一時帰国を終えバンコクからチェンマイへ
日本への一時帰国を終えてチェンマイに戻る。
まずは成田からバンコクまでCX(キャセイパシフィック航空)の香港経由で飛び、スワンナプーム空港近くの乗り継ぎ用ホテルで1泊して翌日のフライトでチェンマイに向かった。
一時帰国からチェンマイに戻る時はたいてい荷物が重い(ヘタをすると50kg近く)ので、国内線はTG(タイ国際航空)のビジネスクラスを利用することが多い。
TG(タイ国際航空)のバンコク・チェンマイ間のフライトでは通常小型のエアバスA320-200型機が使われており、これはかつてこの路線を運航していたWE(タイスマイル航空)の機材を流用したものだ。
そのため、ビジネスクラスと言っても最前の3列をカーテンで仕切り片側3席のシートの真ん中をブロックしただけのいわゆる「なんちゃってビジネス」と呼ばれるシートだ。
実際、呼び方もビジネスではなく「エコノミープラス」というクラス名が使われていた。
それが今年の初め、TG(タイ国際航空)から新しいシートを導入することが発表された。

それに伴いこれまでの「エコノミープラス」という名称も廃止、「ビジネスクラス」に変更となった。
実際、今までの搭乗便のE-チケットにはエコノミープラスと記載されていたが、今回予約したフライトでは「ビジネスクラス」と記載されていた。
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今回利用するのは、スワンナプーム10時15分発のTG104便。
前回は朝イチ(7時半発)のフライトだったのだが、これだと5時過ぎにはホテルを出なければならず早起きが辛いので一本遅らせてみた。
それでも昼前にはチェンマイに到着できるので、その後の現地での行動には余裕がある。
普段通りのチェックイン、搭乗は一番端のゲートから
乗り継ぎ用のホテルでゆっくりシャワーを浴びてからチェックアウト、8時ちょうどにスワンナプーム空港に到着した。

いつも通りのにぎわいだ。
現在、スワンナプーム空港での国内線チェックインは原則として自動チェックイン機を利用して預け入れ荷物も自分でタグをつけてリリースしなければならない。
が、ビジネスクラスの利用者には専用のチェックインカウンターが用意されている(優先扱いのタグとかをつけるため)。


案内看板などは変更が間に合っていないのだろう、まだすべてが「エコノミープラス」という表示のままだった。
チェックイン自体は待ち時間もほとんどなくスムーズに終了、ボーディングパスを受け取るとセキュリティチェックを経てエアサイド(制限区域)に入りエスカレーターで搭乗ゲート方面に向かう。

エスカレーターを降りるとしばらくは動く歩道を使うのだが、この時は修理中のため徒歩で移動しなければならなかった。

搭乗までは1時間もなかったが、とりあえずラウンジに入って一息つく。
新型のビジネスクラスのシートはフットレスト付き
この日の搭乗ゲートはB6。
TG(タイ国際航空)のラウンジはコンコースAを進んだ先にあり、そこからこの日の搭乗ゲートまでは少し距離があったので早めに向かった。
B6ゲートはコンコースBの一番遠い場所(はずれ)にある。

スロープを降りて待ち合いエリアに行くと、すでにゲートにはスタッフがいて搭乗準備を始めていた。
ほんの4~5分待っただろうか、搭乗のアナウンスがあった。
いつから始まったのかは知らないが、TG(タイ国際航空)では日本のキャリアと同じように乗客をグループ分けしてその順番で搭乗するようになっている。
ビジネスクラスは当然グループ1なので、真っ先にボーディングだ。

機内に乗り込むと、もう見た目からまったく別のシートになっていた。

これまでのプレミアムエコノミーはこんな感じだったので一目瞭然だ。

今までの3席が2席になったので、当然横幅にはずっと余裕ができた。

当たり前だが、今までのただエコノミークラスのシートをそのまま流用していた時とはまったく別のシートだ。
リクライニングのほかに、フットレストがついていた。

たとえ短時間のフライトでもフットレストがあるのとないのとでは足の疲れ方がぜんぜん違うので大歓迎だ。
しかし、シートピッチが広がったわけではないのでフットレストをあげるとかなり窮屈な感じになってしまう。
特に前の座席の下にバッグを入れて少しはみ出したりすると、フットレストが途中でつかえてしまい最後まで上げることができない。

