チェンマイ郊外での暮らしに欠かせないタラート・ナット(定期市)
チェンマイ郊外での暮らしに、タラート・ナット(定期市=ตลาดนัด)は欠かせないもののひとつだ。
タラート(市場=ตลาด)・ナット(นัด=約束された=定期的な)という言葉の通り開催する曜日が決まっていて、広場や駐車場などをつぶして食べ物屋から洋服屋、電気製品屋、化粧品屋、おもちゃ屋、果てはどこから持って来たのかゴザを敷いてガラクタを売る店まで雑多な屋台が軒を連ねている。
夕方から開かれるので、地元の人々にとっては夕涼みがてらお金をあまり使わずに楽しめる重要な娯楽のひとつだ。
ちなみに、観光客向けの定期市としては市内中心部で行われるウアラーイ市場の土曜市とラーチャダムヌン通りの日曜市があるが、こちらは道路を封鎖して行なわれるのでタラート・ナットではなく、「タノン(ถนน=通り)・コンドゥーン(คนเดิน=歩行者)」すなわち「歩行者天国」と呼ばれている。
このようなタラート・ナット(定期市)は、基本的にチェンマイの市内中心部ではなく少し離れた郊外で開かれる。
自分が住んでいるエリアでも、知っているだけで月曜・水曜・金曜・土曜とタラート・ナット(定期市)が開催されておりその規模はさまざまだが、普通のタラート(市場)やおかず屋で買うのとは違った食べ物が並んでいて、目先を変えられることもあり、気が向くと食事の買い出しに出かけている。
この月曜日は、自宅からバイクで5分ほどのところで開かれるタラート・ナット(定期市)に夕食のおかずを買いに出かけた。
ミニショッピングモールの駐車場を封鎖して行なわれるこのタラート・ナット(定期市)はいつも結構な人出なのだが、このところ開催日は雨が降ることが多かったせいか、普段よりもさらに大勢の人が出ている。
ところどころ、人がつかえて先に進めないところもあったりする。
なかなか買うのは難しいけど、見ているだけで楽しい店も結構ある。
ムートート(揚げ豚)とガイトート(フライドチキン)の店
古着屋。安い!
野菜を売る店
右下の色とりどりの野菜が入ったビニール袋は少し傷み始めたクズ野菜を切って色々混ぜて格安で売っているもので、出稼ぎでチェンマイに来ているタイヤイ(シャン族)とかがよく買っている。
果物を売る店
キロ単位や1個単位で売っているものはいいのだが、中にはとても一人では悪くなる前に食べきれない量をまとめて売っていることも多いのがちょっと残念だ。
夕食を買うつもりがビールのつまみになってしまった
自分はいつもまず市の中をグルッと一周して、買い物する店の目星をつけてからもう一度一周しつつ買い物をすることにしている。
が、たいてい目についたもの、食べたいと思ったものを適当に買うので、夕食のおかずと言ってもバランスを欠いた品揃えになってしまう。
で、この日もいつものように興味を引いた店で立ち止まって、思いつくままに食べ物を買ったのだが……
こんな取り合わせになってしまった(^^;
ヤム・ヘット・ルアム(ミックスきのこのタイ風サラダ)
プラームック・トート(イカ揚げ)
サイ・ヤーン(豚腸の串焼き)
3本買ったら1本おまけしてくれた。
そんな楽しみがあるのも、タラート・ナット(定期市)のいいところだ。
プラー・トート(白身魚のフライ)
何の魚か聞かなかったのだが、当地でよく食べられているプラー・タプティム(ルビーフィッシュ)やプラーニン(ティラピア)のような淡水魚ではなく、海の魚のような食感と風味であった。
値段を考えるとそんなに高い魚を使っているとは思えないのだが。
しかし、ひと通り買い物を終えて家路につこうと手に持ったビニール袋の中を見てみると、どう考えても食事というよりは酒の肴である。
なので、帰り道にコンビニに寄ってビールを買った。
自分は普段アルコールを飲まないので、外のレストラン以外でビールを飲むことはめったにないのだが、さすがにこの料理にはビールがピッタリだ。
缶は十分冷えていたのだが、タイ式にグラスには氷を入れた。
雨季でこの日の昼間は太陽も出ておらず気温は低めであったが、たくさんの人と屋台の灯りの中を歩いたせいか、少し汗ばんだ身体に冷たいビールが実によく染みたのだった。
やっぱり、タラート・ナット(定期市)は楽しいなあ。
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