スコータイ遺跡公園の一番メインのエリアである城壁内。
ワット・マハータイを見学した後は、その南側にあるワット・シー・サワーイに行く。
遺跡に近づくと仏塔が見えてくるのだが、とうもろこしのような形をしていてタイで見る一般的な仏教寺院の仏塔とは明らかに異なっている。
これは、アユタヤーやロッブリーを筆頭とするタイ中部やイサーン(東北タイ)地方でときどき見かけるクメール様式のもので、チェディではなくプラーンと呼ばれている。
遺跡前の説明書きによれば
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ワット・シー・サワーイは、ワット・マハータートの南側に位置している。
ヒンドゥー教のシカラ・ウィマナをモチーフにした3つのプラーン(*クメール様式の仏塔)は、極めて重要な古代のモニュメントとみなされている。
塀で区切られた3つのプラーンはロッブリー様式である。
低い基壇の上のそのほっそりとした形のプラーンは漆喰で覆われ、デザインのいくつかの部分は中国のユアン王朝のものに似ている。
ナーガのシートの上にヒンドゥー教のビシュヌ神が横たわる姿とリンガ(*男根)が描かれたカーブした冠木(*門や鳥居などで左右の柱の上部を貫く横木)は、この寺院がもともとはヒンドゥー教のものであったことを示している。
後年プラーンの前にウィハーン(*本堂)が増築されるなどして、仏教の寺院へと変わって行った。
ラーマ6世は皇太子についた時にこの寺院を訪れた。
彼は、サユンプー(シバ神)の像をウィハーン(本堂)に安置した。
したがって、ワット・シー・サワーイは仏教の寺院へと変わる前にはヒンドゥー教の寺院であったと任じられた。
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と記されている(文章内*印はガネッシュ注)。
寺院の入口から見た風景。
横から見ると、塀に囲まれているのがわかる。
入口を入ってすぐのところから見た風景。
後年に仏教寺院となった際に建てられたウィハーン(本堂)は柱だけが残っている。
ウィハーン(本堂)の奥から寺院入口方向を振り返り見る。
ウィハーン(本堂)跡を抜けると、プラーン(仏塔)が近づいてくる。
真下まで行くと、大きさに圧倒される。
プラーン(仏塔)の下には穴が開いていているのだが、この時は雨水が溜まっていて中には入れなかった。
ツアーなどでは遺跡群の中心とも言えるワット・マハータイを見るだけでその周囲にある寺院遺跡は素通りのことも多いようだが、時間がある人はぜひ足を運んでみてほしいと思う場所だ。
コメント
お元気ですか?ご無沙汰しております。お忘れでしょうがお世話になりました池田です。すでに定年を迎えたのですが、まだ働いています。
おわかりになったらmailでもください。
池田さん
以前のブログを削除してしまったため記憶が定かではないのですが、イミグレでお目にかかりましたでしょうか?
何かございましたら、
https://chiangmai-life.net/contact/
からご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。