どんなホテル?
チェンマイから北に250km、車で4時間半のところにあるタイ最北にしてミャンマー国境の街メーサーイにある中級ホテル。
国境からわずか150mのところにあり、ホテルの駐車場の先には国境のサーイ川が流れているというロケーションで、これからミャンマーに向かう、あるいはミャンマーから来て当地に1泊するというような時には非常に使い勝手がよい。
部屋もメーサーイのホテルとしてはきれいなほうで料金もリーズナブルなので、すべての旅行者におすすめできる宿だ。
ロケーション
上記の通り、ホテルはタイ側の国境事務所(イミグレーション・オフィス&カスタム)から約150m、徒歩で2~3分のところにある。
といってもチェンラーイに続いているだだっ広いパホンヨーティン通り(国道1号線)沿いではない。
チェンラーイ方面から来たら、向かって右手の歩道を歩いて来て国境事務所を左手に見ながら通り過ぎると「タイ最北の地」の碑が建っている(写真奥に見えるのが国境の橋)。
そのすぐ裏に小さな階段があるのでそれを降り、そのまままっすぐ行って左手に国境のサーイ川を見ながら進むと、右手のT字路角にホテルはある。
黄土色っぽい壁の4階の建物で通りに大きく「HOUSE」という文字が目印だ。
自動車で来た場合には、国境に向かって左側の側道を通り国境の橋の下をくぐってそのまままっすぐだ。
ほかに進むことのできる道はないので、道なりに来れば簡単だ。
ホテル向かい側のサーイ川に面した空き地に車を止めることができる。
TEL:053-734388
安い部屋は窓なし、部屋は清潔感あり
ホテルに入ると、目の前にフロントと呼べるほど大きなものではないカウンターがあり、そこでチェックイン手続きなどをするのだが、時間によっては英語はまったくできず、それどころかタイ語もメチャクチャなまっていて何を言ってるのかよくわからない(笑)、たぶんミャンマーから来ているタイヤイ(シャン族)のおばさん一人しかいなかったりして、慣れない旅行者はちょっとビックリするかもしれない。
フロントの向かいは朝食会場にもなるレストランがあるが、普段あまり使っていないのか色々なものが床やテーブルに置かれていて、落ち着かない感じだ。
建物に大きく「HOUSE」と書かれていることからもわかるが、たぶんもともとは普通の家だったものを改造してホテルにしているものと思われる。
4階建ての建物の2階と3階が客室で、最上階は経営者の自宅になっているようだ。
階段のあがり口には大きな下駄箱が置いてあり、英語で「ここで靴を脱いでください」と掲示がしてある。
階段を昇ると小さな踊り場と廊下の周囲に部屋がある。
予約サイトなどを見ると20室あるとなっているが、実際にはそんなにない気がする。
部屋は値段によって2グレードに分かれているが、安いほうの部屋には窓がない。
もっとも、窓のあるほうの部屋も外観の写真を見ていただければわかるが壁の周囲に飾りの目隠しのようなものがめぐらされているので、それほど眺望が開けるわけでもない。
ただ、自分が泊まった部屋からは駐車場と小さな川をはさんだすぐ先のミャンマー側の様子がよく見えて面白かった。
部屋は、このクラスのホテルにしては清掃なども行き届いていて清潔感がある。
ダブルベッドの寝具は気持ちのよい肌触りだし、飾りのクッションまで置かれていた。
クローゼット、テレビ、冷蔵庫、電話(使う人とかいるのだろうか?)があるが、セーフティーボックスはない。
また、冷蔵庫の中には無料の飲料水が2本入っているが、すぐ近くによろず屋があるし大通りまで出れば7-11も遠くないので飲み物の補充に困ることはない。
バスルームは、タイによくある安アパートのような造りだが、湯沸し器から出るお湯は暑いし、湯量も十分だ。
アメニティは小袋のシャンプーと固形石鹸、ほかには綿棒とシャワーキャップくらいしかない。
唯一の問題は、せっかくトイレとシャワーの間に仕切りがあって便器がびしょびしょにならないようになっているのに、排水口がトイレ側にしかなくシャワーを浴びた後の水がすべて便器の足元方面に流れて来てしまうことだ。
なので、便器はぬれなくても床が水浸しになってしまう。
一応、ゴムサンダルは置かれていたが……。
朝食は貧弱なので、近くの朝市に行こう
通常部屋代に含まれている朝食は1階のレストランに用意されているのだが、いかにも近所から買ってきました、という感じのビニール袋に入ったままの安い食パンと、スティックの3in1インスタントコーヒーしか置かれていない。
自分が宿泊した時は宿泊客も少なかったのか、レストランの中は灯りもつけられておらず薄暗い感じで「ここで食べるのはちょっと……」という感じだったが、朝食の時間帯はレストランの外の道路沿いにテーブルとイスが置かれるので、パンを焼いてコーヒーを飲むだけで十分、という人はそちらで食べたほうが気持ちがいいだろう。
また、ホテルを出て右手(国境の橋とは反対方向)に100mほど行ったラック・ムアン(市の柱)の周囲では小さな朝市が開かれ、チェンマイでもなかなか食べられないようなタイヤイ(シャン族)料理などもあったりして面白いので、そこで食べ物を買って来てホテルの道路沿いに出たテーブルとイスで食べるのもいいと思う。
自分はそうした。
ミドルクラスの旅行者には特におすすめ
このサイトで紹介している、ここよりもはるかに高級なピヤポーン・パビリオン・ホテルの記事でも書いたが、メーサーイのような街の宿は基本的に国境通過のためにある意味しかたなく一泊する、というようなケースが多いため、ホテルのほうも一見の客相手と割り切っているのか値段の割にメンテナンスやサービスがおざなりのところが多く、コストパフォーマンスが悪いことが多い。
そうした中にあって、このバーン・ゴーンカムは値段の割に部屋はきれいでよくメンテナンスされていおり、朝食は別にしてメーサーイではコストパフォーマンスは高いほうのホテルだと思う。
値段と合わせて考えれば、個人的なおすすめ度ではピヤポーンパビリオンホテルよりも上、有名な大型のワントーンホテルに比べればはるかによい(ワントーンはあまりにひどかったのでこのサイトでは紹介しない)。
「バックパッカーが泊まるようなゲストハウスは厳しいが、かといって1,000THB以上もするようなホテルもちょっと……」というような人には特におすすめできると思う。
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