近年の世界的なアジアン雑貨ブームに伴って、チェンマイへショッピングを目的にやってくる旅行者(特に女性)も年を追うごとに増えてきているようだ。
と同時に、そうした人たちをターゲットにした、おしゃれな雰囲気を持ったショップも市内、郊外を問わず雨後のタケノコのようにオープンしている。
しかし、チェンマイでは何ヶ所か土産物屋が集中しているエリアがあり、それぞれに特徴があるので、それをあらかじめ知っておき目的に合った場所に行けば、より効率的なショッピングが可能になる。
このコーナーではそうしたショッピングエリア、そして自分が実際に買い物をして「ここはおすすめできる」と思った具体的な店舗やあまり知られていないかもしれないお土産に好適なチェンマイグッズなどを紹介する。
漆器、陶磁器類、ラタン、布地……とチェンマイの名産品・特産品はさまざまで、実はクルンテープ(バンコク)で売られている土産物の多くはチェンマイ周辺で作られていて、値段も2~3割程度当地の方が安いと言われているが、周囲を山々に囲まれたチェンマイでは特に木製品作りが盛んで、それを扱う店が街なかには目立つ。
木製品に限らず、じっくり探せばきっとお気に入りの一品に出会うことができるだろう。
なお、買い物で注意しなければならないのは宝石類とアンティークで、よいもの(本物)を手に入れたいと思うのであればそれなりの知識が必要だ(2004年にも、サンカムペーンにあるツアーも多く訪れる大型の宝石店が、まがい物を大量に扱っていたとして警察に摘発されている)。
また、布地も手織り(手縫い)と機械ものとでは値段がまったく違うのだが、前者を手に入れたいと思うなら少なくとも一目で両者の差を見分けられるくらいの眼力は持っておきたいものである。
しかし、一般的に言って、多くの店では客をだましたり極端に値段を吹っかけてきたりすることはない。
もちろん、原則的に定価販売ではない店が多いため交渉次第で購入価格は変化するが、インドのように10倍、20倍……というようなボッタクリはないと思っていていいだろう(皆無とは言い切れないが)。