今年の年明け1月の末ごろからだろうか、自宅前の道路で工事が始まり、道幅の半分くらいがふさがれてバイクや自転車は通れるものの自動車は通行止めとなった。
日本だったら道路沿いの家には「工事のお知らせ」的なチラシがポストに入って、いつからいつまで自動車が出し入れできなくなります、とか書かれているのだが、こちらではそういう予告はいっさいなくいきなり始まってしまう。
自宅の真ん前の道路では、ロードカッター(路面切削機)がコンクリートの路面を切っていく。
家の窓とかを開けておくことができないくらい、ものすごい砂ぼこりが立つ。
工事の監督らしき男性に聞いてみたら「下水溝を埋める」とのことで、この後路面のコンクリートを取り除き土を掘って深い溝を作り、そこに直径1m近くある大きな土管を入れてから土を埋め戻し、コンクリートを再び流し込んで元の状態に戻したのだった。
家の真ん前で車が出し入れできなかったのは3週間ほどで、自分はちょうどそのほとんどの期間をカミさんと国外旅行に出ていて不在だったのであまり困ることはなかったのだが、車を4台保有している向かいの家は大変だったようだ。
工事をしていたのは全長500mほどの区間で、距離を区切って順次工事をしていったようで、すべての工事が終わるのに2カ月くらいかかっていた。
工事が終わると、家の前の道路はこんな感じになった。
ふたのようなものが5mおきくらいに造られ、そこに穴が4つ開いている。
この穴からから下に埋められた土管へと雨水が流れていくという寸法だ。
家の前の道路は、ここに引っ越してきてからというもの一度も水がはけずに溜まってしまうようなことはなかったのだが、まあこれから先どんな大雨が降るのかわからないし、あったほうが安心だよな、と思い無事に工事が済んだことを喜んでいた。
ところが……
前の道路から自宅の塀に沿って奥に伸びているソイ(路地)を見てびっくりしてしまった。
これはおかしいだろ~~~っ!!!
道路の路面よりも下水溝のふたのようなものが高い位置に造られているではないか。
しかも、周囲は道路を掘り返した時に出たと思われる土や石をいい加減にかぶせただけだ。
今は乾季だからいいけれど、もうすぐ雨季になり、雨が降ったらこの土や石は全部流れてしまうのではないだろうか。
いや、間違いなく流れちゃうと思う。
何と申しましょうか……である。
このソイ(路地)の奥には10数軒の小さな家が立ち並ぶムーバーン(分譲住宅地)があり、もともと自分の家の前を通っている本道(といってもこれもソイ(路地)なのだが)から低くなっていて、雨季には年中水が溜まっている。
タイの道路の区分や管理体系がどうなっているのか知らないが、たぶん公道ではないのでもうこのままで放置なのだろう。
村役場名でこれ見よがしに立派な看板を立ててるけど、いいのか?
日本でこんな工事をしたらすぐにテレビニュースのネタになりそうだし、そもそもこうなる前に工事の途中のチェックで引っかかるだろう。
「アメイジング・タイランド」とは、まさにこのことだ。
果たして雨季になったらどんな状態になるのか、自宅の脇とはいえ自分はこの道を使うわけではないので、半分野次馬根性で生温かく見守りたいと思う(笑)
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