自炊をすることが多い日曜の夜
チェンマイでの普段の夕食は基本的にタイ料理で、タラート(市場)やおかず屋で買ってきたものを家で食べることが圧倒的に多い。
ただ、日曜日は自分のお気に入りの店がことごとく休みになってしまい、例外的に自炊をすることもある。
カミさんがいれば料理好きの彼女が色々と作ってくれるのだが、最近は諸事情で日本にいる時間も長くなっているので、その場合は自炊とは呼べないレベルのインスタントやレトルト食材を使うことが圧倒的で、中でも比較的よく食べているのがパスタだ。
スーパーマーケットで買ってきたパスタを茹でて、日本から持って来た合えればいいだけのパスタソースをからめれば出来上がりで、それに日曜安全食品市やロイヤルプロジェクトショップで買った野菜を使ったサラダやインスタントのスープを添えることが多い。
カミさんには「それは自炊とは言わないよ」とあっさり断言されてしまうありさまなのだが、日本に住んでいた時には料理などまったく作らなかった自分にとっては、これだけでも結構面倒なのよ。
とりわけ、パスタを茹でる作業は手間らしい手間は時おりパスタを湯の中で混ぜる程度なので問題はないのだが、大なべに水を沸かしてから10分以上火を使わなければならずこれがけっこうダイニングキッチンの温度を上げてしまう。
前に住んでいた家での経験でガスや電気のレンジを家の中で使ったらどうなるかは想像がついていたので、今の家に引っ越してきた時にはIH調理器を導入した。
なので、室内の温度が極端に上がるとは思えないのだが、湯気のせいなのか熱くなった鍋から放出される熱のせいなのか、時には汗びっしょりになってしまうこともある。
耐えられないほどではないので今まではがまんしてパスタを茹でていたのだが、今回日本に一時帰国した際にいつも行くホームセンターをウロウロしていたら、とてもよさそうなものを見つけてしまった。
火を使わず部屋が暑くならないレンジクッキングスパゲッティ
電子レンジでパスタを茹でることができる容器だ
クレハ(確か昔は呉羽化学と言っていたよね。歳がバレる?)が出している、その名も「レンジクッキング スパゲッティ」だ。
見た目はただのプラスチックの箱
が、実は自分のような面倒くさがりな人間にはピッタリの機能がいくつかついており、本当にこれひとつに電子レンジがあればパスタを茹でて皿に盛るところまでの作業が完結できるようになっているのがすばらしい。
まずは、パスタを量るための穴
外箱に書かれている通り4人分までのパスタを茹でることができるので、軽量穴も1人分と2人分のふたつがごていねいに用意されている。
チェンマイの自宅にはクッキング・スケール(計量器)がなく、今までは「これくらいかな~」と適当につかんでいたので、これは便利だった。
反対側にはゆで汁を捨てる水切りがついている
そして、本体の横には水の目盛りがある
水と塩、パスタを入れ電池レンジでチン!するだけ
では、実際にパスタを茹でてみることにしよう。
本体の目盛りまで水を入れ、塩を少し加える
普通はパスタ100g(1人分)に対して水1リットル、塩10gというのがセオリーらしいのだが、この「レンジクッキングスパゲッティ」では水500ml、塩は少々でいいようだ。
そこにスパゲッティを投入する
ちなみに、普通のスパゲテッティのようなロングパスタ以外にもペンネやシェルといったショートパスタも茹でることができる。
あとは、ふたをせずにレンジで加熱するだけだ
茹で時間の目安は外箱に書かれている
注意しなければならないのは、タイの電子レンジは電圧が高い関係だろう通常は800Wになっているので、600Wまたは500Wに切り換えなければならない。
外箱にも赤太字で「700W以上ではふきこぼれるのでご使用になれません」と書いてある。
意外に時間がかかるので、その間に自分はサラダを作ることが多い。
チンと鳴ったらレンジから容器を取り出す
容器には、スパゲテッティがくっつかずかき混ぜなくても均一に茹であがるようにお湯を滞留させるための段差がついており、このように少し巻かれたような感じで出来あがるようになっている。
初めてこれを見た時には、「おお~っ」とちょっと感動してしまった。
この後は、フタをして湯切り口から湯を捨てるだけだ。
ソースはこれを使うことにする
オーマイの「香り立つバジルソース」だっ!
この手のパスタソースには、茹でたパスタをオリーブオイルにからめたり……といった作業が不要になっているので、皿に茹でたスパゲテッティを盛ってソースを上からかけたら出来あがりだ。
出来あがりはこんな感じ
この日はスープも飲むことにした
チェンマイでも、スーパーに行けばキャンベルのインスタントスープが普通に売られているのだが、種類が少ないのと粉っぽさが残ってしまう感じでどうも自分は好きになれない。
そういう点は、日本のインスタントスープのほうがよくできていると思う。
サラダと合わせて、この日の食事全景
まったくチェンマイ(タイ)らしさのない食事だが、まあ週に1度くらいはいいだろう。
ついひと昔前には考えられなかったが、現在はタイ人もパスタは普通に食べるのでスーパーマーケットに行けば実にさまざまな種類のものが売られている。
この「レンジクッキング スパゲッティ」があると、今まで以上に手軽に食べることができるので、色々なものを買って来て食べ比べしてみるのも面白いかもしれない。
しかし、やはり日本のこの手のアイディア商品・高機能商品はすごよな~
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