タイを東西に貫き、ベトナムとミャンマーとを結ぶアジアハイウェイ1号線(タイ国道12号線)上に位置するタイとミャンマー国境の街、メーソート。
タイ最北部の国境の街メーサーイとは異なり国境と街が7kmほど離れており、普通の旅人はほかの場所からメーソートに移動してきて街に1泊、翌朝国境を越えてミャンマー入りするというパターンが多いようだ。
ということで、メーソートの街で夕食をとることになるのだが、ネットの情報とかを見てもあまりピンと来るところがない。
なので、とりあえず泊まっているホテルを出て少し歩いてみて店を探そう、ということでカミさんと街を散策することにした。
ホテルからすぐのところに大変にぎわっているタラート(市場)があって人々が大勢おかずを買いに来ていたのだが、食器を持って来なかったのでここで夕食を買うわけにはいかず、街の西のほうへと向かう。
そのうちに、少し人通りが多くなってきて食堂なども増えてきたので、そのあたりで食事をしようということにしたのだが、ミャンマーが近いからなのかインド料理レストランも目につく。
道路沿いにタンドール(窯)が造られており、ナンか何かを焼いていた。
店員もはっきりとインド系とわかる顔立ちで、入口に出ていたメニューを見たら料理も豊富で店内もきれいだったので「インド料理でもいいかな~」と思ったのだが、実はチェンマイに戻るとすぐにネパールに行く予定があったので、「今、ここで食べなくてもいいだろう」ということで、見るだけであった。
メーソートに来たら、インド料理っていうのはありかもしれないよ。
インド料理レストランを横目にさらに進むと、非常に明るい路地が眼に飛び込んできた
路地の中央にはバイクがたくさん止まっている
どうやら、タイの地方都市によくあるミニナイトマーケットのようだ。
ナイトマーケットと言ってもチェンマイとかのように観光客相手ではないのでお土産物屋とかは皆無。
クエティオ(米麺)の店やアーハーン・タームサン(注文に応じて料理を作ってくれる安食堂)がメインだが、こういう小さな街に住んでいる人たちにとってはこれも立派な娯楽なのだ。
夕食はここにすることに決め、一応店を見て回る。
どの店も簡単なキッチンに席という構造だ
店によって客の入りにかなり差があるので、人の多い店に入ることにした
当然メニューはタイ語しかなく、あまり外国人が来ることもないのだろうかまだあどけなさを顔に残した女の子(たぶんミャンマーからの出稼ぎ)が明らかに不安そうな顔をしてオーダーを取りに来た。
こちらがタイ語を話すと、パッと顔に笑みが浮かんで表情が一変したが(^^)
こういう店では、あまり注文が入らなさそうなものや一般的でない料理を頼むとハズレを引くか「(でき)ない」と言われるのがオチなので、ごくごく普通のものをオーダーした。
この日の夕食はこんな感じだった
ヤムウンセン(春雨のタイ風サラダ)
パットパッカナームークローブ(豚バラ肉カリカリ揚げと青菜の炒め物)
トムチュートタオフームーサップ(豆腐と豚ひき肉団子の中華風澄ましスープ)
以上をおかずに白いご飯をいただく。
カミさんとの共通した意見なのだが、タイでの食事は立派な高級レストランもいいけど、こういうチャチャッと料理を作って出すアーハーンタームサンみたいなところも捨てがたい。
決してうなるような味の料理が出てくるわけではないのだけど、何か楽しくなってくるんだよね。
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