チェンマイで長期滞在生活するための手続きに必要となる書類、プロセスなどについては予告なく変更されますので、必ず当該官庁にて最新情報を確認してください。
あっという間に5年経過で免許更新
公共交通機関が未発達のチェンマイで暮らす上で、自前の足(バイクやスクーター、自動車)は欠かせないインフラだ。
自分は日本では持っていなかった2輪車の運転免許はこちらで新規に取得し、自動車のそれは日本で作って持って来た国際運転免許証からの切り替えで取得した。
その自動車運転免許が前回更新からあっという間に5年経過してしまい、更新を行った。
ちょうど自分より数か月前に更新したお友達がいて色々と教えていただいたので全体的にはスムーズに進んだが、5年もたつと色々と変わっているところもありゼロからだったら結構とまどったと思う。
そんな感じなので自分の経験もまたすぐに陳腐化してしまうかもしれないが、これからチェンマイで運転免許を更新する方のお役に立てば幸甚だ。
何はともあれまずは予約を
つい最近まで運転免許の更新は事前予約が絶必だったようなのだが、現在はウォークインもOKになっている(下記予約アプリ内で案内が表示される)。
が、他の必要書類などを揃えるタイミングも自動的に決まって諸々動きやすくなるので自分は予約を入れた。
年末年始の連休が間に入ったとはいえ自分の時は予約可能なのが1ヶ月以上先で免許証の有効期限からかなり間が空いてしまったので、まずはとにかく予約を入れるのがいいと思う。
予約は専用アプリ(dlt smart queue)かウェブサイトから行うのだが、自分が使おうとした時はウェブサイトはダウンしていて使えなかったので、アプリをインストールしてそちらから予約した。
なお、このアプリはAndroidの場合Google Playのアカウントの登録国がタイになっていないとダウンロードすることができないので注意が必要だ。
アプリをダウンロードして、まずは登録(Register)で自分の氏名やパスポート番号など必要事項を入力してIDを作成する。
次いで、その作成したIDでログインして用件(今回の自分の場合は自動車の免許の5年→5年の更新)や免許の有効期限などを入力するとカレンダーが表示されるので、空いている日と時間(9時と13時が選択可能)を選択し、予約を完了する。
すると完了画面が表示されるので、プリントアウトやスクリーンショットを撮るなどして保存しておこう。
重要なのは下の方にある「Required documents」というボタンだ。
ここをタップすると、予約当日に必要な書類などが表示される。
あとは予約を入れた日までに要求事項に応えておくだけだ。
必要書類を揃え、E-ラーニングも事前受講しておこう
上記画面に書かれている内容に沿って整えなければならない書類および事項は以下の通り。
なお、更新当日陸運局で支払う費用は505THBだ。
パスポート(現物およびコピー)
コピーは顔写真のあるページ、ビザのページ、最新の入国スタンプのあるベージのみでOK。
すべてのコピーページにパスポートと同じサインをしておく。
在留届出済証明または居住証明
自分は、チェンマイ空港近くの在チェンマイ日本国総領事館で在留届出済証明を取得した。
以前は申請・受領と2度足を運ばなければならなかったが、現在はオンライン在留届のサイト(ORRネット)で申請と支払が可能となっており、領事館には受領の時だけ行けば済むようになったので助かる。
健康診断書
タイ語で健康診断書は「ใบรับรองแพทย์(バイラップローンペート)」という。
これはタイ人が運転免許を更新する時にも必要なの書類で、街のクリニックなどどこでも発行してもらえる。
自分は、タニン市場近くのクリニックでスタッフによる簡単な問診と血圧測定だけで手数料150THBで発行してもらった。
作成にはパスポートが必要(診断書に番号や氏名、生年月日を記載するため)
E-ラーニング動画視聴
以前は免許更新当日に陸運局に行くと外国人だけが一室に集められ、講習ビデオを視聴していた。
それが現在ではパソコンやスマホで事前に視聴することができ、証明書が発行されるのでそれを持って行けば当日時間を節約できるようになっている。
視聴が可能なのは、なぜか月曜から金曜のみだ。
こちらにアクセスしまずは「For Foreigner」をタップして「Register」からIDを作成する。
次いで「Login」ボタンをタップして先ほど作成したID・PWでログイン、視聴動画を選択(ひとつしかない)・クリックする。
動画は15分ほどのセクションが4つあるので総所要時間は1時間といったところだ。
前半の2本はおそらくタイ人向けの動画に英語の字幕をつけたもの、後半の2本は自分は以前にも見たことがあるファランの男女が掛け合いで事故の起こりやすいシチュエーションや交通法規、標識の意味などを紹介するというもので、日本の警察署で運転免許を更新した時に見せられるものとよく似ている。
