あくまでも参考程度としてお考えください。
どんなコース?
チェンマイの東にあるサンカムペーンの街を抜け、盆地を形成する山脈を越えてメーター川が形成する渓谷に入る。
その後は南に進路を取りドーイクンターン国立公園の端にあるタイ国鉄最古の鉄橋のひとつと言われ、現在は若者デートスポット(インスタ映え)としても人気の高い通称「ホワイトブリッジ(白い鉄橋)」へと向かうコース。
その後はラムパーンとチェンマイとを結ぶ国道11号線に出てチェンマイに戻るが、峠越えもあるトータルおよそ150km、途中での休憩その他を入れるとほぼ丸1日かかるロングドライブとなるので、ある程度慣れた人向けのコースと言えるだろう。
ルート解説
ターペー門から東に延びるチャルンムアン通り(国道1006号線)をまっすぐ進み、チェンマイ駅、スーパーハイウェイとの交差点を過ぎ、並木を眺めながら大型の土産物屋が軒を連ねるボーサーンを通過、サンカムペーンの街へと入る。
しばらくサンカムペーンの街の中を進むと道がY字路になるので、左方向に進む。
しばらく進んで国道1317号線との交差点を越えると、道はのどかな農村風景となる。
交差点から5kmほど行くと、左側に寺院がありその塀沿いに「↑国道1006号線」、「→国道1229号線」と書かれた看板のある交差点にたどり着くのでそこを右折する。
この交差点にはよろず屋が数軒あり、その前にバーンマイ行きのソンテオが止まっており、アカ族がそれに乗り込んで出発を待っていたりすることもある。
国道1229号線に入りバーン(村)ワーイ、バーン(村)パーマイなどの村をを過ぎると、道は正面に見える山脈に向かって登り始める。
途中、メータクライ国立公園のゲート(チェックなどはない)を越えると、道はうっそうとした森の中に入る(タイトル下の写真)。
道はくねくねと曲がりながらどんどん高度を上げていくが、あまり展望は開けてこない。
ところどころ道幅が狭くなった急登を何とか越えながらさらにどんどん高度を上げると、突然白いチェディ(仏塔)と仏像のある山の稜線(峠の頂上)にたどり着く。
ここが、チェンマイ盆地を形成する東側の山塊の境界線だ。
国立公園のゲートがあるところから距離にすると5kmもないくらいなのだが、かなりのカーブと登りなので、実際の距離よりもずっと長く感じるだろう。
標高760mのこの峠の頂上に立つ仏像は「プラチャオ・タンチャイ(พระเจ้าทันใจ)」と呼ばれており、おそらく見通しがきけばかなりの景色が見れるビューポイントだと思うのだが、残念ながら周囲は木が生い茂っていて先を見通すことができない。
ちょっとした休憩場所が用意されているものの売店などもなく、あまり長居したいとは思わないだろう。
ここからは、道は一気に下りへと変わり、メーター川が形成する渓谷に入っていく。
およそ4kmの曲がりくねった急な下り坂を降りきると道はいきなりまっすぐになり、小さなバーンマイの村にたどり着く。
人気のない閑散とした集落で、売店もほとんどなく道沿いの家からは機織の音が聞こえてきたりするのどかな村だ。
すぐに道はT字路に突きあたり、正面には「←BAN HUAI KAEO」、「→MAE THA」と書かれた看板があるので、ここを右折する。
ここからは、ほぼほぼメーター川が形成する渓谷の中をひたすら走ることになる。
川のすぐそばを走る時間はほとんどないが、広い渓谷の中はのどかな田園地帯あり、小山がすぐ近くに見える場所あり、いくつもの小さな集落ありと、チェンマイ周辺のタイ北部の典型的な風景となる。
盆地内とはまた一味違った雰囲気なので、道中は結構楽しめると思う。
自動車やバイクも少なく、快適なドライブだ。
T字路から最終目的地のホワイトブリッジまでのおよそ30kmの間は見どころもまったくない。
疲れを感じたら、途中の村のよろず屋にでも立ち寄ってドリンクを買おう。
進むにしたがって、道路の状態はよくなっていく。
チェンマイとラムプーンの県境を通り過ぎ(役所が設置したタイ語の看板があるだけなので、たぶん気がつかないと思う)てしばらくすると、両側の小山は乾季でなければ緑の濃いうっそうとした森に変わる。
