12月のある日、市内中心部からやや南に行ったところにあるチェンマイ・ジムカーナ・クラブで、「タイランド・インターナショナル・バルーン・フェスティバル」が開催された。
自分はまったくイベントが開催されることを知らなかったのだが、お友達から誘っていただいて車で会場に向かった。
チェンマイ・ジムカーナ・クラブには当地最古のゴルフ場があり、その歴史は1898年にさかのぼる。
日本で最も歴史のある神戸ゴルフ倶楽部が造られたのが1903年だそうなので、それよりもさらに5年古い。
クラブハウスの横に作られたテントで入場券を購入し、会場へと入る。
ゴルフコースそのものが、フェスティバルの会場になっていた。
会場の周囲には、市内の有名ホテルなどのブースが出店していた。
中には日本の地ビールやすしなどの日本料理を売る店もあった。
ビールやワインとつまみを楽しみながら、イベントのオープンを待つ。
物販ブースの前にはイスやテーブルなどが置かれ、くつろげるようなっている。
会場に来ていた客は裕福そうな白人のお年寄りとタイ人ファミリーが多く、理由はわからないが日本人はまったくと言っていいほど見かけなかった。
会場の奥には子供が遊べる小さなバルーンが展示されていた。
その脇では女子学生の吹奏楽器の演奏が行われているが見ている人は少ない。
歌手を招いてのミニコンサートが行われるステージもある。
陽が出ているうちは、まだバルーンは膨らんでいなかった。
陽が落ちて周囲が薄暗くなってくるのに合わせ、徐々にバルーンがふくらみだす。
上空には、バルーンが膨らむ様子を撮影するドローンが2機飛んでいた。
あたりがすっかり暗くなり、すべてのバルーンが膨らみ終わる。
時おり熱気を送り込むバーナーの炎がバルーンを内側から明るく照らす様子が幻想的だ。
しばらくすると、ステージ上に男女1名づつの司会者が現れて冗長なトーク(笑)を繰り広げた後に、チケットに印刷されている番号の抽選を行い、当たった人がバルーンに乗れるというイベントもあった。
バルーンは上空高く上がるわけではなく、ほんの少し(10m~20mくらい)上がるだけであるが、これだけの数が揃うとなかなか壮観である。
イベントが終わると、いきなり司会者が大きな声を上げた。
何かと思ったら、音楽に合わせて花火とバルーンの共演が行われた。
人々も歓声を上げながらショーの様子を撮影していた(タイトル下の写真)。
しかし、花火をすぐそばで打ち上げるので、殻というのだろうか、花火の玉の破片の紙の固まりがバラバラと音を立てて落ちてきて、時々頭や身体にあたるのでビックリした。
最初は、虫か何かが身体についたのかと思ったぞ。
どうやら、このフェスティバス最大の見どころがこれだったようで、終了するとバルーンはスルスルと畳まれていった。
バルーンの陰になって見えなかったのだが、上空には月が登り始めていた。
この後は、ステージでそこそこ有名な歌手(サランヤーとか)が出てきて歌を歌い始めたのだが、バルーンがメインなので、しばらくしてお友達と会場を後にした。
実は、このイベントの数日後は自分の誕生日で、もうそれを祝うという歳でもないので特に何かをするつもりもなかったのだが、お友達のおかげで思いがけずとても素敵なイベントに参加できて、印象深い誕生日となったのだった。
お友達に感謝、感謝の1日であった。
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