どんなホテル?
チェンマイ市内やや南部のチェンマイ空港にもほど近い場所にあるホテル。
チェンマイでも珍しい総チークづくりで、音が響くためホテル内で大きな音を立てるのが禁止されており、客室数が少ないこともあって落ち着いた雰囲気で滞在することができる。
ブティックホテルを名乗ってはいるものの、それほど高級感はなく日本の安いビジネスホテル並みの値段で宿泊できるのも魅力。
観光には少し不便なのがデメリットだが、大型ショッピングセンター、近年オープンした食べ物屋台がたくさん出る夜市、旅行者でにぎわう土曜歩行者天国などは徒歩圏内。
また、空港が近いため早朝便でチェンマイを発つ場合の前泊用として利用する人も多い。
ロケーション
ホテルの建っている場所は、チェンマイが初めての人にとっては少々わかりにくいかもしれない。
エアポート・プラザ(ショッピングセンター)のあるエアポート交差点角からマヒドン通りを西(空港とは反対方向)に立体交差に沿って200mほど行き左折して、ソイ(路地)に入り100m、もしくは同交差点からティパネット通りを北に250mほど進みソイ(路地)を右折して150mくらいのところにある。
どちらの方法でもソイは交差点から行くと最初の路地になり、また入口に案内看板が出ているので迷うようなことはないだろう。
ソイ(路地)は小さなオフィスや廃品回収業者の作業場などがある程度でホテルの前は広大な空き地になっており、夜遅くは人通りもなく多少不安になるかもしれないが、危険を感じるようなことはない。
チェンマイ空港から約2kmほどで、渋滞していなければ車なら5分もかからずに着く。
TEL:053-904444
WEBSITE:http://www.baanusabaihotel.com/
ホテル概観
ホテルの建物は、通りから見ると幅30mほどの濃い茶色に塗られた総チークづくりになっており、重厚感がある。
タイ風の屋根のついたエントランスから中に入ると広々としたロビーがあり、中央に木製のイスとテーブルが置かれ、左手が朝食会場のレストラン、右手がフロントになっている。
客室数が14と少ないのでフロントもこじんまりとしておりスタッフが2人いる程度だ。
ロビー奥はプールになっており、その右手の建物がメインの客室棟になっている。
客室は、テラスから直接プールに入ることができる1階の「デラックス・プール・アクセス」と2階の「スーペリア・プール・ビュー」に分かれている。
ロビーこそ床がタイル張りになっているが他は客室のシャワーブースを除いてすべてチーク製になっていて、ロビーの奥に部屋番号が書かれた下駄箱が置いてありそこで靴を脱いで中に入っているサンダルに履き替えて客室に向かうという珍しいスタイルになっている。
木の床で音が響くため、フロントや客室内などには「大きな音を立てないで」という注意書きが出ていたりしていて、ホテル内部は非常に静か。
普段はやかましくてうっとうしい限りの中国(本土)人もここでは静かにしているように感じられた(笑)
階段を上がると、向かいの広大な空き地(荒地)を望む12畳ほどのホールがあり、木製のイスとテーブルが置かれている。
東に面しているので午前中は陽が当たって暑いだろうが、夕方などには開放的な雰囲気に包まれている。
ホール右手は1階ロビーの上になり、ここにも客室がある。
客室
自分はプールに対する執着がないので、2階にある「スーペリア・プール・ビュー」に宿泊することにした
今回用意された部屋は、ホールから左のメインの客室棟の一番奥の部屋であった。
木製の扉を開けて最初に感じるのはチーク材の持つ独特の質感だ。
なかなかうまく言葉では表現できないのだが、他の木材とは異なる高級感、存在感がありながら決して重たすぎたりでしゃばったりしていない。
昔の人々がこの木に魅せられた気持ちが客室に入った瞬間に少しだけ理解できたような気がした。
床はピカピカに磨き上げられており、ほこりっぽいチェンマイで毎日この状態を保つにはかなりの労力をかけなければならないだろう。
