義姉夫妻がチェンマイに来た。
1週間ほどの滞在であるが、年に1度の恒例行事であり、ずっとチェンマイにいても飽きるのでこの数年は北タイのほかの地域に旅行に出ている。
で、今年はカミさんの希望もあってスコータイへ2泊3日で出かけることにした。
スコータイに前回行ったのは1988年であるから、実に36年ぶりである。
その時はチェンマイからバスでスコータイに行き、新市街の安宿に何泊かして乗り合い小型3輪トラックで毎日遺跡のある村まで行き、自転車を借りて観光した。
が、さすがにこの歳になると、もうそんなスタイルでの旅はできない。
なので、今回は自分の車を運転して宿はピサヌロークのブティックホテルに取り、車で遺跡を巡ることにした。
往路は、チェンマイから国道11号線をひたすら南下してラムパーン、ウッタラディットを経由してピサヌロークへと向かう、約350kmのドライブだ。
チェンマイの自宅で朝食を取り、着替えなどをバッグに詰めてトランクに入れ9時すぎに出発、道中適当な店を見つけてランチを取った後、午後3時ごろにピサヌロークに入るというおおまかなスケジュールを義姉夫妻には示しておいた。
ラムパーンを過ぎてプレー県に入ったあたりから、一気に山道になる。
ところどころ土砂降りの雨になり、速度を落として注意深く運転していると、突然パカッと視界が開け、左手に大きな駐車スペースが見えてきた。
英語の道路標識には「Khao Plung Wayside Shelter」と書いてある。
Wayside Shelterは「沿線避難所」というような意味だろうが、実際のところはパーキング・エリアのようだ。
グーグルマップの表示も「Khao Plung Rest Stop」となっている。
チェンマイから国道11号線をラムパーンまで来て街を抜けるとチェンラーイからの国道1号線のバイパスと合流するT字路があって、交差点近くの大きなガソリンスタンド(PTT)でたいていの車が休憩を取るのだが、そこからちょうど100kmであった。
とりあえず休憩を取ろうと左折ランプを点滅させて速度を落として中に入ると、レストランのような建物も並んでいる。
時間的にもちょうどいいので、今日のランチはここで取ることにした。
パーキング・エリアはこんな感じ
駐車場の端のほうには、何やらオブジェも造られている(タイトル下の写真)
レストランは5-6軒が並んでいるだろうか。
どこも似たり寄ったりの雰囲気であったが、その中で一番客が入っていそうで、店頭に焼き物がたくさん出ている店に入ることにした。
店内も質素そのもので、大きな東屋といったたたずまいだ
ところが、席についてビックリしたのである。
こんな景色が広がっていた
スマホを取り出して調べてみると、どうやらここはラムナムナーン国立公園の西端で、プレー県とウッタラディット県のちょうど境にあたるらしい。
目の前に広がっている一面のジャングルは、国立公園なのだ。
きっと遠い昔は、北タイのどこに行ってもこんな風景が広がっていたのだろうなあ……。
辺鄙な場所のレストランなので、メニューに並んでいる料理の数も少なかった。
ごくごく普通に北タイで食べられているものばかりである。
こういうところであまり普通でないものを頼んでもロクなことにならないのは、何回も痛い目に遭って学習しているので、ごくごく一般的な料理ばかりを注文した。
ヤーン・ルアム(焼き物盛り合わせ)
ラープ・ムー(豚肉の唐辛子ハーブ和え)
ソムタム・タイ(青パパイヤのサラダ)
写真はないけれど、主食はもちろんカーオニヨウ(もち米)だ。
料理の味も実際のところはごくごく普通であったが、この景色がおいしさを数段高めたことは間違いない。
なかなか行く機会はないだろうが、もしチェンマイから国道11号線を南下するドライブ旅行にまた出かける機会があったら、ぜひここで食事休憩を取りたいものだ。
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