とある日の夕方、友人の家に行かなければならない用事があった。
友人と会うのはちょっと久しぶりだったので、自宅からのルート途中にあるサイウア・メンラーイで名物のサイウア(チェンマイソーセージ)を購入して手土産として家に向かった。
友人の家に着き挨拶をして「よかったら夕食の時にでも食べて~」と言ってサイウアを渡すと、友人の奥さんから「あなたは夕食どうするの?」と聞かれたので、「特に考えてないけど、途中でタラート(市場)にでも寄っておかず買って行こうかな」と答えたら、「じゃあ、今から夕食を買いに行ってくるからここで食べていったら」と言ってくれた。
カミさんが日本に長期一時帰国してしまっているためこのところは一人で食事をとることが多く、やはり「ぼっち」の食事は何となくさびしい気持ちになることもあるので、こういうお申し出はありがたい。
友人と奥さんがタラート(市場)に出かけている間、家の子供2人と雑談などしながら時間をつぶして待った。
しばらくしてタラート(市場)から戻った友人夫妻が器に入れてテーブルの上に料理を並べ、みなで一緒に夕食を食べる。
この日ごちそうになった夕食はこんな感じ。
特にリクエストなどは出さなかったのだが、チェンマイ(北タイ)料理とタイ料理のミックスだ。
トムヤム・カームー(豚足のトムヤムスープ)
日本でトムヤムというとエビ(クン)の入ったトムヤム・クンを思い浮かべる人が多いだろうが、エビは値段が高いせいもあるだろう、こちらの市場や庶民的なレストランではこのカームー(豚足)やプラー(魚)入りのほうが多く売られている。
また、トムヤムにはココナツミルクの入ったスープの「ナムコン(น้ำข้น)」とココナツミルクの入らないクリアスープの「ナムサイ(น้ําใส)」の2種類があるのだが、ことカームー(豚足)が具になった場合はナムコンは見たことがない。
サイウア(チェンマイソーセージ。左)とネームムー(豚肉の発酵ソーセージ。右)
サイウアは普通は一番左に写っているような太くて長い形をしているのだが、サイウア・メンラーイでは食べやすいミニ・ウインナー型の一口サイズのものも売られている。
市場などで買うサイウアにはおそらく余計な混ぜ物がしてあるのだろう、中身がネットリとして味付けも薄いものが見受けられて食べた時にガッカリさせられることもあるが、サイウア・メンラーイのサイウアはさすがに老舗だけあって肉・野菜・ハーブなどの具材がしっかりと口の中で感じられ、スパイスも効いた峻烈な風味が鼻腔をくすぐる。
人によっては辛くて食べるのが少し辛いかもしれないが……
カイモットデーン(赤蟻の卵)入りのラープ
うっかり正確な料理の名前をメモするのを忘れてしまった。
白っぽく米粒のように見えるのが、カイモットデーン(赤蟻の卵)だ。
カイモットデーン(赤蟻の卵)は青菜のスープや卵焼きに入れられることが多く、このような形の料理は初めてであった。
それ自体にはあまり味は感じられないが、プチッとした食感をメインに楽しむもの、といったところだろうか。
付け合わせの生野菜&ハーブ
チェンマイでは、毒消しを兼ねてだろうか、食事の時には生のハーブを大量に食べる。
結構ほろ苦かったりえぐかったりするものも多いのだが、慣れるとこれはこれで癖になり、最近では自分は食事が終わった後でもハーブだけ食べたりすることもある。
主食はカーオヌン(カーオニヨウ=もち米)
やはり、同じような料理でも一人で食べるのと大人数で食べるのとではおいしさも違うよな~(^^)
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