マイレージの消化でバンコク2往復
コロナ禍で搭乗できなかった期間が長かったこともあり、中途半端に残っていたTG(タイ国際航空)のマイレージの期限が年末に迫っていた。
そのまま失効させるのはあまりにもったいないのでチケットを獲得しようと色々と調べてみたが、行きたかったビエンチャン(ラオス)やハノイ(ベトナム)はまったく空席がなく(そもそも開放していないのかも)、行けるのは何度も行ったKL(クアラルンプール)やインド並の覚悟(?)がいるダッカとかになってしまう。
悩みに悩んだが、結局ビジネスクラスでバンコク2往復という何ともヘタレな選択になってしまった。
まあバンコクならお友達にも会えるし日本食は選り取り見取りだし、それほど気乗りがしない場所に無理して行ってもロクなことにはならないので、これはこれでよしという感じではあるのだが。
そして、その第1弾として利用したのがTG111便だ。
実はマイレージで取得した時にはWE(タイスマイル航空)のコードシェア便だったのだが、その後この路線がTG(タイ国際航空)本体での運航(WEはTG100%出資の子会社)となり、便名変更のメールが来た。
TG(タイ国際航空)の国内線に乗るのはものすごく久しぶりなので、どんな感じになるのかそれはそれで楽しみだ。
WEと何も変わらないチェンマイ空港のチェックイン
わずか4日間の旅で預け入れのスーツケースなどはなく、手荷物も5kg程度なので今回は自宅からスクーターでチェンマイ空港に向かう。
チェンマイ空港の駐車場は自動車は1日200THBかかるが2輪車は無料なのも助かる。
空港ターミナルに入り早速チェックインだ。
チェンマイ空港のロビーにもスワンナプーム空港と同様セルフチェックインの機械が置かれているが、カウンターを見てみると誰もいない。
なので、預け入れ荷物はないがカウンターでチェックインする。
WE(タイスマイル航空)時代のチェックインカウンターがどうなっていたのかの記憶がまったくないのだが、おそらく職員の制服がTG(タイ国際航空)の紫のものに変わったのと、カウンター上の液晶画面にTG(タイ国際航空)のロゴとかが大きく表示されるようになったような気がする。
チェックインの手続き自体はもちろん何の変りもなく、ボーディングパスを受け取ると2階に上がりセキュリティチェックを経てTG(タイ国際航空)のロイヤルオーキッドラウンジで搭乗までの時間をつぶした。
機材はそのままだがサービスが向上していた
WE(タイスマイル航空)、いやその前のTG(タイ国際航空)の時代からチェンマイ・バンコク間のフライトはディレイが常態化している。
今回も予定時刻から20分遅れ(これはまだマシなほうだ)でボーディングが始まった。
TG(タイ国際航空)ロイヤルシルククラスのボードが出されたゲートを通過して優先搭乗で機内へと向かう。
TG(タイ国際航空)の運航に変わったとはいえ、機体はWE(タイスマイル航空)時代と同じエアバスA320-200型機、またロイヤルシルク(ビジネス)クラスとはいえこれまたまったく変わらない3列真ん中をブロックして2人がけにしたいわゆる「なんちゃってビジネス」だ。
エコノミークラスのシートそのままなので、隣席は空いていて広いのだが前席との間隔はやはり狭い。
機材やシートはそのままだったが、サービスは向上していた。
まずWE(タイスマイル航空)時代にはなかった枕とブランケットが置かれていた。
ブランケットがあると自分は気分的に落ち着くので、いつも座ったら真っ先に広げて身体にかけることにしている。
今回も同様にしたら、ブランケットにはWE(タイスマイル航空)のタグがついていた。
まだ用意が完全には整わず、流用しているのだろう。
さらにブロックしている空席には小さなテーブルがセットされ、そこにペットボトル入りの水とトレイに乗ったおしぼりが用意された。
WE(タイスマイル航空)の時はおしぼりは使い捨て、搭乗前の飲料水の提供はなかったのでこの辺はTG(タイ国際航空)のサービス基準に則ったということだろうか。
食器などがTG仕様で高級感が出た機内食
ボーディングは20分の遅れだったが、搭乗機が離陸したのは予定より30分ディレイだった。
チェンマイからバンコクまではわずか1時間のフライトだが、WE(タイスマイル航空)でもスマイルプラスクラスの乗客にはキチンとした機内食が出されていた。
TG(タイ国際航空)に変わったらどうなるのだろうか、と思っていたら機がまだ上昇中のうちからCAさんが食事の準備を始めた。
まずはテーブルクロスが敷かれるが、WE(タイスマイル航空)時代は使い捨ての紙製だったのが布製のキチンとしたものに変わっていた。
しばらくすると機内食が運ばれて来たが、思わず「おおっ」と声をあげそうになった。
食器がすべてTGのものに変わり、これまでのWEのアルミ製やプラスチック製の安いものから陶器になっていた。
カトラリーもビニール袋入りから布製のナプキンに包まれている。
食器が変わるだけでずいぶんと食べるほうの気持ちも変わるよね。
この日のメインディッシュは白身魚の入ったペペロンチーノ風のパスタだった。
デザートのケーキは国際線同様可もなく不可もなくという感じだったので、自分は食べなかった。
搭乗して飛行機が動き出す前にCAさんがドリンクの注文を聞きに来たので、この日はコークゼロをリクエストしておいた。
また、搭乗前に出たのとは別に飲料水のペットボトルがトレイに置かれていたが、今度はWE(タイスマイル航空)のものだった。
食事中にコーヒー紅茶の温かい飲み物も提供されたが、自分はいただかなかった。
飛行時間が短いので正直食事をするのにも多少のあわただしさはあるが、やはりレガシーキャリアだけあってやはり基本LCCのWE(タイスマイル航空)の時と機内食は大きく変わったと感じた。
あっという間にバンコク到着、手荷物だけだと外に出るのも早い
まだ食事をしているうちに、搭乗機はバンコク・スワンナプーム空港に向けて高度を下げ始めた。
いつものように機はスワンナプーム空港を左手に見ながらまっすぐ南へと進みシャム湾に出た後、Uターンして着陸した。
出発は30分遅れだったが、飛行時間は1時間20分のスケジューリングになっておりフライト時間が1時間だったので到着は10分程度の遅れだ。
この日はターミナルAの一番端の6番ゲートに到着した。
ロイヤルシルク(ビジネス)クラスは当然優先降機真っ先に機外へと出たが、ターミナル一番端のゲートなので、アプローチを延々と歩く。
この日は手荷物だけなので預け入れ荷物受け取りのターンテーブルはサッと通過して一般エリアへと出た。
この日はリムジンを予約していなかったのでエアポートリンクとMRT(地下鉄)を使って市内へと向かうが、手荷物だけにした方が駅構内とかの移動が圧倒的に楽だ。
来月またバンコクにマイレージのチケットを使って来る予定があるのだが、今回と同じく手荷物だけにしようと強く思った。
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