インドネシアへの移動が翌日となり、マレーシアの首都クアラルンプールの滞在も残すところあと1日となった。
今回の旅のテーマ(というほど大げさなものではない)は、「インド亜大陸以外のヒンドゥー文化に触れる」ということで、前日はクアラルンプールの近郊にあるバトゥ・ケイブスというヒンドゥー寺院を訪れ、その後はKLセントラル駅近くのインド人街をブラブラしてカレーを食べた。
さて、KL最終日はどうしようかと英語のガイドブックをペラペラとめくっていたら、クアラルンプールの街にはさらに別のインド人街ががあるようで、そちらには古い建築物も多く残っていてブラブラ歩きが楽しいという。
では、今日はそちらへ……と思ったが、グーグルマップで調べてみると所要時間はほんの2時間もあれば十分なようで、それじゃああまりにも短すぎる。
なので、さらにリサーチしてみると、すぐ隣にチョウキットと呼ばれるエリアがあり、有名な市場もあるという記述を見つけた。
が、自分が持っていた日本語のガイドブックには「チョウキットはクアラルンプールで最も治安の悪いエリア」と書かれていた(最新版ではその記述は削除されている)。
しかし、いくら治安が悪いと言ったって普通に道を歩いていていきなりピストルや刃物を突き付けられたりするわけじゃないだろうし、ちょっと行ってみて「これはヤバいぞ」という雰囲気だったらすぐに撤退すればいいや……と思い、とりあえずモノレールに乗ってその名もズバリ、チョウキット駅まで行ってみた。
駅を降りて市場方向に歩き出すが、人通りはそれほど多くないもののぜんぜん危ないという雰囲気ではない。
これなら問題ないかな……と思いながら、市場のある方向に歩き出すと、途中から急に人の往来が激しくなった。
すると、左手に市場らしきエリアがあったので、そちらに歩を進める。
市場の建物は、やはりタイとは違う外観だった
早速市場の中を歩いてみるが、売っているものはチェンマイのタラート(市場)とそれほど大きな違いはなかった。
市場そのものの規模はそれほど大きくもなく、あっという間に散策は終了してしまった。
チェンマイ以上の都会であるクアラルンプールは、たぶん生活スタイルが都市化していて、もう市場で買い物をするような人も少なくなってきているのではないだろうか。
入ったのとは逆側から市場の外に出ると、クアラルンプールを代表する建築であるペトロナス・ツインタワーが姿を見せていた。
チョウキット市場に別れを告げ、さあここからがメインの目的であるインド人街とその周囲にある古い建築物を眺めながらの散策だ。
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