場合によっては現状とそぐわない可能性がありますのでご留意ください。
どんなホテル?
マレーシアの首都クアラルンプールのほぼ中心部、チャイナタウンのはずれにある中級ホテル。
規模はそこそこ大きいが、できてから年数がたっているようでホテル内は歴史を感じさせるクラシカルな雰囲気だ。
が、逆に最近できたホテルのように機能性や効率を追求した造りになっておらず客室はゆったりとしており、落ち着いた滞在ができるのでおすすめだ。
チャイナタウンにある中級ホテルを探して見つけたアンカサホテル
前回、といってもはるか昔の36年前になるが、クアラルンプールを訪れた時には、チャイナタウンのど真ん中にある旅社に滞在した。
廊下を仕切る壁の上部が格子状になった開放感たっぷりの部屋で、朝早くお年寄りが「ガラガラ~ッ、ぺ~ッ」と豪快に口をゆすぐ音で目が覚め、外では歩道に出た屋台のイスに片膝を立てて飯をかき込む人の間をぬうようにフラフラと街を散策した。
タイ化された(?)バンコクのヤワラートとは異なる、圧倒的なチャイニーズ・パワーに酔っているうちにあっという間に時間が過ぎていったのであった。
今回、久しぶりにクアラルンプールをたずねるにあたって宿はやはりチャイナタウンにしようと思ったのだが、予約サイトで調べてみると安宿しか見あたらない。
歳をとってしまった現在、さすがにバックパッカー時代のようなことはできないので、「じゃあ、なるべくチャイナタウンに近い中級ホテルを」と調べて探しあてたのが今回宿泊したアンカサ(AnCasa)ホテルだ。
チャイナタウンの東のはずれに位置し、プドゥラヤ・バスターミナル、LRTランパン線とスリ・ペタリン線のプラザ・ラキャット駅から徒歩で数分のところにあるこのホテルはそれなりに名が通っているようで、KLセントラル駅のタクシーカウンターでは一発でわかってくれた。
TEL:03-20266060
WEBSITE:https://www.ancasahotels.com.my/kuala-lumpur/
20~30年前のバンコクのホテルのような雰囲気の客室
ホテルに着くとベルボーイが荷物を持ってくれ、広々としたロビーでチェックインを済ませて案内されたのは、12階の部屋であった。
今回はデラックスルームを予約していたのだが、中に入った第一印象は「結構古いなあ」。
一言でいえば、20年くらい前の高級ホテルという感じだろうか。
客室はこんな感じ
ベッドもフレームは年季が入っているがマットレスはへたってはおらず、寝心地は悪くなかった。
ベッドの向かい側にはクラシカルなビジネスデスクが設置されている
最近のホテルは普通壁際にデスクが作られていて、このような独立した大きなものがあるのは高級ホテルのエグゼクティブ・ルームくらいだろう。
ダイニングチェアのような背もたれなどが可動しないイスだったので使い勝手はあまりよくはなかったが、自分はノートパソコンを持って来ていたので、広いデスクは作業がしやすくて助かった。
それとは別にベッドサイドにもクラシカルなチェアがある
テレビや冷蔵庫、ティーセットなどはタイのホテルとほぼ同じ
クローゼットの中には、セーフティーボックスとアイロン&アイロン台
アイロンは使わなかったのでわからないが、それ以外の設備はメンテナンスはしっかりされておりまったく問題はなかった。
なお、マレーシアはコンセントが3つ又のBFタイプなので、電圧が適応していても日本やタイの電気製品はそのまますぐには使えない。
が、このホテルはフロントで変換プラグを5MYR(約40THB)のデポジットで貸してくれる。
なので、自分のように変換プラグを持って来ていなくてもあわてて買いに行く必要はない。
自分が泊まった部屋は北向きだったので、部屋からの眺めが素晴らしかった。
眼下ににぎやかな通りとモノレールに歴史を感じさせる教会、遠くにはKLタワーとペトロナス・ツインタワーが臨め、特に夜景はタイに比べるとかなりエキゾチックであった。
バスルームも年季が入っている
チェンマイの家にはバスタブがないので早速風呂に入ろうとお湯を溜め始めたのだが、残念ながら出始めはお湯が少し赤く濁っていた。
ただ、少し出していたらきれいなお湯になったので大きな問題ではなかったが。
アメニティも一通りのものは揃っている
インド料理が充実している朝食
写真を撮り忘れてしまったのだが、朝食はこのクラスのホテルにしてはかなり充実していた。
洋食や中華料理もあるが、宿泊客が多いのかインド料理の品揃えが特に豊富で、滞在中は朝からカレーを力いっぱい食べてしまった(笑)
卵料理もオーダーで作ってくれるのも個人的にはポイントが高い。
市内観光にも非常に便利なロケーション
チャイナタウンのすぐそばなのでそちらはもちろん、セントラル・マーケットやムルデカ・スクエアとドームと時計塔が有名なスルタン・アブドゥル・サマドビル(旧大英帝国連邦事務局)といった市内中心部の観光スポットまではいずれも徒歩で10分以内でアクセス可能なほか、クアラルンプールで最もオシャレなエリアでショッピングモールが集まっているブキット・ビンタンも30分ほどなので、散策がてらブラブラ歩いていくのにちょうどよい距離だ。
クアラルンプールのホテルは、全体的にバンコクに比べると割高な印象があるのだが、このアンカサ・ホテルは値段相応の中級ホテルとして十分利用価値があると感じた。
ちなみに、予算に余裕があってもっときれいなホテルに泊まりたいのであれば、ブキット・ビンタンのすぐそばにある「メルキュール・KL・ショーパレード」がおすすめだよ。
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