クレジットを見たら、英国の会社が制作したっぽいが。
途中でいきなり動画が止まってクイズ(質問)が挿入されるのだが、見ている動画とは関係のない質問ばかりでとまどってしまう。
採点とかはされないようでこれ自体には大した意味はないと思うが、答えないと先に進めないのでやっつけてしまおう。
すべてを見終わると最期にもう一度クイズ(質問)があり、それを終えると終了画面が表示されるので、下の方にある「TRAINING CERTIFICATION」のボタンをタップして必ず受講証明書を取得しよう。
表示された証明書はスクリーンショットを残すかプリントアウトしておく。
いちいちスマホを取り出して画面をファイルを開いて見せるのが面倒くさいので、自分は陸運局の予約画面とともにプリントアウトして他の書類と一緒にセットしておいた。
陸運局での当日の更新の手順
自動車運転免許の更新は、他の運転免許に関する手続きと同様市内やや南部のハーンドーンにある陸運局で行う。
自分は朝9時からの回を予約していたので、8時45分頃に陸運局に着いた。
陸運局の建物の入口から入って、すぐ左にある階段で2階に向かおう。
2階に上がるとすぐのところに「インフォメーション」と書かれたカウンターがあって、以前はまずここで用件と書類のチェックを受けたのだが、今はシステムが変わっていて外国人は27番の窓口に向かう。
予約を入れていない人の手続きの順番などが違うかどうかはわからない(自分は予約を入れてインフォメーションの列に並んでいたらスタッフが来て予約のプリントアウトを見て「27番に行ってください」と言われた)。
27番の窓口には大きく「Only for foreigners(外国人専用)」と書かれている。
パスポートや運転免許証の現物、そのほか用意して来た書類をすべて窓口の中にいるスタッフがチェックして、問題がなければ「少ししたら名前を呼ぶので前のイスに座って待っていてください」と言われるので、適当な場所に腰かけよう。
以前はこのスペースのイスがびっしり埋まるほど人がいて混雑していたのだが、予約システムをはじめ色々と改善が進んでいるのだろう、ここ2回ほどはこんな感じで空いている。
およそ10分くらい待っただろうか、名前がアナウンスされたので窓口に行くと隣の28番の窓口の前で色覚検査となった。
写真の左に見えている信号機のようなもののライトをスタッフが手動で切り替えるので、点灯した色を答えるだけだ(英語でOK)。
それが終わるとスタッフが受付時に預けた書類の一番上に番号の書かれたスリップをくっつけてから「右の窓口で番号が表示されたら料金を払ってください」と言うのでそのまま横に移動する。
こちらは窓口がいっぱいあるのでものの5分もしないうちに自分の番号が液晶画面に表示され、窓口で書類一式を提出するとスタッフが再度ひとつひとつをチェックしたうえで料金の505THBを支払うよう言って来るので渡すと領収書が一番上につけられた書類一式を返してくれるので、そのまま左の入口から写真撮影&免許受領スペースに入ろう。
中には衝立で仕切られたブースが並んでいて通路向かいには背もたれに番号が振られたイスが並んでいるので、そこに順番に座って待つ。
しばらくすると空いたブースから呼ばれるので、中に入ってスタッフに書類一式を渡して前に座る。
スタッフの脇にはカメラがセットされていてそれで顔写真を撮影し、免許証の現物を作ってくれるのだ。
撮影が問題なければ横に置いてある別のイスに座って待つよう言われるのでそのようにすると、ほんの1~2分で「เรียบร้อยแล้ว(終わりました)」と言って免許証を手渡してくれる。
スタッフによっては「名前などの記載事項が間違っていないか確認してください」と言うのだが今回はなかったので受け取った免許証をすぐに確認した。
実は、今回は引っ越した関係で免許証に記載される住所の変更が必要だった。
以前にも同様の手続きを行ったことがありその時には提出書類を1枚追加され料金は50THBの上乗せだったのだが、今回受付時に住所変更を伝えると「特にすることはありませんのでこのまま手続きを進めてください」とのことだった。
実際こちらからは何も言わず、追加料金を支払うこともないままに更新された免許証の住所は新しいものに変更されていた。
たぶん業務が効率化されたのだろう。
この日は週末の金曜日だったので少し混むかと思っていたのだが、予約時間の15分前の朝の8時45分ごろに陸運局に到着し免許証を受け取ったのは10時前で実質的な所要時間は45分ほどであった。
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