プレーの見どころは城壁に囲まれた旧市街周辺に固まっている
今回のプレーの旅、予定では街に滞在するのは実質丸2日なので、初日は市内観光、翌日は郊外のスポットを見て回ることにした。
プレーの街は、チェンマイ、というよりもどちらかというとラムプーンに似たこじんまりとした城壁(もうほとんど残っていない)に囲まれた旧市街の内部とその周囲に見どころが点在している。
その範囲はせいぜい1km四方なので、その気になれば歩いて見て回ることも十分可能だが、自分たちはチェンマイから自動車で来たのでそれを使って観光した。
多くの観光スポットには駐車場が併設されているほか、チェンマイと違って車が少ないので路上に駐車しても問題のないところがほとんどだ。
街で一番大きなチーク造りの家バーン・プラタプチャイ
まず最初に行ったのは旧市街の南西外側にある、かつてチーク貿易で栄えたプレーの街にいくつか残っているチーク造りの家の中で最も有名な「バーン・プラタプチャイ(บ้านประทับใจ)」だ。
TEL:054-511282
WEBSITE:https://www.baanpratubjai.com/
家の中にある説明書きによれば
「感銘を受けるすばらしい家」というような意味のバーン・プラタプチャイは、別名バーン・サオローイタン(100の柱が立ち並ぶ家)とも呼ばれている。
その名の通り、樹齢300年以上の丸太が130本以上使われて建てられた北タイ風の大きな家で、キッチャ・チャイワナカップ氏によって建設された。
しかし、家自体はそれほど古いものではなく建設が始まったのは1972年、完成までは約5年の月日を有した。
公開が始まったのは、1985年だ。
敷地の中には9軒の家が建っており、内部の柱にはさまざまな彫刻や飾りが施されている。
とのことだ。
敷地内にある9軒の家すべてが見学可能なわけではなく、また基本的に家の構造体である柱などの木材が見どころのため内部は何となくガラ~ンとした印象を受けるが、小さなギャラリーのようなものも作られている。
ちなみに、家にいた係員のような人の話では、現在タイ国内では樹齢50年以上のチークの木については特別な許可があれば伐採が認められているので、今でもこのような家を建築するのは理論的には可能であるが、プレー県内の樹齢50年以上の木はすべて切られてしまっていてもう1本も残っていない(!)ので、事実上不可能なのだそうだ。
チェンマイでは、このような大きさの総チーク造りの家というのは見たことがなく、さすがチーク産業で栄えた街、プレーならではの見どころだという気がする。
外観・1階・2階とじっくり見てみよう
バーン・プラタプチャイは入場料を徴取して内部を公開しているので、全体的に手入れも行き届いており気持ちよく見学ができる。
駐車場に車を止め、木製の門をくぐって中に入ると、ちょっとした木立のようなものが見えて来る。
敷地を進んでいくと、北タイ様式の建物がいくつか見える。
内部を公開しているメインの建物はこんな感じ。
基本的な構造は高床式だが、現在は1階にもタイルの床を敷き一般住居のように改造しているようだ。
ずらりと、太いチークの柱が立ち並んでいる風景はなかなか壮観だ。
柱の最下部には木彫が施されなかなか手の込んだ造りになっているのだが、床に近い部分がペンキでアバウトに安っぽく塗られてしまっているのがなんとも残念。
もう少し、細やかな作業はできなかったのだろうか……
柱の間には、ところどころ立派なチーク材の家具が置かれている。
ガラ~ンとした印象(もともとは高床の下だったのだから当然だが)を受ける1階に比べると、2階はみどころが豊富だ。
まずは階段を登る。
階段を登りきると、長い廊下が続いている。
2階の床にはチークが敷きつめられ、その独特の質感を足からも感じることができる。
もし靴下を履いていたら、ここではぜひ脱いで素足になって中を歩いてみることをおすすめする。
2階はいくつかの小さな部屋に分かれており、ところどころに古い民具などがディスプレイされている。
一角はプレーの特産品などを販売するスペースになっている。
値段も手ごろなので、お土産が必要ならここで買い物をするのも悪くないと思う。
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