どんなホテル?
チェンマイ中心、お濠の中の旧市街のチェンマイ門にほど近いところにある高級ブティックホテル。
現在、この一帯には乱立気味とも思えるくらい次から次へと同じようなホテルがオープンしているが、その中では比較的歴史が古い宿だ。
ちなみに、ホテル名のコチャシー(คชสีห์)は、古代インドの大長編叙事詩「ラーマーヤナ」に登場する象の鼻にライオンの頭を持つ動物(象獅子)に由来している。
ロケーション
このホテルの最大のアドバンテージはロケーションだと言ってもいいだろう。
チェンマイ門からだと、プラポクラウ通りを入ってすぐに一方通行の細い道に右折、するとすぐラーチャパキナイ通りにぶつかるので左折して200mほど行った右手にある。
日曜歩行者天国が開かれるラーチャダムヌン通りからでも500mくらいだ。
TEL:053-281950
WEBSITE:http://www.kodchasri.com/
少しガラ~ンとしているロビー
ラーチャパキナイ通りとそこから伸びるラーチャマンカー通りソイ3に沿って真っ白な壁に木製の窓や屋根飾りのついた建物がある。
ラーチャパキナイ通りに沿った部分はあまり幅がなく、看板を脇に従えた3段ほどの階段のついたコロニアル風のエントランス部分がほとんどを占めているが、ソイに沿ってその奥にずっと建物は続いており、3台分の駐車場をはじめかなりの長さがある。
敷地はものすごく複雑な形をしていると思われるが、ホテルの正面に向かって右手にある60~70mほどの距離のソイの突き当りの門の先が裏庭兼駐車場となっていて、その奥にも建物があることから推測すると優に1,000坪はあるのではないだろうか。
正面玄関から建物の中に入ると、少しガラ~ンとした印象のロビーがあり、左手が朝食会場のレストランとなっている。突きあたりがフロントカウンターで、チェックインの手続きを行う間ウエルカムドリンクと冷たいおしぼりがサーブされる。
自分が宿泊した時にはアンチャン(バタフライピー=蝶豆の花)で色がつけられた鮮やかな青い水だった。
凝ってはいないが、シンプルで使いやすい客室
全部で39ある客室は、この建物のレストラン部分のの2階、フロント脇を抜けた先の右手、さらには突き当りとその右奥にいくつかの棟に分かれて配置されている。
今回は、このホテルで一番部屋数の多いデラックスルームに宿泊したのだが、フロント脇の通路をプールを左手に見ながら進んだ突き当りにある専用のエントランスの階段を上がったところの半分独立したような部分であった。
正面は普通の南京錠でロックする両開きの木製の扉とその左右にこれまた木製の扉が付いた小窓になっている(タイトル下の写真)。
この部屋の窓はこの小さなものだけで、開放感という点ではやや劣る。
以前宿泊したラチャマンカなど他のブティックホテルでもこのような部屋は結構多いが、ここには大きな窓のあるデラックスルームもあるようなので、希望があればチェックイン時に告げたほうがいいだろう。
扉を開けると、15~16畳ほどのベッドルーム、その奥に部屋と同じ幅で奥行き2~3mほどの細長いのバスルームがある。
部屋はダブルベッドにサイドテーブル、リビングチェアとテーブル、ライティングデスク、バッグなどを置く背の低い台というシンプルな配置となっている。
すべて木製のものが使われていたりタイ風の絵がいくつも掛けられていたりするが、個人的にはロビー同様少しガラ~ンとした印象を受けた。
ライティングデスクは机面とドリンク置きを引っ張り出して使うタイプのもので、パソコンを広げたらそれだけでいっぱいになってしまう程度の大きさしかなく、部屋で仕事をしたりするのには向いていない。
そのほかはクローゼットやセーフティーボックス、冷蔵庫、電気ケトルに無料のお茶やコーヒー、ミネラルウォーター(客室とバスルームに毎日2本ずつ)などごく一般的なホテルと同等の設備が備わっている。
なお、デラックスルームのバスルームにはバスタブがなくシャワーだけとなっている。
シャワーブースは広く清潔でまったく問題はないが、バスタブがないと……という人はエグゼクティブルーム以上のクラスの予約が必要だ。
シャンプー、ボディソープをはじめ綿棒などのアメニティも一通り揃っている。
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広々していて開放感のある朝食会場
朝食はホテルに入ってすぐのロビー左手にあるレストランで、ビュッフェスタイルとなる。
洋食が中心でメニューはかなり豊富。
パン、シリアル、パウンドケーキなどのバリエーションもかなり充実しているほか、卵もちゃんとオーダーを受けてから焼いてくれるスタイルになっている。
従業員の愛想もよく、自分が宿泊した時にはあまり客が多くなかったこともあってか、何も言わなくてもコーヒーのお替りも持って来てくれたりしてくれた。
店内も広々としていて開放感があり、気持ちよい朝のひと時を過ごすことができるだろう。
敷地奥には小さなミュージアムもある
宿泊棟を抜けた先、ホテルの敷地の一番奥にはソファやロッキングチェア、さらには書籍や雑誌などが置かれた、広々というよりは殺風景な感じのプレイエリア(?)があるが、全体的に清掃などのメインテナンスが行き届いていないようで正直言ってあまりリラックスできるような状態ではないのが残念だ。
さらにその奥は裏庭兼駐車場になっていて、ここはホテルの正面向かって右手にあるソイの突き当りの門の中にあたる。
エントランス前の駐車場が3台分しかないため、そこがいっぱいの場合はこちらに駐車することになるが、ソイの道幅は狭く途中にゲストハウスのバイク駐輪場があって通りにはみ出して止められていることも多く、運転には注意が必要だ。
駐車スペースの端には、北タイ様式の1階が白い漆喰風、2階が木造の小さな建物がある。ここはミュージアムとなっており、中にはおそらくオーナーが買い集めたと思われる食器や調理器具といった古い家庭用品、仏像などが大量に置かれている。
日中は扉が開け放たれており自由に中に入れるので時間があったらのぞいてみるといいだろう。
説明書きがないので、知識がないと何だかわからないようなものもあるが、じっくり見てみると結構楽しめる。
ほかに、5~6台の器具が並べられたガラス張りのジムもプール脇に用意されている。
これらを組み合わせれば日がな一日ホテル内でのんびり過ごすこともできるだろう。
抜群のロケーションで初チェンマイの人にもおすすめ
通りからの外観は正真正銘のブティックホテルだが、全体がしっかりと造りこまれているわけではなく、内部はどちらかというとモダンな雰囲気があり機能的にできている。
お濠の中にあるのでお寺などの観光はすべて徒歩圏内、というだけでなく、ローカルな雰囲気たっぷりのチェンマイ門市場やその前に夜になると出る屋台街、土曜日のウアラーイ通りの歩行者天国にも楽々徒歩でアクセスできる点は大きなアドバンテージだと思う。
デラックスルームにはバスタブないことに留意すれば、特にチェンマイが初めてという人は候補に入れる価値のあるホテルだ。
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