今の家に引っ越してきてからずっと、大みそかの夜は大家さんのお宅にお招きいただいてのムーカタ(タイ式焼肉)パーティーが定番であった。
が、今年は娘さんが暮らすバンコクに行って年越しするということで、自分にとっては恒例だった大みそかの行事がなくなってしまった。
ターペー門とか人の多いところにはとても出かける気にはなれないし、さてどうしようか……と思っていたところ、近所のお宅からお声をかけていただき、そちらで大みそかの夜を過ごすことになった。
そのお宅は比較的大きな通りに面しており、普段はおかずなどを売っている。
「どんな風になるのかなあ」と思いながら出かけてみると、すでに店は閉めていて家の人や近所のおばさん、その娘さんなどが集まって準備の真っ最中であった(タイトル下の写真)。
色々な肉を焼いている。
材料を見たら、豚の内臓、タン、脂身のほかにどこかわからい部位も(笑)
それらをさらに乗せて焼いていく。
隣の七輪では、イカの一夜干しを焼き始めた。
テーブルの上には、焼き物用のタレが2種類用意されていた。
付け合わせとしてなのか? 大量のハーブ系野菜もあった。
お酒は、参加者がそれぞれ持ち寄った。
左下のピンク色の「SPY」は、特にタイの女の人は大好きだ。
一応ワインクーラーということになっており、2本パックでだいたい70THB(約255JPY)と右の「SMIRNOFF」や「VACARDI」と較べるとほぼ2/3以下で飲み口もよいことから人気と思われるが、自分は2本以上飲むと頭が痛くなって来る。
なので、すすめられた時以外は他のカクテルやビールを飲むようにしていた。
最近では日本でもよく見かけるようになったSPYだが、みんな飲んでも平気なのだろうか???
肉とイカが焼けると、いる人たちで何となく年越しパーティーが始まった。
タイのこういう宴会は、みんな適当に集まって適当に帰っていく。
飲んでいるのが通り沿いで、普段はおかず屋をやっていることから通りかかったお客さんと思われる人が入れ代わり立ち代わりやってきてはちょっとお酒を飲んだり肉をつまみ食いしたりしていく。
なので、タイミングによっては座れないほど人がいる。
おいおい、子供に飲ませちゃいけないだろ(ワインクーラーの瓶を持っている)
これまで毎年おじゃましていた大家さんの家のパーティーは、比較的裕福な暮らしぶりの人だったので、焼肉といってもエビが大量に出たり、ケーキやフルーツが用意されていたり、年によってはプレゼント交換会がおこなわれたりした。
が、こちらのお宅はそれほどではないようで、つまみはこの焼き物だけだったのだが、それでも十分楽しかったし、もてなすほうももてなされるほうもそんなことは全然気にもかけていないようだった。
あまり恰好をつけたり気取ったりしない、タイ人のあっけらかんというか、ざっくばらんな性格の一面を見たように思う今年の年越しパーティーであった。
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