夏前の一時帰国は買い物が楽しい
自分はだいたい半年に1度所用のため日本に一時帰国しており、そのたびごとにいろいろなものを買い出ししてチェンマイに持って帰るのだが、この時期はチェンマイでの暮らしに向いている夏向けのアイテムが色々と出ていて、ショッピングがとりわけ楽しい。
熱帯気候に属するチェンマイ(タイ)は、基本的には気温も湿度も日本に比べて高いので、湿気・暑さ対策グッズを持って帰って来れば、生活がより快適になる。
その手の商品は見るだけでも楽しくて、東急ハンズ、ビバホームなどのホームセンターはもちろん、インテリアショップやスーパーマーケットなども一通り回るのだが、さすが日本、実にたくさんのアイデアあふれた、あるいは機能に工夫をこらした湿気・暑さ対策モノが販売されている。
気がつくと「あれもほしい、これもあったらいいなあ」と思う商品がありすぎて、いくらお金があっても足りないし、第一全部をスーツケースに入れることはできないので、毎回店頭でウンウン悩みつつ財布やスーツケースの空きスペースと相談しながら買うものを絞っている。
今回はニトリの「Nクール」寝具を買い換えた
これまでたくさんの夏向け商品をチェンマイに持って来ているのだが、特に10年ほど前に購入したニトリの「Nクール」冷感寝具は最も役に立っているもののひとつでほぼ1年じゅう愛用している。
が、さすがに長期間毎日使い続けていたら生地が少しくたびれてきてしまった。
このところ日本にいる時間の長いカミさんの話によれば、この手の冷感寝具も毎年少しずつ改良が加えられていて「あなたが昔買ったものとは格段の違いかも」と言うので、さっそく買い換えることにした。
ちなみに、ユニクロのエアリズムのインナーも暑いチェンマイでは大活躍しており毎年追加購入(チェンマイにもユニクロはあって買うことはできるのだが、日本の価格の1.5倍以上する)しているのだが、年ごとに少しずつ生地の質感が変わったり縫製がよくなったりと機能がアップしているよね。
日本では、この時期ニトリだけでなくさまざまなホームセンターやスーパーマーケットなどが競って冷感寝具を売り出しており、自宅のそばにあるそうした店舗にはそれぞれオリジナル(プライベートブランド)の商品がド~ンと展示されている。
ほかの買い物ついでにそうした店舗も見てみたのだが、値段の安いのだがそれなりの質感だったり、クオリティはそこそこでも色味や柄が自分の好みに合わなかったりといざ買おうとするとなかなかむずかしい。
なので、自分が買いに行ったのは今回もニトリだ。
店内に入ると、冷感寝具のコーナーが一番いい場所を占めていた。
自分がほしいのはタオルケットなのだが、これ以外にもさまざまな寝具……だけなく、何とペット用のクッション(ベッド)まで売られていてビックリしてしまった。
ニトリの冷感寝具は「Nクール」というブランド名がついているのだが、さらにそれが「Nクール」、「Nクールスーパー」、「Nクールダブルスーパー」に分かれていて冷たさや機能がアップしていく。
タオルケットは「Nクールダブルスーパー」はなく2レベルからの選択だったが、それでも自分が暮らしているチェンマイではたぶん最もおしゃれな家具・インテリアショップのひとつで寝具の品揃えも充実しているサーンデック交差点近くのIndex Living Mallでさえこういう機能性商品はないので、文句は言えない。
で、熱帯のタイで使うのであればもちろん冷感機能が高いほうがよいので、「Nクールスーパー」のこの2点を購入した。
タオルケットと枕カバーだ。
本当にヒンヤリする! そして抗菌防臭加工済み
パッケージについていた表示。
どちらの商品もリバーシブルになっている。
左の色の濃いほうが接触冷感生地、右側がパイル生地になっていて、多少冷え込む時期であってもパイル生地側を使用すればチェンマイ(タイ)ではこれ1枚でほぼ1年じゅう過ごせる。
冷感生地は、ナイロン65%、レーヨン30%、複合繊維(ポリエステルとナイロン)5%で構成されており、触れた部分から生地へ多くの熱が移動することで「冷たい」と感じる特殊な素材になっている。
しかも、抗菌防臭加工がされているので言うことなしだ。
チェンマイ(タイ)に住んでいると、寝具に限らず色々なものに知らず知らずのうちにカビが生えてしまったり、ニオイがついてしまったりすることがよくあるので、抗菌・防臭加工は特にうれしい。
日本で売っている商品だと、「こんなものにまで必要なの!?」と思うものがあるくらい当たり前に付加されている機能だけど、チェンマイ(タイ)では意外に見あたらないんだよな。
もちろん、洗濯機でジャブジャブ洗える(ネットに入れて洗うことが推奨されている)。
チェンマイに戻って、早速ベッドの上に広げてみた。
右上の折り曲げて見せている裏側(肌にあたるほう)が冷感生地で、広く見えているのがパイル生地だ。
何となくシーツと色合いが今ひとつマッチしていない気もするが、まあ誰かが見るわけじゃないから……
冷感生地だけをアップにするとこんな感じだ。
初めて店頭でこのサンプル生地を触った時には「サラッとしていて寝心地はいいかな……」くらいの印象だったが、購入してベッドに広げ身体全体にかけてみるとまったく印象が違った。
本当に、ヒンヤリする!!!
なかなか言葉では表現しきれないのだが、とにかく触った瞬間本当にヒンヤリするのだ。
仕組みとしては、熱伝導のよい生地を使うことによって身体が熱くなっていてもその熱を逃がしやすくしてタオルケットから冷えて来るので、いつまでも冷たいという感覚が続いていくということらしい。
特に、最初にタオルケットをかけた直後はヒンヤリの感じかたが強いので、眠りに入りやすくなるようだ。
おかげですぐ寝てしまうので、ベッドに入ってから読んでいた本がぜんぜん進まなくなってしまったのは誤算だったが。
自分は、チェンマイ暮らしではどんなに暑くても寝る時にはエアコンを切ってベッドに入るのだが、この冷感寝具を使うようになってから夜中になっても暑苦しくて眼がさめる、ということがほとんどなくなってしまった。
本当に、すぐれものなのだ。
反対のパイル生地もまたサラッとしていて肌に貼りつく感じがまったくなく、寝心地がよい。
もともとは暑く感じる時期限定で使うつもりだったのだが、冷感生地側とパイル生地側とをうまく使い分けたら、特に冷え込む1年のうちの10日ほどを除けば一年を通して使えた。
枕カバーはこんな感じになった。
枕は、肩こり防止用にちょっと特殊なものを日本から持って来て使っているのだが、首にこの冷感寝具がちょうどフィットして実にひんやりとして気持ちがよい。
チェンマイ(タイ)暮らしの人に超おすすめ
改めて新しいものと使い比べてみると、「やはり10年間も使い続けていたものはだいぶヘタってたんだなあ……」というのを実感した。
日本で売られている便利グッズ、快適グッズをこれまでいろいろとチェンマイに持って来たが、中にはチェンマイでの生活スタイルにうまくマッチさせることができず「これは失敗だった」と思うようなものもあった。
が、このニトリの「Nクール」冷感タオルケットと冷感枕カバーは値段もそれほど高くなく、チェンマイ(タイ)に限らず暑い場所で暮らす人には絶対のおすすめだと思うよ。
今から酷暑期が来るのが楽しみだ、とまでは言わないけど(笑)
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