昨日までバンコクでは、昨年のJリーグチャンピオン(浦和レッズサポの自分からするとあまりこうは呼びたくないが)の鹿島アントラーズと横浜Fマリノスが招かれて、「2017Jリーグ アジアチャレンジ in タイ インターリーグカップ」というのが行われていた。
一方で、それ以外の各チームはキャンプが始動したところで、新チームの様子がウェブサイトのスポーツニュースなどでも報じられ始めている。
自分の住んでいるタイのチェンマイでは、昨年J1の名古屋グランパスとアルビレックス新潟がキャンプを張っていたのだが、まるで「チェンマイの呪い」とでも言うかのように名古屋グランパスはJ2降格、アルビレックス新潟もかろうじて残留と厳しい戦いを強いられたので、「今年はチェンマイでキャンプするチームはないかな」と思いながら両チームのウェブサイトを中心にチェックをしていた。
すると、アルビレックス新潟は今年は台湾でキャンプを張ったが、何とJ2に降格して経済的にはかなり厳しくなることが予想される名古屋グランパスが、今年もチェンマイでキャンプを張るという情報がチームのウェブサイトにあがっていた。
降格の影響でチームは選手が大きく入れ替わってしまったが、タイに住んでいて間近にJの選手を見ることはめったにできないので、時間のあった今日の午前中に行ってみた。
場所は、去年と同じチェンマイの東にあるサンカムペーンの街を越えてさらに先に進んだ盆地の東端にある「アルパイン・ゴルフ・リゾート」である。
去年と同様に自動車でゴルフ場の奥にあるサッカーフィールドに向かったのだが、すっかり整備が進んでいて、少し面を食らってしまった。
グラウンドの周りにはネットがかけられ、去年までのような開放感がない。
ゴルフコースが拡充されたのか、グラウンドの脇には舗装道路ができ、ゴルファーを乗せたカートが頻繁に行き来していた。
練習は、グラウンドの一番奥で行われていた。
今年もちゃんとチームのボードが出ていた。
チームのウェブサイトでは10時から練習となっていたので、午前中いっぱいやるのだろうと勝手に想像して11時頃に現場に到着したのだが、何か雰囲気的にはもう終盤に近いような感じであった。
パス練習をするグループ。
クールダウンと思われるジョギングをする選手もいた。
去年は自分とカミさんの2人しか見学者がおらず、ネットもなかったのでスタッフの方とかとも気楽に話ができたのだが、今年はそういう雰囲気でもない。
それでも、一人の方から「去年も来てましたよね」と言われてしまった。
まあ、これだけ見学者が少なければ顔も覚えられてしまうよな(笑)
ちなみに今日は、たまたま日本から出張でチェンマイに来ていたという名古屋サポのビジネスマンの方がタイ人スタッフ(通訳?ドライバー?)の方と来ていて、少しお話をさせていただいた。
そうこうしているうちに、自分が来てから30分ほどで練習は終わってしまった。
奥のほうにいた選手たちがテントに引き上げる。
そのままグラウンドに残って、ストレッチをする選手もいた。
グラウンドを出て、宿舎に戻る選手たちに「がんばってください!」と声をかけながら写真を撮らせてもらった。
もっとも、去年と選手が大きく入れ替わてしまい、あらかじめ選手一覧でチェックしたら多くの選手は名前を見てもピンと来なかったのだが……(^^;
ちなみに、自分がその中でちょっとうれしかったのは荻晃太がいたこと。
彼はヴァンフォーレ甲府でのプレーが長く、試合を見に行くとヴァンフォーレのサポーターが奏でる「おぎ~こおた~」(って字で書いても伝わらないよな)というチャントが印象に残っていたのだった。
楢崎がいるので、どのくらい今期は出場機会があるのかわからないが、がんばってほしいと思う。
歩いて宿舎に戻る選手もいれば、自転車に乗る選手もいるのは去年も同様だ。
中には、楽をして(?)カートに乗って移動する選手もいるが(笑)
カートを運転しているのは、元日本代表で今季広島から移籍してきた佐藤寿人選手だ!
果たして、広島でJ2落ちも経験している彼のサッカーが、新生名古屋グランパスエイトにどのような影響を与えるのだろうか。
見た感じでは、もうすっかりチームに溶け込んでいるようだが、これだけのキャリアのある選手なら、まず周りがリスペクトするだろう。
そして、何と言っても絶対に忘れてはいけないのがこの人。
新監督の風間八宏である。
気軽に写真撮影に応じてくれたが、こう言っては去年このグラウンドで見た小倉隆史監督には申し訳ないが風格、というかオーラが違った。
まあ、川崎フロンターレであれだけやったのだから、新人監督だった小倉とは違って当たり前だが。
もちろんフィールドでプレーする選手が重要なのだが、サッカーの場合は野球と違って監督の占める比率も間違いなく高いので、果たしてJ2というまたJ1とは違った空気感(この差はスタジアムに行くとすごく感じることができる)で、彼の才覚がどう活きるのか、チェンマイからではあるが注目していきたい。
ちなみに、あさって日曜日は地元のチェンマイFC、あさって月曜日はチェンラーイユナイテッドFCとの練習試合も予定されているようなので、興味のある方は行ってみてはどうだろうか。
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