チェンマイでは、街を歩いていると崩れかけたチェディ(仏塔)や半分土に埋まった楼門が、打ち捨てられたようにたたずんでいるのをよく目にする。
タイ語では「ワット・ラーン」(วัดร้าง ワット=寺院 ラーン=捨て置く、荒れる)と呼ばれるこうした廃寺には、かつて数多くの人が訪れ、現在のワット・プラシンやワット・スワンドークのように栄華を誇っていたものもある。
ここでは市内にある観光客でも行きやすい廃寺を紹介する。
できれば朝早くか夕方に行き、静寂に包まれた中で「ワビ・サビ」にも通じるような雰囲気を味わってほしい。
きっと、それまでとはまた一味違ったチェンマイの魅力が感じ取れるはずだ。