たぶん最後のエコノミープラス
日本に一時帰国する。
今回はバンコクから成田までCX(キャセイパシフィック航空)で飛ぶので、まずはチェンマイからバンコクに移動だ。
日本に戻る時はたいてい荷物が多く20kgを軽く超えることも珍しくないので、チェンマイからバンコクへはTG(タイ国際航空)のエコノミープラスを利用している。
これなら35kgまで預け入れ可能なので、重量を気にする必要がまったくない。
ー***-
TG(タイ国際航空)では、チェンマイ←→バンコク線で主に使用されているエアバスA320-200型機に新しいシートを導入することを発表している。

それに伴い、これまで使用していた「エコノミープラス」という名称を廃止し「ビジネスクラス」に変更するようだ。
実際、今回の搭乗便のE-チケットにはエコノミープラスと記載されていたが、その後に予約したバンコクからチェンマイへの復路便のE-チケットにはビジネスクラスと記載されていた。
預け入れ荷物も5kg増量され40kgまでOKとなっている。
なので、おそらく今回がエコノミープラス(旧型シート)での搭乗になるのだろう。
混雑していたランドサイド(一般区域)
バンコクでは乗り継ぎ用のホテルに1泊するだけなので、あまり早い時間に着いてもしょうがない。
今回はチェンマイを15時半に出るTG111便に予約を入れた。
午前中はノンビリ自宅で過ごし、不在中に自動車を預かってもらっているお友達の家に寄ってから空港に向かった。
この日のチェンマイ空港は、理由はわからないがかなり混んでいた。
TG(タイ国際航空)のチェックインカウンター前にも長い行列ができている。

エコノミープラスは優先チェックインが利用できるので、それを横目にカウンターに進む。

チェックインもあっという間に完了した。

チェンマイ空港では国内線国際線ともにチェックインを済ませクレームタグを付けられた預け入れ荷物は、自分でセキュリティチェックまで運んでリリースしなければならない。
この日は1台が故障か何かで使用されておらず、待ち行列ができていた。

エコノミープラスでは、ビジネスクラスと同じようにラウンジが無料で利用できる。
セキュリティチェックを通過しエアサイド(制限区域)に入るとラウンジに直行した。
真ん中の席を開けただけのエコノミープラス
TG(タイ国際航空)のチェンマイ←→バンコク線は以前はディレイが常態化しひどい時には1時間とか平気で遅れていたのだが、最近はかなり改善されている。
この日もFlightradar24で確認したところバンコクからの便はほぼ定刻にチェンマイ到着だったので、ボーディング時刻に合わせてラウンジを出てゲートに向かった。
いつから導入されたのかは知らないが、TG(タイ国際航空)では乗客を搭乗券に印刷された番号でグループ分けしてボーディング手続きを行う。
スターアライアンスの上級会員などと並んで、エコノミープラスも番号は1で身体の不自由な人や子供連れなど特別なサポートを必要とする人を除けば最優先で搭乗できる。
自分がゲートに着いてからほんの5分もしないうちに搭乗が始まった。



冒頭に記した通り、TG(タイ国際航空)のチェンマイ←→バンコク線では主にエアバスA320-200型機が使用されている。
3-3のコンフィギュレーションで、エコノミープラスは前方の3列をカーテンで仕切り真ん中の席をブロックしただけのいわゆる「なんちゃってビジネス」だ。


3人掛けの中央を開けてあるので、当然のことながら横にはかなりの余裕がある。

しかし、シートピッチはエコノミークラスのままなので決して広いとは言えない。


LCCではないので、狭くて息苦しさを感じることはないが。
搭乗機はほぼ定刻にドアを閉めてゲートを離れ、グランドハンドリングスタッフに見送られながらバンコクに向かって離陸した。

【動画】タイ国際航空TG111便のチェンマイ空港離陸
2月に入ってチェンマイ名物(?)の大気汚染(PM2.5=煙害)が始まりつつあり、外の景色は白っぽく霞んでいたが、これはまだまだマシなほうだ。
今回の機内食はデザートがイマイチ
TG(タイ国際航空)のチェンマイ←→バンコク線のエコノミープラスでは、きちんとした食事が提供される。
が、フライト時間は1時間ほどでサービスはかなり大急ぎだ。
この日も、機体が水平飛行に移る前からCAさんたちがあわただしく準備を初めた。
しばらくすると、プレートに乗せられた食事が手渡された。

メインは鶏肉のカシューナッツ炒めご飯。

鶏肉が使われているのはムスリムに配慮しているのかもしれない(ハラルかどうかは不明)。
まったく辛さがないので、誰でも食べられるやさしい味でパクパクとあっという間に食べてしまった。
デザートは通常フルーツやミニケーキがついているのだが、この日はちょっと違っていた。

英語では「タイミルクティーパン」となっているが、タイ語では「古式タイティーのシングルオリジンバターパン」と書かれている。
ふたをはずしてみたら思わず目を丸くしてしまった。

小さなパンの上にタイミルクティーのクリーム(かなりゆるい)がたっぷりかけられている。
見た目から相当甘いことは容易に想像されたので、おそるおそる一口食べてみた。
う~ん、これはいかん。
パンはボソボソで、クリームは見た目と違ってタイミルクティーの味はほとんどせずただただ甘いだけ。
最初の一口だけでそっとフタを閉じ、コーヒーで口をさっぱりさせた。

チェンマイよりひどい大気汚染のバンコクへ着陸
日頃チェンマイの自宅で見ているテレビニュースでバンコクの大気汚染がチェンマイよりもひどいことは知っていたが、タイ北部の山岳地帯を越えチャオプラヤー平原に入ると機内からもより一層空気が白くなっているのがわかった。
食事を終えるか終えないかのうちに搭乗機は高度を下げ始める。
チェンマイからの便がスワンナプーム空港に着陸する時はいったんシャム湾に出てUターンしてからのことが多い。
が、この日は少しジグザグに降下し時間を稼いだ後、そのまままっすぐ北からのランディングだった。
【動画】タイ国際航空TG111便のバンコク・スワンナプーム空港着陸
最終着陸態勢に入ってもやはり空気は白く霞んでいて、確かにチェンマイよりも大気汚染がひどいようだ。
着陸後もスムーズにゲートまで移動、あっという間に降機してターミナルへと向かう。


いつもの通り、長い連絡通路を歩いて(動く歩道あり)預け入れ荷物の受け取りエリアへと向かう。


TG(タイ国際航空)111便が到着するのは17時少し前。
この時間帯はフライトがあまり多くないのか、預け入れ荷物の受け取りターンテーブルはいつも空いている。

エコノミープラスはビジネスクラスと同様預け入れ荷物は優先的にターンテーブルに出て来る。
この日は大した待ち時間もなく荷物をピックアップして、ランドサイド(一般区域)のロビーに出ることができた。

今回バンコクから東京へは翌朝8時過ぎ発のCX(キャセイパシフィック航空)便を利用する。
スワンナプーム空港近くの乗り継ぎ用ホテルに泊まるため、ピックアップの車を呼び出すための待ち合わせ場所へと移動した。
コメント