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【ピチット】訪れる旅行者は少ないスコータイ王朝直轄都市の歴史公園の見どころ4選+1

タイのピチットの歴史公園にあるワットマハータート カムペーンペット、ピチット&メーソート
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ワニの神話で有名だが旅行者は少ないピチット

タイでは、タイ北部を北と南の半分に分け北をパークヌア・トーンボン(ภาคเหนือตอนบน=上部北タイ)と呼びコンムアン(คนเมือง=都人(みやこびと)=チェンマイ人)の土地とし、南をパークヌア・トーンラーン(ภาคเหนือตอนล่าง=下部北タイ)と呼んで区別している。

その下部北タイの一番南、中部タイと接しているピチット県は日本語のガイドブックはもちろん、それよりもはるかに情報が充実している英語のガイドブックですらまったく紹介されておらず、旅したことがある人はほとんどいないだろう。

それどころかタイ人でも訪れたことのある人は少ないだろうが、ピチットと言えば教科書にも載ることがあるという4人も妻と妾を作って至福の生活を送ったというワニの伝説「グライトーン」で知っているという人は多い。

スコータイ王朝時代は王子が直接統治した重要都市

しかし、ピチット県の県庁所在地であるピチットの街はスコータイ王朝時代は重要な都市のひとつとして王子が直接統治していたことから、「グライトーン」にちなむ場所以外にも歴史的な観光スポットが残っている。

それらは新市街から10kmほど離れており、スコータイやカムペーンペットのように整備は行き届いていないものの城壁とお濠に囲まれ寺院遺跡や砦の跡とともに歴史公園として保存されており、訪れる人が少なく静かなたたずまいはかえって往時をしのばせており訪れる価値がある。

この記事では、歴史公園にあるすでに紹介した民話「グライトーン」にちなんだチャーラワン洞窟以外の観光スポットを紹介する。

ワ二の神話の洞窟以外の見どころ4選+1

歴史公園は、新市街にある唯一の見どころである巨大なワニのオブジェが置かれた広大な湖(池)をたたえた公園からだと国道1014号線を使って向かう。

国道をひたすらまっすぐ来て信号機のある交差点と運河にかかる橋を過ぎると「歴史公園→」という大きな標識が出ているが、ここを右折してしまうと公園の裏手に出てしまい中に入るには路面状態の悪い道をグルッと回り込まなければならないので、そのまま直進してT字路に突きあたったら右折、国道1068号線に入って1kmほど進むと案内標識が出ているのでそこを右折して狭いソイ(路地)に入ろう。

少し進むと小さなゲートがあり、そこが歴史公園の入口だ。

公園は塀に囲まれた広大な雑木林になっており、道はよく整備されていてほぼ1本道なので迷う心配はない。

タイのピチットの歴史公園内の道路

ワット・マハータート

タイのピチットの歴史公園のワットマハータート概観

歴史公園の中心、というかメインの見どころはワット・マハータートだ。

大きなチェディ(仏塔)をはじめ、ウィハーン(本堂)などだったと思われる建物の基礎部分だけがが残っている。

タイのピチットの歴史公園のワットマハータートの仏塔

遺跡の脇にある説明書きによれば

寺院は、タイ国芸術局によって1935年に遺跡として登録された。
釣鐘型の丸いチェディ(仏塔)は倉もあり、かつては奉納額がたくさん納められていたと考えれているが、それらは後年盗まれてしまった。
チェディ(仏塔)の前には、ウィハーン・ガオホーンと呼ばれる9つの小さな部屋を持つ本堂がある。
後ろ側には2重のセーマー(結界石)に囲まれたプラ・ウボーソット(布薩堂)がある。
1991年に行われたタイ国芸術局によるウィハーン(本堂)の発掘作業では、スコータイとアユタヤーの2つの時代にまたがっていることがわかった。
その周辺では、寺院の境界を示す壁とチェディ(仏塔)の遺跡がある。

とのことだ。

寺院の遺跡はここだけで、スコータイをはじめとするほかの遺跡群と比べると規模は全然小さいが、周囲を木々に覆われており昔はどこもこのような林が続いていたのかもしれない。

観光客は皆無でたまにバイクか自転車に乗った村人が遺跡の前を通り過ぎて行くだけで、本当にノンビリしていて雰囲気がよい。

ラックムアン(国礎柱)

タイのピチットの歴史公園のラックムアン

ワット・マハータートを背に右に100mほど進み左折した先にあるのがラックムアン(国礎柱)だ。

ラックムアン(国礎柱)は、Wikipediaによれば

ラックムアンとは、チャオポー・ラックムアンと呼ばれる市の守護神を祭るための柱である。タイの県庁所在地、都市などにおいて見ることができる。通常、サーンチャオと呼ばれる社の中にある。信仰の対象とされ、何らかの祈願を行いに来る人がいる。

