今年のカオパンサー(入安居)はまだ来ていないが、それを待たずして雨季に突入した感のあるチェンマイ。
ある日、真っ黒な雲が空を覆ったと思ったら猛烈な風が吹きはじめ、しばらくしたらバケツをひっくり返したような雨が降って来た。
嵐のような大荒れの天気は2時間ほどで終わったがその後も雨は降り続き、夜寝るころになっても雨の落ちる音が聞こえていた。
雨音を聞きながらいつの間にか眠ってしまい、翌朝目をさますと雨はすっかりあがっているもののどんよりとした曇り空だ。
いつものように家の各部屋の窓を開けて空気を入れ替え、最後に玄関のガラス扉を開けて外に出て門扉にかけた錠前をはずしに行こうと思い、吊るしてある日よけネットと見たら何か黒いものがついているのに気づいた。
この日よけネットは、普段であれば日中自宅の中に陽が差し込む時間帯だけ広げておくのだが、昨日はあまりに激しいスコールが来て畳んでいると身体じゅうがずぶぬれになりそうだったので、横着をしてそのまま広げておいたのだ。
何となく、普通の虫にしては大きいぞ。
眼が悪い自分は「(よく家の庭にいる)カブトムシがついているのかな」と思いながら、いったん家の中に戻って眼鏡をかけて再度確認したら……
何と、コウモリではないか!
コウモリをこんなに間近に見たのは、生まれて初めてだ。
脚の指の形が妙にリアル。
コモウリなんて洞窟の中とかにしかおらず、チェンマイのこんな街なか(といっても周囲は畑や雑木林がたくさんある郊外だが)に現れたりするとは思ってもみなかった。
前夜の嵐で、どこからか飛ばされてきたのだろうか?
何となく気味が悪いので遮光ネットを揺らしたりしてみたのだが、夜行性だからだろうかまったく動かない。
手でつかんでネットからはがしたりする気にはとてもならないので、しかたなくそのままにしておいた。
日中に時々見るとそのままの体勢でいたのだが、夕方暗くなってきてふと見たらいつの間にかいなくなっていた。
後で知ったのだが、コウモリは狂犬病や日本脳炎をはじめ、人間に感染しやすいさまざまなウイルスを保有しているのだそうだ。
コロナウイルスもコウモリが起源だとする説が有力なようだし。
うっかり触らなくてよかったなあ。
この家に越してきてちょうど3年目を迎えたところだが、本当にいろいろな生き物が出てきて街なかに住んでいた時とはまたぜんぜん違った楽しみがあるよ。
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