部屋に入ると、左手がバスルーム、奥がベッドスペースになっている。
インテリアもすべて木でできており、ベッドは天蓋つき。
イスとテーブルのほか、ライティングデスクもある。
冷蔵庫にはビールやソフトドリンクなどが入れられているが、かなり良心的な価格設定になっている。
一番近いコンビニでも歩いて6~7分かかるところにあり、しかも交通量の多い大通りを渡らなければならないので、この値段であればわざわざ買いにいくこともないと感じた。
なお、ミネラルウォーターは無料で2本が毎日サーブされる。
ほかにはセーフティーボックス、クローゼットの中にはワッフル生地で着心地のよいナイトウェアなど、必要なものはひと通り揃っている。
部屋の奥の窓の先はテラスになっており、やはり木製のイスが2客とテーブル、灰皿に物干しラックが置かれている。
テラスの向かいは大きな給水塔のついた従業員用の作業棟になっており景色は決してよくなく、また大通りの車の騒音も多少聞こえてくるが、それでもシャワーを浴びた後にのんびりとくつろいだりすことができる。
バスルームは多少狭い感じがするが、湯沸し器付きのシャワーブースは湯量・温度とも十分。
シャンプー、コンディショナー、シャワージェルが備えられており、ドライヤーも置かれている。
値段から言ってもさすがにバスタブはないが、ぜんぜん困ることはない。
朝食はイマイチ
朝食は、ロビーのフロント向いのスペースで取る。
レストラン、と呼べるようなものではなく(おそらく朝食の時間帯以外は営業していないものと思われる)、質素なテーブルとイスが4つほど置かれているだけだ。
部屋数が少ないので料理はビュッフェではなく、前日に外出から帰ってきてルームキーを受け取る時に4種類の料理が載ったメニューが提示されて、時間とともにオーダーするようになっている。
卵料理にベーコン、ハムなどが添えられた洋食とチョーク(米粒のないお粥)などのタイ料理があるが、チョークはもしかしたら水の加減を間違えたのか、まるでオートミールのようなドロッとした糊のような状態のものが出てきて、これは正直いただけなかった。
ほかの洋食も全体的にシンプル、というか質素な感じで、部屋の値段相応と言えば言えなくもないが、建物や部屋の雰囲気とは少々釣り合いが取れていないような気がして残念だった。
観光には少し不便だが……
エアポート交差点のはす向かい、歩いて5~6分のところには土産物屋街や多数のレストランを併設した巨大ショッピングセンターのエアポート・プラザがあるほか、ツアー客が多く訪れるカントーク・ディナーのオールド・チェンマイ・カルチュラル・センター、そしてその隣には近年オープンして食べ物屋台を中心に大変にぎわっているカード(チェンマイ語で市場のこと)・マニーという夜市も出るので食事や買い物にそれほど不便を感じることはない。
また、土曜の夜に開かれるウアラーイ通りの歩行者天国にも楽々徒歩でアクセス可能(入口まで10分ほど)だ。
お濠の中のワット(寺院)・プラシンまでは2.5kmほど、ナイトバザールまでは約3.5kmと主要観光スポットまで歩いていくのは少々厳しい。
が、ホテルでは自転車を無料で貸してくれるのでうまく利用するといいだろう。
便の都合で早朝に空港に向かいたい、という場合には無料で送ってくれるサービスもある(要予約)。
ロケーションを考えると、チェンマイが初めての人には向かないかもしれないが、チェンマイが何回目かでもう主要な観光スポットには行かなくてもいい人や、外国人がうようよしているような雰囲気が好きではない人にはおすすめできる。
特に、チークの木の感触に包まれたホテルに泊まる、という経験はここチェンマイでもなかなかできないので、その点だけでもおすすめするに値するホテルであることは間違いない。
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