インドネシアのソロ(スラカルタ)という街に行ってきた。
インドネシアは初めてで、普通だったらボロブドゥール遺跡やバリ島とか、あるいは首都のジャカルタあたりにまずは行くのだろうが、自分は「インドネシアなら、絶対ソロ(スラカルタ)に行ってみたい!」と以前から強く思っていた。
その大きな理由が、日本に住んでいた頃熱狂的に応援していたサッカーJリーグのチーム、浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグ2007で優勝した時、予選でインドネシアの「ペルシク・ケディリ」というチームとソロ(スラカルタ)にあるスタジアムで戦ったのを観たから。
その模様は当時テレビ埼玉の浦和レッズ応援番組「REDS TV GGR」(マイナーだね)でダイジェストが放送され、その時にソロ(スラカルタ)の街並みが少しだけ映ったのだが、まるで自分が旅を始めた頃のチェンマイにそっくりな雰囲気だったのだ。
高い建物がほとんどなく、形こそ違うがサームロー(インド方面では“リキシャ”と呼ばれる3輪自転車のタクシー)がのんびりと道を行きかい、車がまだ少なくて落ち着いた風情はわずかな放送時間であったが、自分を魅了するのにはじゅうぶんな画だった。
それから10年近くが過ぎなかなか行く機会はなかったのだが、エアアジアから来たメールにしばらく運休していたクアラルンプールとソロ(スラカルタ)とを結ぶ路線を再開することになった、との情報が載っていて「これは行かなくては!」と思いすぐに便の予約を入れてしまった。
自分は大昔の学生バックパッカーの頃から移動ばかりが続くような旅が好きではなく、1か所に1週間2週間と滞在して街の空気とかに自分がなじんでいくのを楽しむようなスタイルで旅をしてきた。
その志向は歳を取ってからも変わらないようで、今回もソロ(スラカルタ)だけ10日間、飛行機の乗り継ぎをしなければならないクアラルンプールの往路で4日間というピンポイントを攻めるスケジュールだ。
もっとも、ソロ(スラカルタ)に10日もいることにしたのは、その周囲に観光スポットがいくつもあることをガイドブックなどで知ったからなのだが……
で、旅の初日はチェンマイからマレーシアの首都、クアラルンプールへの移動のみだ。
クアラルンプールを訪れるのは、たぶん4年ぶりではないだろうか。
前回はバンコクでストップオーバーしたため全行程をTGにしたのだが、今回はチェンマイからクアラルンプールへ、エアアジアの直行便でひとっ飛びだ。
フライト時間はおよそ3時間。
チェンマイ空港でのエアアジア(国内線)のチェックインカウンターの狂乱ぶりを何度も目にしていたので、それを恐れて早めに空港に行ったのだが、国際線のカウンターには2~3人しか並んでおらず拍子抜けしてしまった。
ボーディングもスムーズでレガシーキャリアのそれとまったく変わりがない。
むしろ、場をわきまえず大声でわめきちらしながら右往左往する中国本土人がほとんどいないと見えて、TG(タイ国際航空)の搭乗風景とかよりもむしろ落ち着いていた。
エアアジア定番のエアバスA320-200型機は小さく感じる
腰痛という爆弾を抱えている自分にとって、シートが狭いLCCは鬼門とも言える。
満足に身動きが取れず姿勢が固まってしまうのが腰には非常によろしくないので、LCCを利用する時にはいつも追加料金を払ってピッチの広い席をアサインするようにしている。
この日も、最前列の通路側を確保しておいた
これなら立ち上がってストレッチしたりすることもでき、何とか耐えられる(^^)
2週間近くの旅であり、当然預け入れなければならない小型スーツケースがあったので、予約をする時に20kgまでの荷物預け入れが無料になる「バリューパック」というオプションを追加しておいたのだが、これには「既定の機内食」というのが含まれている。
要は「選べない機内食」ということだ(笑)
3時間程度のフライトだし、自分はチェンマイ空港にある PriorityPass で入れるラウンジで搭乗までの時間を過ごすので、そこで飲食ができるから別になくても構わないのだが、くれるというものをわざわざ断わる理由もない。
渡されたのは、この2つ
ハーブチキンポケットパイ
意外にこれがおいしかった。
TG(タイ国際航空)の国内線でも時々ラップトルティーヤが出ることがあるのだが、個人的にはこちらのほうが好きかも。
ドリンキングウオーターはマレーシア製
食事を受け取る時にキャビンアテンダントから「搭乗券を見せてください」と言われたので渡すと、スタンプを押して返してくれた。
「機内食配布済み」という印だろう
搭乗機は順調に飛行を続け、定刻よりも10分ほど早くクアラルンプールのLCC専用空港、KLIA2に到着した。
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