ローイクラトン(灯篭流し)祭りのメインは、その名のローイ(ลอย=浮かべる)クラトン(กระทง=灯篭)の通りピン川での灯篭流しである。
祭りの期間中は、パレードなどが行われることもあって、ピン川周辺の道路は歩行者専用道路となり、川に架かる橋も場所によっては通行止めとなるなど、厳しい交通規制が敷かれる。
自宅をバイクで出かけた自分は、ムアンマイ市場近くの有料臨時駐車場にバイクを置いて、徒歩でピン川の方向へと向かった。
ピン川沿いの道にあるチェディ(仏塔)・キウも、周囲にロウソクが灯されていた
ピン川にかかるケーオ・ナワラット橋はブルーの電飾が灯されている
橋のたもとを過ぎて、プライサニー通りをワローロット市場のほうに近づいていく。
道路の両脇にはクラトン(灯篭)売りの屋台がずらりと並んでいた
一昔前はプラスチックや発泡スチロールでベースを作ったクラトン(灯篭)が圧倒的に多かったのだが、ある時環境問題が大きく取り上げられ、それ以降はパンやバナナの葉など河川に悪い影響を与えない素材のものが多くなっている。
といってもよく見てみると、木なども多く使われているものがほとんどで、結局それらは水に溶けてしまうわけではないから回収などが必要で、必ずしも環境にまったく影響を与えない、というわけではないようだが。
適当な店でクラトン(灯篭)を購入し、ピン川の水辺へと降りて行く。
自分は人ごみが嫌いなので、かなり早い時間に現場に向かったのだが、それでも結構な人が集まって灯篭を流していた。
自分もクラトン(灯篭)を顔の前に掲げ、願い事をしてから静かにピン川に浮かべた。
この日の前の2日ほどはずっと雨が降っていたのだが、今年は全体としては雨量が少なく、ピン川の水も多くない。
そのせいもあるのか、クラトン(灯篭)はとてもゆっくりとしたスピードで岸辺を離れ、ピン川の流れにまかせて下流へと進んでいった。
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