今回のネパール、カトマンズ旅行をブログにアップしたところ、何人かの方から「カトマンズがバンコクから3時間ちょっとで行けるくらい近いとは知りませんでした」というメッセージをいただいた。
3時間ちょっとというと台湾の台北やインドネシアのジャカルタ、フィリピンのマニラあたりがほぼ同じになるのだが、カトマンズというとはるか遠くヒマラヤの麓、別の言い方をすると「僻地・田舎」というイメージがあるのか、もっと時間がかかると思っていらっしゃる方も多いようだ。
チェンマイからでも、前回書いたように朝7時発の便(2023年12月現在運休中)に乗れば現地時間のお昼過ぎにはカトマンズに着くし、帰路は今回の自分のように13時過ぎにカトマンズを出るTG(タイ国際航空)便に乗れば夜の10時半にはチェンマイに戻ってくることができる(こちらも現在運休中)。
東南アジアの国々は確かに国によって人や文化は大きく異なるけれど、どこか「東南アジア」という共通項を感じることも多い。
しかし、ネパールまで行くともはや東南アジアの香りはまったくせず、まったくの異国に来たという気分が味わえるのではないだろうか。
でも、特にモンゴロイド(チベット系)の人々の顔つきはタイ人より日本人に近いし、個人的にはメンタリティーもタイ人より日本人に似ていると思うのだが。
チェンマイ(タイ)にいると、国外のあちらこちらに簡単に旅行に行ける環境にあるのでなかなか順番は回ってこないかもしれないけれど、ぜひ機会があればカトマンズ(ネパール)も訪れてみてほしいと思う。
カトマンズ・トリブバン空港のチェックイン
トリブバン空港でのチェックインは、いつ来ても混乱の極みだ。
写真だと割と整然と並んでいるように見えるかもしれないが、まず空港ターミナルの建物に入るまでにグチョグチョの列に並ばなくてはならない。
案内などもまったく整備されていないため、いくつもできている列のどれが自分の搭乗便のチェックインカウンターに一番近いのかもさっぱりわからない。
ここまでたどり着くだけで、いつもクタクタになる。
搭乗券を受け取ってもまだまだ安心できない。
その先のセキュリティチェック、出国手続きも「整然」という言葉とは対極な状況だ。
インド系の人が多いため、中国人とはまた違った「インド的な」騒然とした混乱に包まれている。
「インド的」っていうのは、わかる人はわかってくれると思うが(笑)
ここでは日本人の美徳とされている(?)譲り合いの精神はまったく意味をなさない。
とにかく人を押しのけてでも先に進まなければいつまでたっても搭乗ゲートにはたどりつけないかも。
制限エリアに入ってもまだ混乱は続く
カトマンズのトリブバン空港は、たぶん首都の国際空港としては珍しい平面式でゲートに待合スペースがないに等しいため、通路には人があふれかえっている。
これをかき分けながら、何とか搭乗便のゲートにたどりつかなければならない。
今回の搭乗便のゲート前はこんな感じ
何度でも言うけど、これ(少し先の数字の5が見えているところ)が搭乗ゲートだからね。
トリブバン空港は平面式の構造なので、搭乗ゲートと言っても一般的な空港のようなボーディングブリッジはない。
しかし、そのおかげで普通の空港にはない景色が見れる
間近の見上げる高さのところに機体があるのだ。
この状況ではゲートのすぐそばまではとても近づけないので、少し離れた場所でボーディングを待つ。
するとしばらくして、ゲートの近くの人達が立ち上がり始め、搭乗が始まったらしいことがわかった。
もちろん、アナウンスもなければ便名が書かれたプレートを持って周囲を歩いて案内するスタッフなどもいない。
周囲にいる人たちは違う便の搭乗客らしく、バンコク行きの便に乗りこもうとする人は意外に少なかった。
搭乗便は777-200型機
TG(タイ国際航空)の標準的なシートだ
空港のゲート前があの状態なので当然オンタイムというわけにはいかず、予定時刻から45分遅れで機はバンコクに向けて離陸した。
カトマンズのトリブバン空港は北はランタンヒマールの7,000m級、南は4,000mくらいあるヒマラヤ前衛の山々に囲まれており、南に向けて離陸すると急上昇してインド平原に抜けると南東に向きを変えタイへと向かう。
機体が水平飛行へと移りしばらくしてバングラディシュ上空にさしかかると機内食のサービスが始まった。
最初にドリンクとスナックが配られた
アルコールもオーダー可能だったが、この後スワンナプームで乗り継いでチェンマイまで帰るので控えることにした。
しばらくすると食事がサーブされた
インド料理(チキン)と中華(魚)があり、後者をチョイス
魚の素揚げ甘酢あんかけに野菜の蒸し物、ご飯という取り合わせだ。
宗教上の理由で豚や牛は食べられない人が多いので、魚か鶏肉を使っているのだと思う。
厳格なヒンドゥー教徒の搭乗客も多いので特別食のベジタリアンミール(ヒンドゥーミール?)をあらかじめ予約している人も多かった。
ツナサラダ
主食は米があるが、当たり前のようにパンもついてくる
イマイチなデザートのケーキ
そしてこれまたイマイチなコーヒー
食事後はついて来た水を飲みつつバンコクへ
一息つくともう搭乗機はミャンマー上空にさしかかっており、ひと眠りする間もなくスワンナプーム空港に到着した。
降機後はトランジットエリアでタイ入国手続きを済ませ、WE(タイスマイル航空)の最終便でチェンマイへと向かう。
チェンマイ到着は23時近くで、荷物をピックアップして駐車場に置いてあった車に乗り込み自宅に戻ったら0時を回っていた。
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