リビングとベッドルームが別々になっているより高級な「エグゼクティブルーム」のレビューはこちらをご覧ください。

どんなホテル?
ガネッシュがスワンナプーム空港乗り継ぎでバンコク市内に立ち寄り、「少しぜいたくしたいな~」と思った時の定宿にしているだけでなく、最近は乗り継ぎ以外でバンコクに数泊する時などにも泊まることが多くなってきた市内東部スクムビット通り沿いのBTSプラカノン駅前にある中級ホテル兼サービスアパートメントント。
後述するが、日本のように使えるの風呂がついていて、チェンマイの自宅にはシャワーしかない自分にとって捨てがたい設備のあるホテルとしてとても重宝している。
BTSプラカノン駅を出て10m
このホテルの大きなメリットのひとつは、抜群のアクセスのよさにある。
BTSのプラカノン駅改札を出て、エカマイ方向出口の階段を下りて地上に出たら10mも進めばホテルのエントランスだ。
スワンナプーム空港からタクシーなどではなく、エアポートリンク(鉄道)でパヤタイ駅まで行きBTSを使えば乗り換え1回でプラカノン駅まで行ける。
パヤタイ駅での乗り換えもそれほど距離もアップダウンもないので、多少の荷物があってもそれほど辛くないだろう。
空港のLeft Baggageで荷物を預けてしまって身を軽くしていれば、同じくエアポートリンクでマカサン駅で地下鉄に乗り換えアソーク駅へ行き、そこでBTSにもう一度乗り換えてプラカノン駅まで向かうことも可能で、こちらのほうが所要時間は多少短くなる。
TEL:02-3355000
WEBSITE:http://www.jasmineresortbangkok.com/
これだけ駅から近いので、部屋によってはBTSの駅と線路を真下に見ることができる。

基本サービスアパートメントなのでフロントは小さい
エントランスを入ると目の前が車寄せ、その奥がホテルの入口になっている。
ガラス扉を抜けると広々としたロビーになっており、奥の突き当りがフロントだ。


建物の大きさに比べてフロントのスペースが小さく感じられるかもしれないが、それはここがどちらかというとサービスアパートメントがメインになっているためだ。
場所柄日本人の企業駐在員や出張者なども多く、朝はスーツや作業服を着た日本人がワンボックスカーに乗って続々と出勤するという光景が繰り広げられる。
部屋へと向かうエレベーターはフロントからエントランス方向に戻った場所にあり、誰でも乗れてしまうが、カード式のキーをかざさないと降りる階には止まらないようになっており、セキュリティ面での心配はない。
エレベーターを降りて部屋へと向かう通路はカーペット敷きの落ち着いた雰囲気になっている。
日本式の風呂がうれしい客室
自分がいつも泊まるのは、一番ポピュラーな、というよりはスイートを除けばこのクラスしかないことの多いデラックスルームというカテゴリの部屋だ。
扉を開けると、濃い茶色の木を壁のところどころと床に使った16畳ほどの長方形の部屋になっている。

サービスアパートメントの造りなので、入ってすぐ左手にはキッチンがあり、流し台のほかIH調理器が設置されている。
食器やスプーン、フォークなどのカトラリー、包丁、まな板、鍋まですべて揃っているので、材料さえ購入すればすぐに自炊が可能な環境だ。


また、洗濯機もついているので、洗いたい洋服をわざわざランドリー・サービスに出す必要もない。

キッチンの上には普通のホテルと同様に電気ケトル、ティーカップ、ワイングラス、インスタントコーヒーや紅茶のティーバッグがセットされている。
飲料水は毎日2本がサーブされる。

唯一残念なのは、電子レンジが部屋によって備わっていたりいなかったりする点で、ホテルのすぐ隣の日系コンビニ(マックスバリュ)には日本式の弁当が売られているので、電子レンジがある部屋なら簡単に和食が食べられて非常に便利なのだが……。
また、トースターも部屋によってあったりなかったりする。
部屋の内部の大きな構成はクローゼットとライティングデスク、オットマンつきのひとりがけソファ、ベッドとなっている。
ベッドはツインが基本のようで、ブティックホテルのようなベッドカバーやスローといった装飾はないが、白のリネン類はもちろんきれいにセッティングされている。


クローゼットの中にはバスローブや傘、スリッパなどがあるほか、セーフティーボックスもついている。
それほど大きくはないものの、普通の旅行者であればまったく問題ないだろう。

ライティングデスクもごく普通のタイプだが、クローゼットとの間に置かれているテレビは比較的大型でDVDプレーヤーとオーディオ・スピーカーがついている。
日本人居住者が多いからだろう、テレビはNHKのほか民放も数チャンネル視聴可能だ。
この部屋の一番の特徴は、何と言ってもバスルームにある。
トイレは独立式で、洗面台もバスルームの入口前に出されているのだが、これはバスルームに入るとシャワーがバスタブの外に設置されているためだ。
言葉にするとわかりにくいかもしれないが、要はシャワーの蛇口がバスタブを出たところについているので、イスさえあれば日本のバスルームと同じようにバスタブから出て髪の毛や身体を洗ったりシャワーを浴びることができるようになっているのだ。



もしかしたら、はじめから日本人を想定顧客としてこのような造りになっているのかもしれないが、周囲にお湯が飛び跳ねることを気にせずにバシャバシャとシャワーを使うことができるというのは実に気持ちのよいものである。
チェンマイの自宅にはバスタブがないので、ここに泊まるといつもまずはバスタブにお湯を張って近くの日系スーパーから買って来た入浴剤を入れてゆったりと浸かることにしている。
日本食もある朝食
朝食は、1階のスクムビット通り側にあるレストランでとる。
日中や夜も営業しているかなり大きなレストランで、いつ行っても席には余裕がある。
天井まで届くような大きな窓があり、景色はよくないが開放感があって気持ちよく朝のひと時が過ごせるだろう。

メニューは一般的な洋食、点心などの中華料理のほかにみそ汁、カレーなどの日本食がいつも用意されている。
料理はその時によって異なるが、せいぜい2~3種類といったところで日本食で朝食を完結させるのはむずかしいものの、バリエーションが広がるので何泊かしてもあきることはないと思う。
正直、乗り継ぎで泊まるのもったいない
スクムビット通りは、BTSプラカノン駅のふたつ手前のトンローくらいまでは観光客も非常に多いが、ここまで来るとグッとローカルな雰囲気が色濃くなる。
しかし、近年はこのプラカノン、そしてもうひとつ先の駅のオンヌットあたりの開発がものすごい勢いで進んでおり、駅の周辺には新しいホテルやショッピングモールなどが次々に建設されていて、高級ブランド品を買うとかでなければわざわざBTSに乗って市内中心部まで出かける必要がないくらいだ。
しかも、中心部の家賃高騰を嫌ってこちらに引っ越してきて住んでいる日本人も多いようで、日本式のしゃぶしゃぶ・すき焼きの食べ放題レストラン、定食屋や居酒屋、日本語の通じる薬屋も近隣にある。
また、ホテルを出たところにある日系コンビニ(マックスバリュ)には日本食も多数売られており、中には値下げしたセール品があったりするので、自分はここでそれらを買い出してチェンマイの自宅に持って帰ることも多い。
プラカノン市場へも徒歩10分ほどでタイ料理の食べられる店もその周辺に多数ありタイの庶民生活を垣間見ることも可能で、何といってもBTSの駅まで徒歩0分なので普通の旅行者が泊まるにも非常に好都合だと思う。
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