チェンマイのスーパーマーケットや大きなショッピングモールに必ず入っているパン屋に「プンノーイ」という名の店がある。
プン(ผึ้ง=蜂)ノーイ(น้อย=小さい)という名前の通りかわいらしい蜂のキャラクターがシンボルとなっていて、タイ人が大好きな生地が柔らかくて甘~い菓子パンやクッキー類、タイスイーツをたくさん揃えていて値段も安いので、いつ通りかかっても大勢の地元民でにぎわっている。
看板にはタイ語で「ベーカリー」と書かれているがお高くとまったところもなく、庶民的な雰囲気で気軽に買い物できるのもいいのだろう。
唯一異なるのは、チェンマイ最大&最高級のショッピングモール「センタン(セントラル)・フェスティバル」に入っている支店で、ここだけはちょっと高級な雰囲気の店構えになっている。
自分は日本でも「ダブルソ●ト」みたいなのはまったく口に合わず、チェンマイのそれ以下の腰抜けフニャフニャなパンは大嫌いなので朝食ではライ麦パン(黒パン)をもっぱら食べており、この店で何かを買うことはめったにない。
が、ある日モール内のスーパーマーケットで買い物をした後でたまたま通りかかったプンノーイで「新発売!」と書かれたちょっと変わったパンの貼り紙を見て、思わず立ち止まって買ってしまった。
タイミルクティーパンだ
英語の下には「チャーノム(ชานม=ミルクティー)を入れたパン」と書いてある。
もちろん、実際にはお茶そのものではなく写真のようなクリームだろうが。
チャーノムイェン(ชานมเย็น=タイ式のアイスミルクティー)は、フードコートやアーハーンタームサン(อาหารถามสั่ง=注文に応じて料理を作ってくれる安食堂)でたまに飲むことはあるけれど、それがクリームになってパンに入ったらどうなるのだろうか?
さっそく家に帰って、おやつがわりに食べてみることにした。
中にはこんな感じのパンが4個入っていた
写真を撮るために入れ物から出してテーブルの上に置いてみたのだが、それだけでパンの生地がフニャフニャなのがわかった。
日本の自宅近くにある焼きたてパンを売っているチェーン店や個人経営のベーカリーはもちろん、スーパーマーケットやコンビニでもこんなに生地がフニャフニャなパンはそうあるものではない。
モチモチ、ではないよ。
フニャフニャだからね(笑)
気を取り直して、パンを手で割って中身を見た
うん、色は確かにチャーノム(タイミルクティー)だ。
実食。
うーん、これはいかん。
クリームは色だけがチャーノム(タイミルクティー)で、実際にはただひたすら甘い以外の味も香りもまったくなかった。
ひとつを食べきることもできず、実食は終了。
結局、残りは友人の家に持って行って差しあげることになった。
タイのローカルな菓子パンはどういう味なのか(=自分の好みではない)100%わかっていたつもりだけど、やっぱりB級感満載だということを再確認させられた。
やっぱりチェンマイ(タイ)ではパンは文字通り「カノム(ขนม=お菓子)パン(ปัง=パン)なんだよね……
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