とのことである。

チェンマイにも「サオインタキン」と呼ばれるラーンナー王国創建と同時に建立されたラックムアン(国礎柱)がお濠の中の旧市街、ラーチャダムヌン通りとプラポクラオ通りとの交差点のところにある。

遺跡公園にあった説明書きによれば、このピチットのラックムアン(国礎柱)は「タムチャーラワン」と呼ばれ1977年に建てられたそうだ。

面白いのは、ここのラックムアン(国礎柱)は2階建てになっており、上は普通に柱が立っているのだが下には像が安置されている。

タイのピチットの歴史公園のラックムアンの像

これが誰なのかはわからない。

もしかしたら、スコータイ時代にこの地を直接統治したという王子の一人なのかも。

ワットマハータートが完全な遺跡なのに対しこちらは今現在も信仰の対象となっているため、遺跡公園の中でもひときわ整備が行き届いており広い駐車場のほかお供え物や飲食物を売る売店もある。

シーマーラー砦

タイのピチットの歴史公園のシーマーラー砦概観

歴史公園の南東側のゲートから外に出て左折、公園を囲む塀沿いのところどころ満足に舗装すらされていない道を進んだ行き止まりとなるところに小さな橋がかかっている。

これを渡ったところにあるのがシーマーラー砦だ。

遺跡公園の全体地図では「コ(เกาะ=島)・シーマーラー」と書かれていたのだが、橋の手前にある看板は「ポーム(ป้อม)・シーマーラー」になっていた。

ポーム(ป้อม)とは、タイ日大辞典によれば「砦、要塞、城」というような意味だ。

島はとても小さいので、ここでは「砦」と考えるのが一番ピッタリ来るような気がする。

水がなくなってびっしりと草が生えているお濠を渡った先にあるシーマーラー砦は、せいぜい20m四方といったところだろうか。

グーグルマップの航空写真で見ると、この砦のある部分だけお濠が「コ」の字型に曲がっているので、ピチットを建都する時にわざわざ作った島だろう。

砦のある島は整備がまったく行き届いておらず一面枯れ草に覆われておりヘンなところに行ったらヘビとかが出てきそうな雰囲気で、唯一祠がポツンと建っているだけだ。

タイのピチットの歴史公園のシーマーラー砦の祠

砦といってもチェンマイのお濠の四隅にある「チェーン(แจ่ง=堡塁)」のようにレンガの高い壁が残っているわけでもなく、ここに砦があったことをうかがわせるものは何もないため、残念ながら往時をしのぶような雰囲気ではないのが残念だ。

雨季に来たら、また違った様子が見れるのかもしれないが。

城壁とお濠

シーマーラー砦のすぐそばに城壁とお濠が残っている。

タイのピチットの歴史公園の城壁
タイのピチットの歴史公園のお濠

城壁の脇には「城壁」と書かれた標識も立っているのだが、少し土が帯状に盛り上がっているだけで荒れ放題になっていた。

チェンマイのお濠とチャーンクラーン通りの間にある(今はほとんど壊されるか建物ができて見えなくなってしまっている)カムペーンディン(土壁という意味)よりも悲惨な状態だ。

そして城壁の脇にあるお濠はかなりの幅があるのだが、自分が行った時が乾季だったからか草が生い茂ってしまっていて、やはり整備は行き届いていないようだ。

これで水が入って周囲を整えればかなり立派なお濠になると思うだが、残念。

≪おまけ≫ワット・ナコンチュム

タイのピチットの歴史公園脇にあるワットナコンチュム

歴史公園の敷地の南東側すぐ脇にワット・ナコンチュムという寺院がある。

こちらは遺跡ではなく現在も普通の寺院として活動しているが、スコータイ王朝時代に創建されその後修復が重ねられてきたらしい。

パッと見た感じではタイのどこにでもあるワット(寺院)だが、セーマー(เสมา=結界石)に囲まれたウボソット(布薩堂)の壁に細長い溝のような穴がズラリと並んでいるのが特徴的だ。

タイのピチットの歴史公園脇にあるワットナコンチュムの布薩堂

これは、スコータイ王朝時代後期からアユッタヤー王朝前期に建立されたウボソット(布薩堂)の典型的な特徴で、穴は窓のかわりなのだそうだ。

個人的にはここまでキチンと特徴が残っている遺跡ではないウボソット(布薩堂)は珍しいと思うので、もし遺跡公園まで来たならぜひ立ち寄ってみよう。

 

今回紹介したピチットを旅するなら、タイの東西南北を結ぶ大動脈の国道が交わる大きな都市でスコータイ観光の拠点にもなるピサヌロークから行くのが便利です(自動車で1時間ほど)。

ピサヌロークは外国人旅行者も多くホテルの選択肢は豊富ですが、高級ブティックホテルなら、ナーン川沿いに建つ「ヨディア・ヘリテージ・ホテル」が特にいいと思います。

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