*6本パックになった有名ブランドの飲料水を買ってきて自宅にストックしている。

とはいっても、安食堂に置かれている白い大型ポリタンクをつけたサーバー以外の飲料水はかなりの確率でこの自動販売機の水を使っていると思うので、まったく口に入らないようにするのはむずかしいが……

誤解を恐れずに言ってしまえば、チェンマイでもこの自動販売機の水を買って飲んでいるのは出稼ぎでミャンマーから来ているタイヤイ(シャン族)とか、狭いアパートの部屋を何人かでシェアして住んでいるようや学生や安月給で働く中流以下の人で、少し経済的に余裕のある人はまずこの水は使っていない。

個人的には、もしこの自動販売機から水を買って飲むのであれば、必ず煮沸してからにしたほうがいいと思う。

自分はチェンマイで飲む水はこれを通しています
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