早朝5時にホテルを出てチェックイン
日本への一時帰国を終え、チェンマイへと戻る。
今回の帰路はバンコクまでお昼に成田を出るタイ国際航空TG643便を利用、スワンナプーム空港直結の乗り継ぎ用ホテル「ノボテルスワンナプーム」に泊まった。
翌日のバンコクからチェンマイへは、朝7半発のタイ国際航空TG102便を利用する。
東京からチェンマイに戻る時は荷物が多いのでいつもビジネスクラス(タイ航空ではロイヤルシルククラスと呼んでいる)で、たいてい10時発のTG104便を利用しているのだが今回は満席。
しかたなくもう1便早くする以外の選択肢がなかった。
そのため乗り継ぎ用のホテルに宿泊といっても5時にはチェックアウト、送迎用に常時数台待機しているワンボックスカーに乗って(ほんの3~4分)スワンナプーム空港へと向かった。
さすがにこの時間だと、まだ外は真っ暗だ。
自分は結構早朝のスワンナプーム空港を利用することが多いのだが、ロビーはいつも大勢の人でにぎわっている。
スワンナプーム空港国内線のチェックインは他の主要キャリアも含めてセルフ式が採用されており、預け入れ荷物も自分でドロップする。
だが今回はビジネスクラスなので、専用カウンターでのチェックインだ。
まったく並ぶこともなく荷物を預けて搭乗券を受け取り、いつものようにエスカレーターを降りて国内線のゲートがあるA・Bコンコース方面に向かう。
搭乗便はコンコースBからの出発でどのラウンジからも遠く、計算すると20分くらいしかいられないのだが、とりあえずTG(タイ国際航空)の「ロイヤルシルクラウンジ」に入って水を一杯だけ飲んだ。
満席の機内は半分ほどが外国人
ラウンジを出ていったん来た方向に戻ってからコンコースBに入り、セキュリティチェックを通過して搭乗ゲートへと向かう。
スロープを降りて搭乗ゲートの待ち合いに着くと、搭乗する機材が準備作業中だった。
特に午後の便になると通称「玉突きディレイ(朝からの機材繰りで遅延が徐々に蓄積する)」が発生して搭乗時刻になってもゲートにはまだ折り返しの機材が到着していないなんてこともあるのだが、さすがに朝イチ(たぶん)の便なのでそんな心配はない。
ボーディングもほぼほぼ定時に始まった。
TG(タイ国際航空)のバンコク・チェンマイ便では通常エアバスA320-200型機が使われている。
中央に通路、左右に3席が並ぶ小型機で全部で168席。
コロナ禍で経営破綻したTG(タイ国際航空)にかわりこの路線を運航していたWE(タイスマイル航空)の機材を流用している。
そのためビジネス(ロイヤルシルク)クラスといっても、最も前の3列をカーテンで仕切り片側3席のシートの真ん中をブロックしただけのいわゆる「なんちゃってビジネス」と呼ばれるシートだ。
ゆえに、実際にはTG(タイ国際航空)はビジネス(ロイヤルシルク)クラスとは呼ばずに「スマイルプラスクラス」として一応区分けしている。
専用のシートではないためピッチは狭いしフットレストもないが、隣が空席というだけでもずいぶんと気分は違うものだ。
以前はエアバスA330やボーイング777などが普通に飛んでいたバンコク・チェンマイ線だが、コロナ禍を経て便数が減り機材も小型化されたということもあって、TG(タイ国際航空)はいつ乗っても満席。
もちろんこの日もまったく空席は見られないが、後ろを振り返ったところざっと乗客の半分ほどが外国人のようだ。
搭乗ゲート前の待ち合いでも、胸に乗り継ぎを示すシールを張ったファラン(欧米人)のグループがいくつか見えたし。
搭乗機のタイ国際国空TG102便は、定刻より10分ほどのディレイでバンコクのスワンナプーム空港をチェンマイに向けて離陸した。
【動画】TG102便から見たスワンナプーム空港離陸
しっかりとした朝食が出される
バンコクのスワンナプーム空港からチェンマイまでの飛行時間は、1時間ちょうど。
