日中に行われた儀式の様子などはこちら
朝の9時9分から始まった僧侶を呼んでの新築祝いの儀式は食事の時間を入れても2時間ほどだった。
次はパーティーなのだが、招待状には17時からと書かれていてそれまでここでボ~ッと待っているにはあまりに時間がありすぎる。
自分が車に乗せて連れて来た人達もいったん自宅に戻りたいというので、自分もそうすることにした。
で、17時からのパーティーに間に合うように再び知り合いたちをピックアップしようとしたのだが、そこはタイ。
迎えに行くとまだぜんぜん準備が整っていない人が続出で、結局会場の家に着いたのは開始から1時間以上遅れた18時すぎであった。
しかし、タイのこういうパーティーのいいところは開始時間が決まっていても参加者はみんなバラバラにやって来て、飲み食いをしたら適当に帰って行くので、遅れたからといって心配する必要はないし、迎えるほうもぜんぜん気にしないところだ。
ムーバーン(新興分譲住宅街)のゲートを通過して中に入り知り合いの家に近づくと、空き地に「***の家の新築祝いに来た自動車の駐車場はここ」と書かれた案内が出ていて、そこに車を停めて家に向かって歩いて行ったのだが……
見て、度肝を抜かれてしまった。
家の前の道路を完全にふさいでステージを設営している!!
これじゃあ隣近所の家はパーティーをやってる間は出入りできないし、この大きさのステージということはたぶん大音量で音楽が流れるだろう。
ふと見ると、斜め向かいの家の2階から何人かがこのパーティーの様子をノンビリと眺めていた。
近所の人達に「*月*日の夜はパーティーをやるよ」とか何らかの形でお知らせはしているのかもしれないが、それにしてもこの道路のふさぎ方は半端ない。
日本には、タイのこのようなセキュリティがあってよそ者は勝手に中に入ることができないムーバーン(新興分譲住宅街)というのはほとんどないので簡単に比較はできないが、それにしてもこんなことを路上でやったら間違いなく警察に通報されるだろう(笑)
タイには「近所迷惑」という言葉は、果たしてあるのだろうか???
道路上だけでなく、家の中にもテーブルが並んでいた
ひとつのテーブルに8~10人ほどが座れそうなので、総勢200人ほどの列席者といったところだろうか。
これだけの人数の飲食を、とうぜん素人が回せるわけがない。
家の前の道路脇にはケータリングの車が停まっていた
固まって座れるように自分たちの席が空けられていた
先に知り合いが2人座っていたが彼らも今しがた来たということで、我々が席につくとドドド~ッと料理が運ばれてきた。
どうやら、儀式の時とは違って北タイ料理ではないようだ。
まあ、親戚とかが中心の儀式と違ってパーティーに来る人は普通のタイ人も多いだろうから、当たり前と言えば当たり前だが。
豚の肉や内臓を焼いたもの
これは、お酒を飲む人向けのつまみといったところかな。
豚足の砂糖醤油煮込み
ルビーフィッシュのニンニクハーブ蒸し
ルビーフィッシュのハーブ揚げ
肉野菜の黒コショウ炒め
エビ野菜炒め
ヤムウンセン(春雨のタイ式サラダ)
見ただけで汗が出て来るスープ
唐辛子の量がすごい。
一瞬、四川料理の水煮魚かと思ったがトムセープ(東北タイ風唐辛子ハーブスープ)のようなものだった。
もちろんご飯も出る
飲み物はこんな感じ
手前の瓶は「ホントーン」という名のタイの安ウイスキーで、右隣にあるソーダ水で割って飲むのが主流だ。
自分は普段アルコールを飲まないので詳しくはわからないが、日本ではウイスキーとは呼べない何か違う種類の酒だと思う。
飲食も進んで、ほかのテーブルではお決まりの酔っ払いおじさんも現れ始めた頃、正面のステージで余興が始まった。
スモークがたかれ、結構本格的だ
歌手が何人か入れ替わり立ち替わり登場して、歌を披露した
新築祝いのステージだが、歌手の衣装とか歌とかを聴いていると昔時々行ってたカフェー(今チェンマイの至るところにあるコーヒーを出す店ではない)を思い出してしまった。
もうああいう遊びは流行らないのか、最近では店そのものを見かけなくなった気がするのだが、まだ健在なのだろうか?
出演者におひねり(チップ)を渡すのもカフェーと同じだ
最後は全員が舞台にあがって歌を歌って終了だ
余興が終わると、家を建てたお姉さんの旦那さん、それに旦那さんの両親(?)が舞台にあがってお礼のあいさつをしてパーティーはお開きとなった。
時計を見ると、22時近くになっており5時間(自分は最初の1時間はいなかったが)もパーティーが行われていたことになる。
会場を出て、車に乗せて来た知り合いをそれぞれ家まで送り届けてから自宅に戻った時にはもう0時を回っていた。
チェンマイ南部郊外のサーラーピーにある今の家に住むようになってから20時以降に外出していることはめったにないので、少しくたびれてしまった。
しかし、新築祝いといっても、儀式はともかくとしてパーティーには以前出席したものと比較しても実にいろいろなスタイルがあるのだということを、今回改めて知ることができて本当に貴重な経験だった。
招待してくれたお友達には感謝感謝である。
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