トヨタ車ディーラーから点検を促す電話が来た
チェンマイでの日常生活で愛用している自動車を購入したトヨタディーラーのサービスセンターから電話があり「車を購入してから3年になるので、点検を受けに来てください」と言う。
すっかり忘れていたが、もう3年になるのか……
前回電話がかかってきた時は走行キロ数を聞かれたので答えたら「少ないので、まだいいですね。*****kmになったら連絡をください」と言われたのだが、今回は走行距離とは関係なく購入後の期間で受ける点検らしい。
ともあれ、オペレーターと話をして予約を入れることにしたのだが「予約時間の15分前くらいに来ていただけると、その後がスムーズに行くのでぜひ早目にお越しください」と言われた。
チェンマイではレストランをはじめ色々な場所で予約を入れたことがあるがそんなことを言われたのは初めてで、タイ人はあんまり時間に正確ではないというか平気でドタキャンをしたりするので釘を刺すためなのか、他意はなく本当にそうだからか言ったのか真意をはかりかねたのだが、とりあえず言われた通り予約時間の15分くらい前に着くように家を出た。
そういうところは、やっぱり自分は日本人なのだ(笑)
ディーラーのサービスセンターの駐車スペースに車を止めると、ユニフォームを着た受付係の男性がナンバーを確認して、棚のようなところからあらかじめ準備しておいたのだろう書類をサッと取り出して、キーを預かってからオフィスの中へと案内してくれた。
いつ来ても、この辺のキビキビした手順はやはり日本の自動車メーカーのディーラーだなあ、と感心してしまう。
もしかしたら、日本のオペレーションを取り入れて従業員教育もしているのだろうか?
席につくと、冷たい水がサッと出てきた。
受付スペースは、イスがズラリと並んだ天井が高くて気持ちのよい空間だ。
すぐに席に案内してくれたのとは別のスタッフが来て、点検の受付手続きを始めた。
点検の内容や手順についてひと通り説明を受けると、スタッフは隣に併設されているカフェの無料ドリンク券をくれ「点検が終わるまでカフェでお待ちください。終わったらスマホに電話しますね」と言ってニコッと笑った。
「お願いします」と言って受付カウンターの席を立ち、隣のカフェスペースへと向かう。
コーヒーマシンなどが置かれた中央の円形カウンターでドリンクを注文し、受け取ったら空いている席に座ってのんびりと車検が終わるのを待つ。
日本では、普通は家まで車を取りに来てくれるので自らがサービスセンターに出向くようなことはめったにない。
なので、このようなカフェが併設されていることはおそらくないだろう。
少なくとも、自分が行くところにはない(メニューを見せられ、選んだドリンクを持って来てくれるサービスはある)。
このほかにも、セルフサービスの飲み物が用意されている。
カフェ併設の待合いスペースからは、工場内を見渡すことができる。
車のメカとかに興味があれば見ていても飽きないのだろうが、自分はそういう方面にはまったく疎いのですぐに退屈してしまい、サービスセンターの隣にあるショールームのほうに行ってみた。
ちょうどフェアをやっており、お客が結構いた。
もちろん買うつもりはまったくないのだが、展示されている自動車を眺めてパンフレットをもらった。
ショールームもあきて、再びカフェにもどってボ~ッとしていたら、先ほど受付をしてくれた男性スタッフが「点検が終わりましたのでこちらにどうぞ」と迎えに来てくれた。
受付時には電話で教えてくれると言っていたので番号を伝えたのだが、なぜか直接呼ばれた。
再びカウンターの前に座ると、点検の結果を説明してくれた。
タイヤの溝の深さなど、数値で示せるものはキチンと点検結果表に記載されており、そうでないものは「問題なし」のところにレ点でチェックが入っていて、それらを示しながらひとつひとつ説明してくれるので安心感がある。
中には自分のタイ語能力ではさっぱりわからないものがあったが、まあ家に戻ってから辞書とかで調べれば何とかなるだろう。
説明を聞き終わり料金を支払うと、前に止めてある車まで案内してエスコートしてくれた。
受付時に洗車(無料)もするか聞かれやってもらうよう頼んでおいたので、車の内外ともピカピカだ。
スタッフがドアを開けて、恭しく見送ってくれる。
レクサスじゃあるまいし、何かちょっと気恥ずかしい思いをしながらディーラーをあとにしたのだった。
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