昨年の雨季は異常気象で雨がほとんど降らず、この乾季は深刻な水不足に陥ったチェンマイ(タイ)。
今年も、以前の雨季に比べるとまだまだ降水量は少ない気もするが、去年のようなことはなくそこそこの雨は降っているように思う。
先日、ピン川右岸沿いの道を久しぶりにバイクで走ってみたのだが、やはり水位もかなり上がって来ていた。
これは、南部郊外の第3環状道路(国道121号線)の橋のたもとから撮影したものだが、上流のパーデートにある水門が開いていたので、より流れが速く水位も高くなっていると思われる。
市内中心部や北部だと、去年川岸に生い茂ったホテイアオイのような水草が今も水面の一部を覆っている様子が見られたりするので、それが完全になくなれば例年に戻ったと言えるのかもしれないが……
今の家に引っ越して来て2年目に入ったのだが、カラカラだった去年と雨が普通に降っている今年では同じ9月でも結構様子が異なっていて驚かされることがある。
そのうちのひとつが、雨上がりに大量に現れるコイツ!
引きで撮影した写真ではよくわからないかもしれないので、アップ(笑)
自分は虫にはまったく詳しくないのでとりあえずネットで調べてみたのだが、どうやらヤスデのようだ。
ウィキペディアによれば
一般にはヤスデは害虫と見なされているが、冤罪的な要素も多く、典型的な不快害虫である。見た目が不快なことや、踏むと異臭を発すること、
<中略>
臭液の毒性は強く、狩猟用の矢毒として用いられた記録がある。また、「味噌汁に1個体が紛れ込んだら、鍋全部が食べられなくなる」などと言われる。密封すると自らの臭液で死ぬ場合が多い。その臭液は主に危険を感じた際に敵への威嚇として体外へ放出されることが多い。外敵に襲われた際は、ムカデと異なり積極的に顎で咬むことは無く、身体を丸めて自己防衛する。
とのことだ。
普段はあまり見かけることがないのだが、雨が降ったあとは庭の土や芝生の上、ガレージなどのコンクリートの上など、ところかまわず何匹もゆっくりと動いていたりしている。
以前の市内中心部の住まいとは異なり、郊外の一軒家暮らしともなると今までには見たことがないような虫を色々と目にする機会も多く、それであまり気持ちが悪いと思うこともないのだが、コイツがたくさんいるのを見るとウィキペディアにもあるように、見た目に不快ではある。
カミさんが調べたところ、ジメジメした湿り気のある場所を好むが水は嫌いというわがままな(?)性質なのだそうで、それで雨が降った後になるとたくさん出現するのだろう。
恐ろしいのは、風も吹いて雨が降った後だ。
自宅の裏は優に2,000坪はあるかという豪邸でそのほとんどが雑木林になっているのだが、風が吹くとそこから家の敷地に葉っぱがたくさん落ちて来る。
この落ち葉をめくると……
さすがに、これには男の自分でも「ギャ~ッ」と叫びたくなったのだった。
普段であれば、出てきたミミズや虫などを食べるためだろう雨上がりになると庭に降りて来るたくさんの鳥たちも、異臭を発するからなのか見向きもしないようだ。
動きはにぶいし、こちらを攻撃してくるわけでもなく毒もないとのことなのでこのまま放置しているのだが、そうすると何日かすると今度は陽に当たって逃げ遅れた奴の死骸が目につくことになる。
まあ、それでもそのまま放置なのだが(笑)
あと、一番困るのは、バスルームの排水口から上がってくるのだろう、たまに家の中にも入って来てしまうのだ。
その場合はさすがに放置、というわけにはいかないので、ほうきとチリトリで拾って外に捨てている。
家の中でうっかり踏んづけたりして異臭を発したら嫌なので、夜寝ている時にトイレに行く時なども必ずいったん灯りをつけて床を確かめてから歩き出すことにしている。
幸いまだ異臭を感じたことはないのだが、いったいどんなニオイがするのかちょっと興味もあったりする。
が、そんなこと言えるほど生やさしいものではないのかな???
ともあれ、虫に限ったことではないのだが、色々なことで南国チェンマイ(タイ)の自然の豊かさを感じることが多い郊外での暮らしだ。
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