チェンマイで長期滞在生活するための手続きに必要となる書類、プロセスなどについては予告なく変更されますので、当該官庁で最新情報を確認することを強くおすすめします。
タイに再入国した外国人居住者は届出必須の「TM30」とは
タイに長期滞在している外国人が、国外に出てまたタイに戻って来た(再入国)時に必ず行わなければならない手続きに「TM30」の届出がある。
「TM30」の正式名称は「Notification Form For House-Master,Owner Or The Possessor Of The Residence Where Alien Has Stayed(外国人が滞在する住居の主人・オーナー・所有者のための届出書)」と言い、1979年に入国法で定められたものの長い間運用されていなかったが、2016年になってプラユット軍事政権が厳格に適用した。
ちなみに、TMとはトーモー(ตม=สำนักงานตรวจคนเข้าเมือง=イミグレーション)の英語表記で、外国人がタイで暮らす上で必要なイミグレ関係の書類はすべてTM+数字でナンバリングされている。
上記正式名称の通り本来は家主が行わなければならない手続きで借主(外国人)がタイに入国するたびに必要なのだが、これが正しく行われていないとビザ更新をはじめさまざま手続きができないため、借主(外国人)側でもチェックしておくべき重要なものになる。
以前、この再入国時のTM30届出は家主とは別に借主(外国人)自身もイミグレに出頭して行わなければならなかったのだが、現在はアプリが導入され家主がそれを使って届出すれば借主(外国人)側の手続きは不要となっている。
しかし、自分の場合は大家さんが高齢でご自身では手続きできず娘さんの手を煩わせることになってしまうのと、日ごろから大変お世話になっていて余分な手間をかけたくないという気持ちもあって、自らイミグレに出頭して手続きを行っている(家主でなく借主が届出することも可能)。
下図で言えば、自分は右のイレギュラーな形を取っているということだ。
フローはガネッシュ個人の見解です。正確性についていかなる保証をするものでもありません

今回は日本への一時帰国からチェンマイに戻り、空港からお友達の家に直行して預かっていただいていた自動車にスーツケースなどの荷物を積み込むと、そのままハンドルを握ってイミグレーションオフィスに向かった。
金曜の午前中だからか事務所の中は人でいっぱい
この日、イミグレーションオフィスに到着したのは10時半すぎ。
チェンマイ空港のすぐそばにあるイミグレーションオフィスは、駐車場は一応あるもののキャパが数台しかなくよほど運がよくないと止めることができない。
そのため、自分はいつもイミグレ向かいにある民間の有料駐車場を使っている。

入口で料金(20THB)を支払い中に入ると、誘導のスタッフがいて空いている場所へ案内してくれる。

押しボタン式の横断歩道を渡って、イミグレーションオフィスの敷地へと入る。
正面にはドーンと庁舎の建物が見えているが、TM30の手続きはこの本庁舎で行うのではない。

庁舎正面から左手に進み、90日レポートのドライブスルー窓口を抜けた先の突き当りにある小さな平屋の建物の右側(左隣はコピーショップ)が専用のオフィスになっている。

TM30のオフィス入口前に置かれているプラスチック製のイスに人が座っていたが、ここに人がいてもオフィス内はガラガラ(コピー屋に用事?)ということが多いので構わずガラス扉を開けたら、この日は中も人がいっぱいだった。
入口から奥に進んでスタッフが並んで座っているデスクに行き「海外から帰国しました」というとスタッフは何も言わず番号が書かれた番号札を手渡した。

20分ほどの待ち時間で作業は2分で完了
この日受け取ったのは50番台の番号札だった。
前回はほぼ同じ時間に来て40番台だったので、それよりは混みあっているということだろう。
オフィス内を見渡すとほとんど空いている席はなかったが、何とか後ろのほうに場所を見つけてイスに腰かけた。

やることもないので、時々スマホを眺めながらボ~ッと待つ。
番号札は数字の前にアルファベットが1文字付加されており、自分のような再入国時のTM30届出は「B」となっている。
スタッフが新しい番号を呼び上げると、自分はその8人後であることがわかった。
ということは、ここで待っている多くの人はそれ以外のおそらく先頭が「A」で始まる番号札を持っているのだろう。
手続きする内容が異なるのか一人一人にかかる時間がまちまちで、なかなか番号が進まない。
20分ほどたった頃だろうか、ようやく自分の番号がアナウンスされた。
デスクの前にあるイスに座って、再度「外国から戻ってきました」と言って、古いTM30の届出済証がホチキス止めされたページを開いたパスポートを渡す。
再入国時のTM30届出では特に係官とやりとりをするようなこともないのだが、いつも決まって「住所は変わっていませんか?」と聞かるので、今日はあらかじめ居所に変わりがないことをパスポートを渡しながら伝えた。
係官の女性はパスポートを受け取るとコンピュータに向かって何かを打ち込み、2分ほどで「เรียบร้อยแล้ว(終わりました)」と言ってパスポートをこちらに返した。
ワイ(合掌)してお礼を言って席を立ち外に出たら、新しいTM30届出済証を確認する。
この1年ほどは新しく発行されたTM30届出済証はただパスポートにはさまれているだけだったので、なくさないように自宅でホチキス止めしていた。
が、今回は昔のようにイミグレーションオフィスのほうで止めてくれていた。

タイ再入国時のTM30届出はおよそ4か月ぶりだったが、今回も特にトラブルもなく完了した。
やらなければならないことを終わらせると、気分的にホッとするね。
自分のやり方はたぶんイレギュラーだと思う(普通は貸主が手続きする。上記フローの左側)が、これで問題が発生したこともないので今後も続けようと思う。



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