どんなお店?
チェンマイ市内北部では、草木に特化されたカムティエン市場を除けばおそらく最も大きな規模を誇るタラート(市場)であるタニン市場の中にある、お昼前後はまったく座るところがないくらい人気のクエティオ屋(麺食堂)。
中でも豚の血を溶いた熱々のスープに米細麺を入れ、上からトロトロに煮込んだ牛肉を乗せたセンレク・ナムトク・ヌアトゥンが絶品で、自分はこればかりを食べている。
店の名前は、シンブリーロットデート(สิงห์บุรีรสเด็ด)という。
ロケーション
タニン市場は、市内からだとチャーンプアック門からチョータナー通りをまっすぐ北に1kmほど進んだ左側にある。
大通りに直接は面していない(入口にタイ語の看板は出ているが、シリワタナー市場と書いてある)ので、地理に不案内な人はほんの少し通り過ぎてしまうが、チャーンプアック門から2つ目の信号を左折して突き当たったらもう一度左折するほうのがわかりやすいかも。
タニン市場はかなり大きな規模だが、人が一番たくさん集まる生鮮食料品を扱うメインの棟の西側にさまざまな飲食物を提供する店が20軒ほど集まった食堂街を形成している建物がある。
シンブリーロットデートは、その南東角のメインの棟に向かい合った位置にある。
何と言ってもイチオシは血入りスープの牛肉煮込み乗せ麺
店は市場の生鮮食料品を扱うメインの棟の方向に向かってキッチンがあり、中では店主のおばさんが忙しく料理を作り、娘さんと思われる女性がそれをサポートしたりできた料理を客に出したりしているのを見ることができるだろう。
座席はその奥、建物の内部にテーブルが4つ5つ並べられているが、12~3人も座れば店内はほぼいっぱいだ。
外国人の在住者が非常に多いエリアなので、キッチンの上には英語付きのメニューが掲げられており、そこから適当に選んで注文してもぜんぜんOKなのだが、何と言ってもこの店で試してほしいのはセンレク・ナムトク・ヌアトゥン(เส้นเล็กน้ำตกเนื้อตุ๋น)だ。
生血をといたスープに米細麺(センレク)を入れ、その上にトロトロに煮込んだ牛肉が乗った一品で、スープと硬めにゆでられた麺の取り合わせが実にすばらしい。
麺自体に何か特別な工夫があるとは思えないのだが、ゆで加減が絶妙なのかしっかりとした歯ごたえが印象的で、ここをおいしいとほめる地元のタイ人も、たいてい「麺がおいしい」と言う。
スープもダシが効いていて生血が入っているのにまったく生臭くなく、結構表面には油も浮いているのだが、決してくどくなくあっさりとした口あたりだ。
しかも、ここのスープはタイによくあるクエティオ屋とは異なり、いつもものかなり熱い状態で出される。
それも、スープをおいしく感じさせる一因になっているのではないだろうか。
テーブルの上に置かれている小さなビニール袋に入ったケープムー(แคปหมู=豚皮のカリカリ揚げ)を砕いて麺の上に散らすと、食感の違うものが加わってまた楽しさも増す。
ナムトク(血入りスープ)が何となく苦手、という人はナムサイ(น้ำใส=クリアスープ)にしてもいいだろう。
また、麺はセンレク以外にセンヤーイ(เส้นใหญ่=米太麺)、ウンセン(วุ้นเส้น=春雨)が選べる。
具も牛肉煮込みが好みでなければ、豚肉のほかヌアソット(เนื้อสด=牛生肉)などが選べるので、麺ともども好きなものを組み合わせてオーダーすることが可能だ
個人的には、センレク・ナムトク・ヌアトゥン以外ではセンレク・ナムトク・ムーデーンもお気に入りで、メインのムーデーン(หมูแดง=チャーシュー)以外に揚げワンタン、ルークチンプラー(ลูกชิ้นปลา=魚ボール)などが具材として入っていて、バラエティーに富んでいて彩りもよい。
年末年始やソンクラーン期間中も休まない
店内には営業時間などは掲げられていないが、朝9時過ぎから午後3時くらいまでオープンしている。
定休日はなく、新年(1月1日)やソンクラーン期間中も営業しているのがすごい。
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