どんなお店?
チェンマイ市内中心部、ターペー通りを少し入ったところにある、夕方から明け方5時ごろにかけて営業しているお粥の店。
自分が初めてチェンマイを訪れた1988年にはすでにあったので、36年以上ここで営業しているのは間違いない。
ナイトバザールや夜市でにぎわうワローロット市場からも近いので夜遅くに小腹がすいた時に利用しやすいだけでなく、ターペー門周辺のバービア(飲み屋)で飲んだ後のシメの食事で使うのにも都合がよい。
ロケーション
ターペー通りのターペー門とナワラット橋のちょうど中間ほどにあたるところから、チェンマイでは珍しい右側通行のチャーンモーイタットマイ通りに入って100mほど行った右側。
ターペー門から600m、ナイトバザールのあるチャーンクラーン通りとの交差点からだと400mほど進むと道の北側にワット(寺院)・セーンファーンが見えてくるので、それに接した交差点を左折してチャンモイ・タットマイ通りに入る。
右手の歩道に沿ってテーブルが並んでいるのですぐにわかるだろう。
注文は紙に印をつけて渡す仕組み
名前(แดง=デーン=赤)の通り壁や店内が真っ赤に塗られた店は間口3mほどでテーブルが5~6席の小さなものだが、外の通り沿いにズラリと椅子とテーブルを出しており、夜風に吹かれながら食べるお粥というのもまたなかなかいいものなので外の席がおすすめだ。
タイの場合、お粥には大きく2種類あるが、この店は「カーオトム(ข้าวต้ม)」と呼ばれる白がゆがメインで、それと一緒にさまざまな付け合せやおかずを一緒に食べる「カーオトムクイ(ข้าวต้มกุ๊ย)というスタイルになる。
注文はテーブルの上に置かれているメニューの紙に印をつけてお店の人に渡すスタイルなのだが、タイ語のみのため旅行者にはちょっと辛い。
しかし、場所がら外国人も来ることがあるのだろう、店の入口のショーケースの中のトレイや皿に入れられ、折り重なるように並べられているその日の料理や食材を適当に指させば、それが仮に食材だったとしても適当に料理を作ってくれるようだ。
チョークは基本的に付け合わせのようにしたおかずと食べるので、それほど手の込んだ料理はない。
個人的にここよく食べているのは
*塩漬け卵のあえ物(ยำไข่เค็ม=ヤムカイケム)
*豚バラ肉をカリカリに揚げたもの(หมูกรอบ=ムークローブ)……そのまま食べてもよいし、カイラン菜と一緒に炒めて(ผัดคะน้าหมูกรอบ=パットパッカナー・ムークローブ)もおいしい
*豚肉の醤油煮
*干し魚を焼いて細くほぐしたもの
*小魚の素揚げ
*厚揚げの醤油煮
*豚挽き肉入り卵焼き(ไข่เจียวหมูสับ=カイチヨウ・ムーサップ)
*空心菜(ผักบุ้ง=パックブン)の唐辛子炒め
などになるだろうか。
どの料理もお粥との相性を考えてかやや塩辛い味付けになっているが、それがまたよい。
お粥は、何も言わなくても最初からお碗2つに入れて持ってくるが、見ていると多くの客はさらにおかわりをしている。
また、普通のご飯もあるので「どうもお粥だと物足りない……」という人でも安心だ。
2というからには1があると思うのだが……
基本的にお粥屋なのでぜいたく感はまったくない食事になるが、連日タイ料理を食べ続けて胃がちょっとくたびれているとか、それほどお腹が空いていないのでサクッと食事がしたい、あるいは夜遅くに小腹が減った時などには利用価値が高いと思う、
なお、店の名前に「2」とついていることから、恐らくどこかに「1」があるのだと思うが、残念ながらどこにあるのか確認したことがない。
見つけた方は、ぜひ教えてくださいませ(^^)
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