どんなお店?
チェンマイ料理のレトルトなどを多数販売しているタイ人には有名な土産物店(店舗はスーパーハイウェイ沿いのサーンデク交差点近くにある)のワナサナンが経営する、北東部郊外のパヤップ大学近くの第2環状道路(国道3029号線)沿いにある、大人気のチェンマイ料理レストラン。
しかし、土産物店の経営といっても日本によくあるような手抜き料理を出すようなことはまったくなく、純粋にチェンマイ(北タイ)料理レストランとして見ても間違いなく料理のレベルは非常に高い。
名前は「ラムディー・ティー・クワデーン(ลำดีตี้ขัวแดง)」という。
アクセス
店のロケーションは下記マップご覧いただければわかると思うが、市内から行く場合はサンカムペーンへと続く国道1006号線を東に進み、第2環状道路(国道3029号線)との交差点を左折して2kmほど進むと左手にパヤップ大学の敷地が見えて来るのでそれを通り越す。
するとすぐに大きな池があり道が大きくS字にカーブするその曲がり鼻のところに「V Community」という新興商業センターががあるのでそこに入って行くとすぐ左手だ。
グーグルマップで見ると、市内からだと国道118号線を進んで第2環状道路(国道3029号線)との交差点を右折したほうが近いように見えるが、中央分離帯がずっとあって店に入るためには結局国道1006号線との立体交差まで行ってUターンしなければならず、非常に遠回りになってしまう。
大通りの第2環状道路に面しているとはいえ公共交通機関が通るような場所ではないため、自前の交通手段があるかGrabなどで手配できる人以外が行ったら帰れなく恐れがあるので注意。
店の外観と店内
商業センターの中に入ったら30~40mほど進むと両脇が駐車場になった一角があり、店はその左手の壁が木で編まれたような大きな建物になる。
食事時であれば駐車場にタイ人旅行客を乗せたワンボックスカーが何台も止まっているのですぐにわかるだろう。

建物は1階が経営が同じカノムチン(タイ素麺)のビュッフェレストランになっており、ラムディー・ティー・クワデーンへは左手のスロープを昇って行く。
上がり切った正面は出島のようになった大きな丸テーブルのあるテラス席、左手は大人数が入れるパーティールームとなっている。
右手には長い外廊下がついておりテーブルがずらりと並んでいて、季節がよければここに座ってもよい(すぐ下は大きな池になっている)が、メインのスペースは廊下の右手の室内だ。
扉を入ると正面はチェンマイ(北タイ)の古い民具などがディスプレイされており、その左手に日本の学校にある体育館を一回り小さくしたくらいのスペースがある。
大人数が座れるような配置になっていることが多いが、テーブルは可動式なので少人数で行ったとしても問題はない。
床、テーブル、イスなどすべて木製で統一されており、落ち着いた空間になっている。壁際やところどころ区画を分けるために置かれている棚には入口同様古い民具がたくさん飾られており、それらを見るのも楽しい。


メニューとおすすめ料理
メニューは、一部料理は写真のついた英語併記の立派なものが用意されている。

メニューの種類は非常に多く、チェンマイ(北タイ)料理についてある程度知識がないと英語があったとしても注文するのはかなり苦労するかもしれない。
しかし、店員は人数も多く非常によく教育されており、中には英語が多少できる人もいるのでゆっくり眺めていても問題はない。
料理は何を食べても非常に洗練された上品な風味のものが出されるが、個人的に特におすすめを写真とともに紹介する。

オードブル・ムアン

ナムプリックヌム(チェンマイ唐辛子味噌)、サイウア(チェンマイソーセージ)、ネーム(発酵した生チェンマイソーセージ)、ムーヨーントート(チェンマイハム揚げ)、ケープムー(豚の皮のカリカリ揚げ)などの北タイ料理盛り合わせ。
代表的なチェンマイ料理がひと通り食べられるのでお得だが、特に4人以上の時におすすめ。
ネーム・ピックガイ・トート(発酵した鶏手羽先揚げ)

ガイヌン・ムアン(鶏肉の唐辛子ハーブ蒸し煮)

エープ・プラー(魚をスパイスペーストと卵で包みバナナの葉でくるんで蒸し焼きしたもの)

ゲーン・パクワーン(青菜の春雨入り干し魚だしスープ)

ゲーン・プリー(バナナのつぼみのスープ)

ゲーンケー・ゴップ(カエル肉のケーの花葉入りスープ)

ソムタムマムアン・サイプラーヘン(干し魚入りマンゴーのソムタム)

チンルン(ネームにハーブやスパイスを混ぜて団子状にして揚げたもの)

主食はカーオニヨウ(もち米)となるが、普通のもち米と黒もち米が用意されている。
黒もち米は穀物入りだ

それぞれの料理の一皿の量は少なめなので、4人で行ったとしたらオードブル・ムアンに料理を4~5種類、それにカーオニヨウ(もち米)を頼んでも少し足りないくらいかもしれない。
全体的に料理が出てくるのは早いので、まだ胃袋に余裕があるようなら追加でオーダーをしてもだいじょうぶだと思う。
季節が合えば、赤蟻の卵を試してみよう!
また、これはシーズンが限定(だいたい雨季前の5月から6月ごろ)されるのだが、カイ・モットデーン(赤蟻の卵)があればぜひ試してほしい。
カイ・モットデーン(赤蟻の卵)は少し太めの真っ白なお米を一回り大きくしたような形状で、表面は固いもののかむとプチッとはじけてトロッとした食感の中身が出てくる。
味はほとんどなく、イメージ的にはあん肝や白子といったところだろうか。
タイ人には非常に人気のある食材で、時期になるとタラート(市場)で普通に売られている。
料理としてはカイチヨウ・カイモットデーン(赤蟻の卵入りオムレツ)かゲーン・パクワーン・カイモットデーン(青菜と赤蟻の卵の薄味スープ)がおすすめだ。
カイチヨウ・カイモットデーン(赤蟻の卵入りオムレツ)

夜行くなら予約したほうがいい
店はいつもタイ人の観光客グループや地元の人たちで非常ににぎわっており、特に夜は予約がないと入れないほどなので、行くならランチのほうがいいかも。
定休日はなし。営業時間は10時半から22時となっている。
TEL:086-6883688
E-MAIL:lumdeetekhuadang@outlook.co.th

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