ここは、ドーイクンターン国立公園の一部だ。
それまでゆるやかなカーブしかなかった道がいきなり大きくUターンしたあたりからは、もう道のすぐ右手は国立公園の敷地になっている。
道が2~3回ほぼ直角に曲がりながら進むバーンタートゥンパイという村を通り過ぎると、英語で「BRIDGE KAO THA CHOM PHU(สะพาน(橋)ขาวทาชมภูがホワイトブリッジの正式名称)」と書かれた看板が道路脇に出るようになる。
村を抜けると、突然ガッサンゴルフ場の敷地が左側に広がる。
それまで、そのような近代的な(?)ものがまったくないのに「何でこんなところに?」という感じでゴルフコースが広がっているのを見るのが、少し不思議な気がする。
ここまでくれば、目的地まではあと1kmほどだ。
ところどころに民家の建つなかを少し進むと、右側に寺院、左側に「→ラムパーン」という標識がある場所にたどり着く。
その標識を過ぎると道は大きく右にカーブするのだが、ホワイトブリッジに行くには曲がらずに直進する感じになる。
正面には線路が見え、「←THA CHOMPHU WHITE RAILWAY BRIDGE200ม(มはタイ語のm=メートルの意味)」という青い看板が見えてくるので、それに従って細い道を進んでいくと、先に白い橋が浮かぶように見える。
橋の周囲は近年きれいに整備されたようで、駐車スペースも広く確保されているが、土日以外はほとんど止まっている車やバイクはいない。
橋は、たぶん頻繁に塗り替えられているのだろう、とてもきれいな白色を保っており、川のすぐ向こう側のガッサンゴルフ場のフィールド、その先遠景にたたずむ小山の連なりとともに美しさを一層増している。
長さ87.3m、鉄筋コンクリート製のこの橋は、およそ2年間かかって1920年に完成したというからもう104年の歴史を数えることになる。
線路には柵もなく、列車もたまにしか来ないので中に入って写真を撮ったりすることもぜんぜん可能だが、あくまでも自己責任で。
川のたもとの鉄橋近くには、カップルでの写真撮影向きにハートの形をした背景用のオブジェが設置されていたりすることもある。
また、川に向かって左側の奥には東屋風の建物の飲食店が立ち並んでいる。
平日は死んだような状態だが、土日祝日は人が出て結構にぎわうので、川面に突き出した東屋でのんびりと食事を楽しむのもいいと思う。
ゆっくりと橋周辺で休んだら、チェンマイに戻ることにしよう。
ここからチェンマイまでは、60kmちょっとある。
大通りを来た方向とは反対に進み、メーター川とタイ国鉄の線路を左側に見ながら進んでいく。
途中にターチョンプーという小さな駅があるので、立ち寄ってもいいだろう。
ホワイトブリッジの入口からチェンマイとラムパーンとを結ぶ大動脈の国道11号線まではおよそ9kmあるが、一本道でところどころに看板も出ているので迷うようなことはない。
国道11号線に行きあたると「←ラムパーン」とともにUターンの矢印がついた「ラムプーン」と書かれた標識が出ている。
これは、国道11号線には中央分離帯があって右折できないので、いったん左折してラムパーン方面に進み、その後Uターンしてラムプーンに戻れ、ということだ。
Uターンの車線はおよそ2km先にあるので、国道11号線に入ってもあまり早く右車線には行かないように。
ほとんどの車が100km以上の猛スピードで走っているし、大型のトラックとかも多いので非常に危険だ。
一番左側の側道を進んでUターン車線のある場所まで来たら、車が途切れるのを見計らって道路を横断するほうが安全だと思う。
Uターンしたらラムプーンの市内入口の信号のある大きな交差点までは20kmほどになる。
エネルギーと時間が残っていればラムプーンを観光してもよい。
また、スーパーハイウェイをずっとチェンマイまで帰るのがイヤだ、ということであればラムプーン市内に入って途中からはヤーン(インドゴム)の巨木が並ぶ国道106号線、あるいはタイ国鉄の線路沿いの道を使って戻るのもいいだろう。
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