【このお店はありません】
記事はガネッシュの記録(思い出)として残しているものですので、この記事を見てお店に行かないでください!
どんなお店?
ミャンマーのシャン州、チェントン出身の女性が朝4時から仕込むという濃いめのナムギヨウ(スープ)が絶品のノムセン(カノムチン=タイ素麺)食堂。
一応「カノムチン・ピークン(クンおばさんのカノムチン屋)」という店名らしきものはあるのだが、どちらかというと愛称のようなもので正式の名前はないといってもよい。
なお、普通は「カノムチン」と呼ばれるタイ素麺は当地ではカノムセン、それをさらに短縮してノムセンと呼ぶのが一般的なので、ここではそれをメインの呼称としている。
アクセス
店は、少々いりくんだ場所にある。
下のマップを見ていただければわかるかと思うが、スーパーハイウェイ沿いにあるチェンマイ・グランドビュー・ホテルのちょうど真裏から始まるクラダンガー通りという道をホテルから200mほど行き、交差点にぶつかるほんの10mほど手前の右側だ。
市内方面からだと、チャーンプアック・バスターミナルのある交差点からモラコット通りを西に向かう。
信号をひとつ越して突き当たったところはクランク状になった交差点で、右折そしてすぐ左折してサンティスク通りへ。
400mほど行くと角に小さな薬屋のあるT字路がある(7-11まで行ったら行き過ぎだ)ので右折し2つ目の十字路を左折してすぐ左手だ。
店の外観と店内
水色の幌がかかったホンテオ(タイ式タウンハウス)の1軒が店となっている。
入口近くにはセルフサービスの水と氷、生野菜が入ったクーラーボックスが置かれ、その奥が鍋がいくつか並べられた小さなキッチン、左手に客席が並んでいる。
客席といっても安っぽいテーブルが3~4つほど並んでいるだけの小さな店だ。
メニュー
キッチンの上に一応タイ語と写真のついたメニューらしきものが出ているが、ノムセンがメインでほかにはカーオソーイ(北タイ風カレーラーメン)があるだけだ。
ノムセンのスープは、
*ナムギヨウ……ギヨウという名の花を使ったタイヤイ=シャン族式スープ
*ゲーンキヨウワーン……グリーンカレー
*ナムガティ……すりつぶしたプラートゥー(サバ科、グルクマー)という魚の身ににココナツミルクを加えルークチン(つみれ)を入れたもの。魚の生臭さはほとんど感じられず、辛さも控えめ
*ナムヤーパー……ココナツミルクをベースにしたスープにプラートゥーのすり潰した身とナムプリック(唐辛子やハーブで作ったペースト)で味付けしたもの。激辛
の4種類が用意されているが、圧倒的なおすすめはナムギヨウだ。
絶品のナムギヨウは……
冒頭に記した通り、店主のおばさんが毎朝4時に起きて仕込むというこのスープは、豚骨とトマトをベースにギヨウの花、トゥアナオ(タイヤイ=シャン族式の納豆)などをたっぷり入れた濃いめの味付けに仕上がっていて、クセはあるが病みつきになる。
ノムセンの定番で、具は肉ではなくルアットムー(豚の血を固めたゼリー)が使われているので、出て来たものを見てもビックリしないように。
唐辛子も大量に使われており、苦手な人は「辛くて食べられない」ということになるかもしれないが、あらかじめ店頭に置いてあるクーラーボックスから野菜(通常はモヤシ、キャベツ、インゲン、ボーラーパーという名のハーブが入っている)を持って来ておいて混ぜてから食べると多少は緩和される。
ちなみに、おばさんの話によるとナムギヨウのギヨウは、花の名前でもあるがタイヤイ=シャン族という意味もあるそうだ。
本当だろうか???
辛いものが苦手な人は、ゲーンキヨウワーンかナムガティを頼むのが無難だが、前者はやはり安食堂によくあるように具が肉ではなくルアットムーになっている。
なお、ノムセンはどれも1杯20THBの激安、大盛りにしても25THBだ。
フワフワ麺のノムセンは、食べても割とすぐにお腹が空くので2杯食べる、あるいはテーブルの上に置いてあるケープムー(豚皮のカリカリ揚げ)やキヨウトート(揚げワンタン)と一緒に食べてもいいだろう。
さらに無難なものを……と思うならカーオソーイも悪くない。
少しこってりとしたスープが使われているが、味は見た目ほどくどくなくペロッと食べられてしまうだろう。
ガイドブックに出ているような有名店のように洗練されていない、普通の店のカーオソーイというのはこんな感じなんだ、というのがわかるできばえだ。
1杯30THB。
清潔好きな人にはおすすめしません
ノムセンはどちらかというと貧乏人向けの料理で、なぜか日本の銭湯で使われているような背の低いイスを出してしゃがみ込むようにしてお客が食べている店を目にすることがあるかもしれないが、正直言って普通の旅行者にとっては敷居が高くなかなか食べる機会がないかもしれない。
この店の女主人はかなり昔に日本人の旦那さんがいたものの死別したそうで、ほ~んの少しであるが日本語もしゃべるし、愛想がよいのでタイ語ができなくてもあまり心配することはない。
鍋の中のスープなど、遠慮なく見せてもらってから注文するといい。
なお、店内はお世辞にもきれいとは言えないので神経質な人にはおすすめしない。
時期によっては蚊もたいへん多いので、スプレーなどの対策をしていったほうがいいかも。
営業時間は決まっていないが、だいたい朝8時ごろから夜8時ごろまで開けているようだ。
土日はお休み。
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