短距離の国内線ではあるが、ビジネス(ロイヤルシルク)クラスの乗客にはしっかりとした機内食が出る(エコノミークラスは水とスナックの入った紙袋が渡される)。
たった12人とはいえ、時間が短いのでCAさんは大忙しだ。
ベルト着用サインが消えるな否やギャレーでバタバタと準備をすると、カートを押して食事をテーブルに置いてくれた。
朝のフライトなので、朝食メニューになっている。
スクランブルエッグにチキンハム、チキンソーセージ、ミックスベジタブルという取り合わせ。
材料がみな鶏なのは、ハラルの関係だろう。
機内食の卵料理というと自分的には日本とタイの間を往復するナイトフライトで出される朝食のイメージが強い。
ろくに眠らずに無理やり起こされて食べるというのもあるだろうが、TG(タイ国際航空)以外のキャリアでもオムレツなんかは火が入りすぎていてボソボソに近くおいしいと思ったことがない。
ところが、今回のフライトで出たスクランブルエッグは驚くくらいフワフワでかなりの出来であった。
機内に積んでいる時間の長さとかも関係するのだろうか?
ミニクロワッサンとジャムと一緒にいただきます。
デザートはケーキ類がついていることが多いが、この日はフルーツ盛り合わせだった。
ドリンクはコーヒー紅茶のホットドリンクのほか、オレンジジュースやコーラの入ったプラスチックのカップを乗せたトレイを持って席を回ってくれる。
この日は何も飲まなかった。
ペットボトルに入った飲料水も一緒についてくるので、個人的にはこれがあれば十分。
雨季らしい雲が広がるチェンマイへ
まだ食事が終わらないうちに、搭乗機のタイ国際航空TG102便はチェンマイに向けて降下を開始した。
この日は通常より西寄りのコースを進んだのか、タイ最大のプミポンダムがよく見えた。
報道ではタイ北部でかなりの雨が降っているとのことだったのだが、プミポンダムを見る限りではまだ地肌がむき出しの部分もあるし余裕はありそうでよかった。
チェンマイ空港が近づくにしたがって、眼下には雨季独特の濃い緑のチェンマイ盆地の様子が手に取るように見えて来る。
予定時刻よりも10分ほどの早着で、無事チェンマイ空港に着陸した。
【動画】TG102便から見たチェンマイ空港着陸
チェンマイに着いたのはいいのだが、何と使用予定のゲートにまだ飛行機(見たらエアアジアのフライトだった)が止まっているとのことで、5分くらい立ち往生。
文句を言ってもしょうがないので、じっと待つ。
ようやくゲートに着き降機したが、この日は端のほうのゲートで通路をかなり歩かされた。
といっても距離はスワンナプーム空港とは比較にならない短さだが。
この日は自分の少し前に2便が連続して着陸したようで、元々広くない預け入れ荷物の受け取りターンテーブルエリアは大勢の人が荷物が出て来るのを待っていた。
そんな状況なので、自分がターンテーブルに着いた時にはまだ荷物は到着前だった。
結局荷物が出始めたのは、ターンテーブルに着いてからかなり時間がたってからだった。
チェンマイ空港に着陸して降機まで待たされ、荷物受け取りのターンテーブル前でも待たされと今日はついてないな。
ビジネスクラスなので荷物は3番目くらいに出て来て、カートに積み込むと一般エリアへと向かう。
ロビーには事前予約していたリムジンのドライバーが自分の名前が書かれたプレートを持って立っていた。
顔を見たら過去にも2~3回利用したことのあるドライバーで、お互い「やあやあ久しぶり」という感じであいさつ、止めてある車へと向かう。
ターミナルの建物を出ると雨は降っておらず、「今日はやることが色々あるのでこのまま天気が持ってほしいものだ」と思いながらおよそ2ヶ月ぶりのチェンマイの空気を味わった。
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