フットレストを上げてしまうと足元のスペースが狭くなってしまい座り心地は正直あまりよくなくて、結局自分は使うことがなかった。
シートが大きくなったので、正面の前席の背中部分だけでなくすぐ横にも物入れのスペースができたりしてそういう意味での使い勝手はよくなったと思う。

短距離の国内線のフライトにもかかわらず、しっかりとした枕とブランケットを用意してくれているのはありがたい。
CX(キャセイパシフィック)のビジネスなんて東京-香港、香港-バンコクどちらのフライトも枕もブランケットも出なかったからね。

シートには、あらかじめ飲料水と使い捨てのおしぼりが置かれていた。

水を飲みながら、離陸を待つ。

搭乗機は定刻よりほんの10分ほどの遅れでスワンナプーム空港を離陸した。
機内食はいつも通りのしっかりしたものが出る
バンコクからチェンマイまではほぼ1時間ちょうどのフライトだが、エコノミープラスの頃からちゃんとした機内食が出ている。
今回の搭乗便でも、まだ機体が上昇を続けているうちからCAさんがバタバタと前方で準備を始めた。
古いシートはエコノミークラスそのままだったのでテーブルは前の座席の背もたれについているものを降ろす形だったが、新しいビジネスクラスのシートではひじ掛けの下に収納されているものを引っ張り出すスタイルに変わっていた。

CAさんが前席からクロスを敷き始めたのでテーブルを広げて準備する。

クロスが敷かれるとすぐに食事が運ばれて来た。

メインは魚の甘辛あんかけ揚げとご飯。

フリッターのような衣のしっかりした揚げ魚で、甘辛のあんとご飯との取り合わせはちょっと日本の天丼を思い出させた。
デザートはココナツプディング風タイスイーツとフルーツ盛り合わせ。

上に乗っているのは、バイトゥーイ(パンダンリーフ)という葉で色付けされた硬い寒天のようなものだった。

写真はないが、温かい飲み物のサービスも別途あり、自分はコーヒーをいただいた。
さらに、トレイには飲料水も1本置かれていた。

搭乗時に席に置かれていたものも含めて2本になってしまったが、1本目もまだ半分も飲んでいない。
なので、そのまま持って帰ることにした。
食事の最後には、搭乗時とは違ってちゃんとしたタオルのおしぼりが配られた。

空港混雑で20分旋回、チェンマイの大気汚染はひどくなかった
食事も終わり機体が徐々に高度を下げ始めて「ああ、もうチェンマイまであと少しだな」と思っていたら機内アナウンスがあり、チェンマイ空港が混雑しているためこの周辺で20分ほど旋回してから着陸とのこと。
過去にも少し時間をつぶしてからチェンマイ空港に着陸という経験はあったが、さすがに20分は過去最長だ。
あとで「Flight Rader」で確認したらラムパーンあたりで3周、さらにラムプーンの手前でも1回転してアナウンス通り20分ほど時間をつぶしてからようやくチェンマイ空港に着陸した。
例年この時期は大気汚染(PM2.5)がひどくて着陸時にはすぐ目と鼻の先が白く霞んで見えないほどのこともあるのだが、今年はかなり改善されているような気がした。
チェンマイ空港のターミナルからドーイ(山)ステープの姿を拝むこともできたし。

着陸まではひどく時間がかかった(1時間25分。普通なら1時間ちょうど)が、その後の降機から預け入れ荷物の受け取りターンテーブルまでは普段通り。
まだ、荷物は出て来ていなかった。

しかし、ほんの1~2分のうちにターンテーブルが回り始め、自分の荷物も3番目くらいに出て来た。
荷物をピックアップして腕時計を見ると、もう12時を回っていた。
思わぬディレイにはなってしまったがまだ午後いっぱいは使えるし、バンコクで早起きしなくてもいいので次からバンコク乗り継ぎの時のチェンマイ行きはこの便にしようかと思う。
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